鞘師里保「Symbolized」ツアー、充実のパフォーマンスとファンに語りかけた言葉

2025年2月11日 11:29 494 19 音楽ナタリー編集部

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鞘師里保のライブツアー「RIHO SAYASHI 4th LIVE TOUR 2025 Symbolized」が2月8日に神奈川・SUPERNOVA KAWASAKI、9日に大阪・ESAKA MUSEで開催された。この記事ではSUPERNOVA KAWASAKI公演の模様をレポートする。

鞘師里保とは？

1998年5月28日生まれ、広島県東広島市出身のアーティスト。幼少期にアクターズスクール広島でダンスを学び、2011年にオーディションを経て12歳でモーニング娘。9期メンバーとしてデビュー。2015年12月に同グループを卒業し、以降はダンス留学のため渡米。2020年9月よりジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属し、本格的に芸能活動を再開した。2021年8月に自主レーベル・Savo-rから1stミニアルバム「DAYBREAK」をリリースし、1stワンマンライブ「RIHO SAYASHI 1st LIVE 2021 DAYBREAK」を開催。2022年1月に2nd EP「Reflection」、同年11月に3rd EP「UNISON」とコンスタントに作品を発表し、2022年には2本の全国ツアーを行った。並行してテレビドラマや舞台などで俳優業もこなし、2024年1月より放送されたテレビドラマ「推しを召し上がれ～広報ガールのまろやかな日々～」では主演を務める。2月には同ドラマの主題歌「Hi(gh) Life」をソロになって初のCDシングルとしてリリース。7月には初のフルアルバム「Symbolized」を発表する。

鞘師里保

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曲の中を自由に泳ぐように歌う鞘師

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開演を告げるのは、DJのChibiChaelが繰り出す意味深なトラック。ステージに鞘師のシルエットが浮かび上がり、場内の緊張感が高まる中、昨年7月にリリースされた1stフルアルバム「Symbolized」のオープニングナンバーである「BUTAI」のイントロが流れると、フロアの熱気が一気に爆発した。そして力強い歌声とともにステージ上の幕が開き、観客の前に鞘師の姿が現れる。彼女は2曲目「LAZER」で「皆さん一緒に歌えますか？」と呼びかけ、会場にさっそく一体感を生み出すと、「Take a Breath」では観客にサビの歌唱を託し、笑顔を浮かべながらのびのびとライブを満喫。アルバム「Symbolized」の中でもひと際強い個性を放つ「DARKSIDE」では、ヘッドバンギングを交えた激しいパフォーマンスと力強いハイトーンで会場のテンションを引き上げていく。続いて「ラッセ！」の曲中に黒いジャケットを脱ぎ捨ててノースリーブの衣装にチェンジした鞘師は、2台のミラーボールが回る中、「まだまだ踊れますか？」とフロアを煽った。

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その後「Stupid」でステージが暗転し、鞘師が自らスタンドマイクをセットすると場内の空気が一変する。ハモリのラインをあえて歌うなど、曲の中を自由に泳ぐように歌声を響かせていく鞘師。続く「Hi(gh) Life」でも、低音の効いたビートに乗せて歌詞のひと言ひと言が丁寧に歌い上げられ、ライブ序盤の熱狂を優しく包み込むようなチルなムードが漂った。ここで鞘師はDJのChibiChaelを残しステージを去ったが、「paradise」と「ラッセ！」をシームレスにマッシュアップした曲が流れると、場内に引き続き高揚感が漂った。

鞘師が語る今回のライブへのこだわり

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デニムジャケット姿にチェンジし、マッシュアップのエンディングで再びステージに登場した鞘師は、「paradise」を歌いながら大きく手を振り、観客へ笑顔を向ける。ダークなムードと繊細な空気が共存する「MERGE」ではフロアにウェーブを起こし、ライブの一体感をより一層強めた。さらに「Goby」「paradise」がDJのプレイによってメドレーで展開されるなど、多彩なギミックが施された今回のライブ。次のMCでは、公演冒頭のSEがこれまでリリースされた楽曲を逆再生してつなげた音源であることが明かされた。またステージ上では耳に付けるアクセサリーに制約があることから、自身でラインストーンを用意してライブに臨んだことなど、本公演に対するこだわりが鞘師の口から語られた。

「RIHO SAYASHI 4th LIVE TOUR 2025 Symbolized」神奈川公演の様子。［拡大］

少し長めのMCを経て、鞘師は「しばらくずっと歌っていなかったけれど、大切な曲」と前置きしたのちに「Puzzle」を披露。しっとりとした歌声を響かせた。このほか、鞘師が主演を務めたドラマ「推しを召し上がれ～広報ガールのまろやかな日々～」のエンディングテーマ「alchemy」を歌う流れで、「大人になると未来を考えないといけないですが、楽曲を振り返ると“今”を大切にしないといけないと思う」という語りに対し、客席から温かい拍手が起こる場面も。そして彼女はライブの鉄板曲「DOOM PA」「WE THE ONES」をパフォーマンスし、ステージをあとにした。

5月にビルボード公演決定

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アンコールでは再びChibiChaelが登場し、パフォーマンス再開の狼煙を上げる。「SHINE」が流れる中、グッズTシャツを大胆にアレンジした衣装の鞘師が再登場し、「アンコールありがとうございます！」と笑顔で感謝の言葉を口にすると場内が再び沸き立った。最後のMCでは5月にビルボードライブ横浜とビルボードライブ大阪でバンドセットライブが行われることが発表された。鞘師は「今の自分に自信が持てるのも、一緒にライブを楽しんでくれる皆さんがいたからに違いないと思っています。ネガティブになる瞬間があっても、また日々を積み重ねてライブ会場で会いたい。私も毎回集大成を届けられるようにがんばります。私がいるからがんばらなくていいですけど、今を生きましょう」とファンに語りかけたのち、「Find Me Out」を披露。晴れやかにライブを締めくくった。

セットリスト

鞘師里保「RIHO SAYASHI 4th LIVE TOUR 2025 Symbolized」2025年2月8日 SUPERNOVA KAWASAKI

01. BUTAI
02. LAZER
03. Take a Breath
04. DARKSIDE
05. ラッセ！
07. Stupid
08. Hi(gh) Life
09. メドレー（MERGE～Go-by～paradise）
10. Puzzle
11. alchemy
12. DOOM PA
13. WE THE ONES
＜アンコール＞
14. SHINE
15. Find Me Out

ライブ情報

2025年5月18日（日）神奈川県ビルボードライブ横浜
［1stステージ］OPEN 14:00 / START 15:00
［2ndステージ］OPEN 17:30 / START 18:30

2025年5月25日（日）大阪府ビルボードライブ大阪
［1stステージ］OPEN 14:00 / START 15:00
［2ndステージ］OPEN 17:30 / START 18:30