今市隆二(
今市は今年「"R"OAD」と銘打ったソロプロジェクトを展開中。3月に台北で初の海外単独ファンミーティングを、4月から5月には全国15公演にわたるツアーを行い、6月26日にはソロアルバム「R」をリリースした。6月から8月には新作を携えて全国8公演のアリーナツアーも開催。今回の日本武道館公演ではこれらの活動を凝縮したようなステージが繰り広げられた。
38歳の目標は「歌を長く歌い続けていきたい」
開演前、報道陣の取材に応えた今市はソロでの初の武道館を控えた思いを「アーティストとしての1つの聖地とも言われる場所ですし、今回このタイミングで立てるということで本当にうれしいです」と率直に語り、誕生日にこのステージに立つことを「今年はソロとしてもたくさんライブをしてきて、ファンの方も一緒になって付いてきてくれたので、自分にとってもファンの方にとっても素晴らしい記念日になったらいいなと思います」と喜ぶ。また38歳を迎えての目標を尋ねられると「ボーカリストなので『歌を長く歌い続けていきたい』という思いが一番強くありますし、グループとしても長くやり続けていきたい。そのためには第一線でずっと活躍することが必要なので、変わらず自分磨きをしながらカッコいい大人になっていければ」と話した。
武道館ライブのあとには10月6日に初の海外単独ライブとなる台北公演を行い、その後は三代目 J SOUL BROTHERSのオリジナルアルバムリリース、さらにドームツアーも控えている。現在制作中というアルバムについて今市は「楽曲面で新しい形の三代目が見られると思うのでぜひ期待していただきたいです」と期待を煽り、ツアーの見どころを「セットを含めて、今まで自分たちがやってきたドームの形を変えられるかなと思っています」と語る。またメンバーからの誕生日のお祝いに関して尋ねられると「昨日ぴあアリーナMMで『24時間テレビ』のライブをやってたんですけど(メンバーから)祝ってもらいました。チャリティイベントだったのでまったく意識してなかったんですけど、ELLYが『あれ、誕生日じゃない明日?』って」と、ひと足早く祝福されたというエピソードを明かした。
天候も味方に付けた“晴れ男代表”
ライブのオープニングを飾ったのはアルバムでも1曲目に収められている「RED」。高さ7mの巨大な「R」の文字をあしらったステージに炎が吹き上がる中、赤い衣装に身を包んだ今市はダンサーを従えたパワフルなパフォーマンスでオーディエンスを圧倒する。センターステージで「TUXEDO」「Angel」といったナンバーを披露したあと、今市は「ついに来ましたね、この日が! ありがたいことに誕生日の日に」と記念すべき日に初のソロ武道館ライブを迎えた喜びを明かし、「グループの晴れ男代表としてやってますけど、天候にも恵まれまして」とこの日の晴天にも感謝した。
その後もミュージックビデオの世界観を再現した「REALLY LOVE」、さまざまな小道具を用いたシアトリカルな演出で観客を楽しませた「RENDEZVOUS」と、「R」の収録曲を中心としたステージを展開。オーディエンスが手にした自動制御式のライトスティックは曲の雰囲気に合わせた色に輝き、演出の一部となって今市の世界を彩った。中盤には徳永英明「レイニーブルー」のカバーや、「FOREVER YOUNG AT HEART」「Thank you」とバラードナンバーを連投し、客席を酔わせた。
本編終盤では華やかなレーザーや特効とともに「FUTURE LOVERS」「Talkin' bout love」といったアッパーチューンを披露し、場内の一体感をピークまで高めた今市。最後は「今市隆二と言ったらこの曲しかないかな、と。自分の魂、愛をテーマに書いた曲です。僕は皆さんに愛を届けなきゃいけないけれど、皆さんの声やメッセージから愛とパワーをもらっています」という言葉とともに、「All LOVE」でファンへの感謝の思いを表した。
アンコールでは三代目JSBがサプライズ祝福
アンコールでは客席にウェーブを促すなど、オーディエンスとのコミュニケーションを楽しんでいた今市にスクリーンを通じて「RYUJIさん センターステージへ移動して下さい!」という指示が出る。「知らない段取りだぞ……?」と今市が苦笑いしながら移動すると、スクリーンにはバンドメンバーやダンサーチーム、さらに全国のツアー会場を訪れたファンが誕生日を祝うメッセージがサプライズで映し出された。さらにメインステージにはバースデーケーキとともに三代目 J SOUL BROTHERSのNAOTO、小林直己、山下健二郎、岩田剛典が登場。ファンの大きな拍手を浴びながら今市は「知らなかった!」と驚くが、昨日9月1日放送の「24時間テレビ」で長時間にわたりアート制作に挑んでいた岩田には「いいよ来なくて、休んでてよ!」と声をかける。岩田は大声で「来るだろ!(笑)」と言い返し、仲間への祝福の気持ちを表した。
4人を送り出したのち、今市が最後に披露した曲は「RE:MIRACLE」。力強い歌声でさまざまな人々への感謝を表現し、約2時間半にわたる初の武道館ライブを締めくくった。
セットリスト
「RYUJI IMAICHI ~ANNIVERSARY STAGE 2024~“R”in 武道館」2024年9月2日 日本武道館
01. RED
02. RHAPSODY
03. Catch my Light
04. TUXEDO
05. Angel
06. REALLY LOVE
07. ROMEO + JULIET
08. Sweet Therapy
09. RENDEZVOUS
10. Highway to the moon
11. RIDE
12. レイニーブルー
13. FOREVER YOUNG AT HEART
14. Thank you
15. FUTURE LOVERS
16. Kiss & Tell
17. Talkin' bout love
18. THROWBACK pt.2
19. All LOVE
<アンコール>
20. Don't Give Up
21. RE:MIRACLE
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【ライブレポート】今市隆二、ソロ初武道館のステージで迎えた38歳の誕生日 三代目JSBの4人も駆けつけサプライズ祝福(写真10枚) https://t.co/fVuPlOso1w https://t.co/a4Ij8NlzSx