あらすじと登場人物は
「浪人街」は脚本家の山上伊太郎が書き下ろし、1928年にマキノ正博の監督により製作された「浪人街第一話 美しき獲物」から始まるサイレント映画シリーズを舞台化した作品。安政時代の江戸の町を舞台に、丸山が演じる主人公の浪人・荒牧源内と彼の周りで生きる人々の鮮烈な生き様が描かれる。オリジナル版でも大きな見どころであったダイナミックな殺陣はもちろん、互いの感情がほとばしる丁寧な演技にも注目だ。
源内とは腐れ縁である巾着切り・お新を演じるのは
「丸山さんの代表作に」板尾創路のボケにすかさずツッコミも
ゲネプロ後の囲み取材には丸山と玄理、板尾、演出を手がけた一色隆司が登壇した。座長の丸山は「劇場に来ていただく方には江戸の世界観にどっぷり浸っていただけるものに仕上がっているのではと。『ここ最近見てなかったな』というような本格的な時代劇を一生懸命務めさせていただきます」と丁寧に述べ、玄理も「今日の感想はどうだったんだろう、楽しんでいただけたのかなと聞きたくてうずうずしてます。明日の初日はもっともっと素晴らしいものになると思います」とゲネプロを終えた感想を述べた。
丸山の傍らで侍姿の板尾は「中村主水役の東山紀之です」とボケてみせ、丸山からすかさず「それうちの事務所の大先輩!」とツッコまれる。現在61歳という板尾は「殺陣がすごくハードで、次元の違う体力のなさで……」と苦笑いしつつ「見ている以上に大変ですけど、チームワークに助けられています」と共演者やスタッフに感謝を述べた。そんな出演者たちを演出の一色は「みんなにすごい努力してくれまして」と称え、丸山が演じる源内を「とても素敵な源内を作ってくれて。丸山さんの代表作になるんじゃないでしょうか」と絶賛する。その言葉に丸山は「今、完全に見出しのトピック言われました(笑)」と照れ笑いしつつ恐縮してみせた。
稽古は和気あいあい、ゆで卵が作った源内の筋肉
4人は稽古時の和気あいあいとした様子を振り返り、丸山と玄理がそれぞれ稽古場に持参したお手製のゆで卵を交換したという裏話や、一色が差し入れた駄菓子の型抜きに出演者たちが挑戦し丸山が最速2連勝を果たしたというなどエピソードを明かす。また劇中で丸山が笛を吹く場面については、音源を流してはいるものの実際に吹き方を練習して会得したとのこと。丸山は「楽器は面白いですよね。新しい楽器にこの作品で出会えたのも面白いなと。稽古中にも持ち帰って共同生活してました」と、ミュージシャンとしての一面も垣間見せた。
初の本格的な時代劇となる本作に向け、昨年から刀を振る練習に取り組んでいたという丸山は「パンプした筋肉というよりは細くてしなやかな筋肉を付けるほうで攻めてみてます。背中にはいい感じに付いてきましたし、腹筋もちょっと割れ始めてるんですよ」とトレーニングの成果を明かし、「玄理さんからもらったゆで卵がこの筋肉の一部に入ってます!」と胸を張った。最後に丸山は「僕ら表現する側ですが、観る側でも観てみたいものに仕上がったと思います。ぜひ劇場に足を運んで、当時の世界と今の世界を照らし合わせながら思いを巡らせていただければ」とアピールし、取材会を締めくくった。
舞台「浪人街」は新橋演舞場にて3月16日まで上演。その後愛知・御園座で3月21日から28日まで、京都・南座で4月2日から10日まで上演される。
松竹演劇部 @shochiku_stage
【#新橋演舞場】『#浪人街』
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丸山隆平、初の時代劇は“代表作候補”「浪人街」ゲネプロでハードな殺陣を披露:音楽ナタリー
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