今回のツアーは、最新アルバム「THE BATTLE OF LOVE」を携えて1月中旬の大阪公演からスタート。終盤を飾った代官山UNIT公演は、毎日異なるテーマのもとで計3日間にわたって行われ、最終日の2月24日公演は「"THE BATTLE OF LOVE" ~TOUR FINAL~」と銘打って開催された。
公演タイトルが示すようにこの日は、最新アルバムの楽曲を中心としたセットリストが組まれ、各地のライブで磨き上げられたアンサンブルがフロアを圧倒した。ステージに4人が揃ったところで、「ツアーファイナルだぜ! 思う存分楽しんでいってくれよ」と高野哲(Vo, G)が挨拶。これを口火に、ライブは「Day By Day」から幕を開け、そのままなだれ込むようにアルバムの楽曲が続けてプレイされた。高野は情感豊かにさまざまなタイプの曲を歌い上げ、それに反応するように岡本竜治(G)、大西啓之(B)、櫻澤泰徳(Dr)の3人も熱量の高いパフォーマンスでオーディエンスと対峙する。
客席からの思わず漏れた「カッコいい!」という声を受け、高野が茶目っ気たっぷりに「ZIGZOはカッコいいと僕も思います。次の曲でそれを証明しましょうか」と笑い、「Medicine Man」を気だるく艶のある声で熱唱する一幕も。さらに「ぶらつく天使」ではリズム隊の大西と櫻澤の重低音が床を揺らし、オーディエンスの熱狂を煽っていく。その一方で4人は「I'm in Love」をはじめとする軽やかなナンバーや、歌を引き立てるようなシンプルなアレンジのミディアムバラード「トロイメライ」で、ZIGZOの振り幅の広さをアピール。1曲を終えるごとにメンバーは充実した表情を浮かべ、ツアーファイナルの感慨を噛み締めている様子だった。
終盤で高野は「渋公からアルバムの曲が1曲1曲表情を変えてきた気がして、ツアーファイナルなんだなと。皆さんのおかげでいいツアーになりました」と無事最終日を迎えられた喜びを口にする。そして「ZIGZO、このあと新曲作りに入ります。コンパクトなディスクを出したいと思います。夏前には……」と早くも新作に向けて動き出していることを明かし、オーディエンスの期待を煽った。そして「まだ旅は続く」と言わんばかりにプレイされたのはアルバムの最後を飾る「MADAMADA」と、ツアーの幕引きにふさわしい「Wonderful Day」。去り際に「生きてる限り戦いは続く。この世はどこもかしこも愛の戦場。戦いは始まったばかりだ。またな」と櫻澤は言い放ち、観客に再会を約束した。
なお「TOUR2013 THE BATTLE OF LOVE」のライブ音源は、現在配信サイト「hullaballoo room」にて順次配信中。ツアーファイナルの音源も近日中に配信される。
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