モダンチョキチョキズひさびさのワンマンで観客巻き込み大騒ぎ、最後はしみじみ

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モダンチョキチョキズが、7月20日に東京・東京キネマ倶楽部でワンマンライブ「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」を開催した。モダチョキは90年代に“アジア一の娯楽バンド”として人気を博したが、1997年に活動を休止。しかし2021年に復活ライブを行い、2023年には約27年ぶりの新曲「きんかん」を配信リリースするなど、現在も断続的に活動を続けてきている。今回は昨年12月の「ボンゲンガンバラビンゲンの伝説ツアーの伝説 大阪編」以来約7カ月ぶりのワンマン。6月21日には全アルバム5タイトルが一斉配信され、その盛り上がりを受けての開催となった。

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

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総勢18人のメンバーがステージに集結

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

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この日のメンバーは総勢18人。ボーカルおよびコーラス担当の“フロントメンバー”が濱田マリ(Vo)をはじめとする4人、“リズム隊”と称するバンドメンバーが6人、そしてホーンセクションの“ザ・ゴールデンホーンズ”が8人、という大所帯のメンバーがステージ狭しと集結した。

濱田マリ(Vo)(Photo by Kayoko Yamamoto)

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まず中村岳(Per)によるパーカッションのソロプレイが響きわたり、客席後方から現れた濱田が歩きながらしっとりと歌う「コンガと私」でライブがスタート。そこにフロントメンバーのハセベノヴコ(Cho)、保山宗明玉(朗読、パフォーマンス)、フィリップ君(ダジャレ、エレキソロバン)が加わって、ファンクチューン「24時間宇宙一周」へとつなぐ。最初のMCで濱田はいきなり「はさ民~!(モダチョキファンの呼称)」と叫んで客席を煽る。フロントメンバーは振付をしながら歌うのが常で、次のカバー曲「愚か者」ではツイスト風の振付で踊りまくり、観客も巻き込んで場内の熱気を高めていった。

濱田マリ(Vo)(Photo by Kayoko Yamamoto)

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演奏の合間にお笑いのパフォーマンスを挿入してくるのも、モダチョキならではの魅力。ここでフィリップ君の“ダジャレコーナー”になり、彼がダジャレを繰り出すと、そのオチをファンが絶叫する“ダジャレのコール&レスポンス”というレアなシーンが見られた。アッパーな「ふられ節」では、円を描く振付で観客が一体化し、カバー曲「恋の山手線」では、しゃもじを使った振付で会場がいっそうヒートアップ。モダチョキは新曲「きんかん」、リリカルなメロディの人気曲「天体観測」をじっくりと聴かせて、第1部を終えた。

濱田マリの呼び込みで3人の観客がステージに

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

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第2部は保山がメインの“保山さんに相談しよう!”のコーナーでゆるくスタート。このコーナーは「ケ・セラ・セラ」の演奏をバックにメンバーが1人ずつ出てきて、悩み事を打ち明けて保山に答えてもらうというもの。コーナー終了後には、ホーンセクションをフィーチャーした「T.D.L.」が届けられ、次の「天国への段階」ではバルコニーから濱田が登場。ラウンジ風のおしゃれなサウンドと彼女のエレガントなボーカルで、観客を惹き付けていく。

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

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続く「蛇はスネーク」ではフロントメンバー4人が再びそろうも、曲の途中で濱田が演奏を止めてしまう。彼女はメンバーに向けて「ちょっと本気出してる? リハーサルちゃう。本番なんで、本気出してもらわないと、こんなんじゃあかんと思うんですけど。はさ民に申し訳ないからやり直してください。振付とかなんとなくやってる人いません? Taffyさん、『コブラ ニシキに アオダイショウ』のところ、まったく覚えてくださらない!」と不満をぶちまけ、さらに客席に向けて「はさ民もステージに上がっているつもりで踊ってほしい。粋なはさ民がいたら上がってきて!」と呼びかける。すると、3人のはさ民がステージに上がり、フロントメンバーに加わってパフォーマンス。モダチョキらしい破天荒なステージが繰り広げられた。

フィリップ君(Photo by Kayoko Yamamoto)

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そこから「ジャングル日和」を挟んで、再び“保山さんコーナー”へ。保山は「2035年のグラミー賞アフリカ部門で見事オスカーを取りました!」という曲「終末(おわまつ)」をカラオケで歌い、サビで「消費税は3%!」と叫ぶと観客たちは大ウケ。さらにフィリップ君が新作のダジャレネタを公開したのち、モダチョキはデビュー曲のファンキーな「新・オバケのQ太郎」を届け、ハードロック風のギターが炸裂する本編ラストの「あたまはクラクラおめめはグルグル」でライブはクライマックスを迎えた。

あと何年できるかわからないので、1回1回を大切にやっております

濱田マリ(Vo)(Photo by Kayoko Yamamoto)

濱田マリ(Vo)(Photo by Kayoko Yamamoto)[拡大]

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」の様子。(Photo by Kayoko Yamamoto)

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アンコールでは濱田によるメンバー紹介ののち、軽快なクリスマス曲「自転車に乗って、」が披露される。MCで濱田は「モダンチョキチョキズをたくさんやりたいんですけど、あと何年できるかわからないので、1回1回を大切にやっております。とりあえずこの半年くらいは、今日のライブのために生きてきました」と、しみじみと語った。最後にモダチョキは、ボーカルが濱田とハセベの2人、演奏はカラオケとKawakubone龍(Tb)のトロンボーンだけというシンプルな編成による「凍りの梨~ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説」を届け、約2時間30分に及ぶ熱演を締めくくった。なおこの日のアンコールで、9月23日に大阪・心斎橋Janusでワンマンライブ「モダンチョキチョキズの大阪おーたむふえすてばる」の開催が発表された。チケットはイープラスにて発売中。

セットリスト

「モダンチョキチョキズの東京さまーふえすてばる」2025年7月20日 東京キネマ倶楽部

第1部

01. コンガと私
02. 24時間宇宙一周
03. 愚か者
04. 海の住人
【フィリップ君コーナー①】
05. ふられ節
06. 主夫の生活
07. 恋の山手線
08. きんかん
09. 天体観測

第2部

【保山さんに相談しよう】
10. T.D.L
11. 天国への段階
12. 蛇はスネーク~ダンシングコーナー~蛇はスネーク
13. ジャングル日和
【保山さんコーナー】
14. 天辺の嘘
15. ドロンゲーム
【フィリップ君コーナー②】
16. 新・オバケのQ太郎
17. あたまはクラクラおめめはグルグル~エンディングテーマ
<アンコール>
18. 自転車に乗って、
19. 凍りの梨~ボンゲンガンバンガラビンゲンの伝説(カラオケVer.)

公演情報

モダンチョキチョキズの大阪おーたむふえすてばる

2025年9月23日(火・祝)大阪府 大阪府 Music Club JANUS

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モダンチョキチョキズ(公式) @mc2_info

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