1998年、路上ライブをしていた小渕健太郎と黒田俊介が出会い始まった、コブクロの歩み。昨年結成25周年を迎えた2人は、ファンへの感謝の思いを胸に、未来を見据えてアニバーサリーイヤーを駆け抜けてきた。
音楽ナタリーではコブクロの25周年を記念して、ファン参加型企画を実施。彼らが過去に発表したオリジナルアルバム10作品の人気投票アンケートを行い、票を集めた上位3作品を、コメントやエピソードとともに紹介する。さらに、9月4日にリリースされたばかりの最新アルバム「QUARTER CENTURY」の感想もファンから寄せてもらった。
ご協力くださったコブクロファンの皆さん、誠にありがとうございました。
企画・構成 / 湯澤穂波
コブクロのオリジナルアルバムTOP3
第3位
7thアルバム「CALLING」(2009年)
「頑張ろうという気持ちに」
バイトや学校に行くのが嫌な時に気持ちをいつも盛り上げてくれたのは「虹」と「Summer rain」でした。これを聴くと重い腰を持ち上げて頑張ろうという気持ちになりいつも励まされていました。なので僕はこのアルバムが大好きです。(タル)
「アコギの音色で目覚める朝」
親に初めて買ってもらったコブクロのCDでした。ジャケットが3D仕様になっていたり、ブックレットの歌詞表示がユニークなのが非常に印象的なアルバムです。今年4月に開催された「ALL SEASONS」で「FREEDOM TRAIN」が歌われたのがきっかけで、久しぶりに「CALLING」を聴きましたが、収録曲がどれも素晴らしく、特に「FREEDOM TRAIN」は朝のアラームに設定したほど、どハマりしました。アコギの音色で目が覚めるのはいい気分です。(山田竜雅)
「何度泣かされたことか」
元々過去の恋愛を思い出す「赤い糸」が大好きで、「To calling of love」を聴いて鳥肌が立つほど痺れました。そして、「恋心」も可愛くて好きだし、「STAY」には何度泣かされたことか…そして、「神風」をドライブしながら歌うのが好きです。なので、今でも1番聴いてるアルバム!です。(ぴちみる)
第2位
5thアルバム「NAMELESS WORLD」(2005年)
「2人の原点であるストリートを感じられる」
物心が付いたタイミングではじめて手にしたアルバムです。コブクロを好きになるキッカケになった「桜」を筆頭に、2人の原点であるストリートを感じられる意味でも正真正銘、最高の1枚だと思います。最近三十代に突入し、年齢的にも立場的にも中間層となり、戸惑いを感じる中で、「待夢磨心-タイムマシン-」は特に響くものがあり、日々を生きるYELLとなっています。(0910)
「足音が近づき、去っていく流れが好き」
私が中学生のときに「Blue Bird」がアニメ曲として流れているのを聞いてコブクロを好きになりました。他の曲も色々と聴いてるなかで特に「NAMELESS WORLD」が好きなアルバムになりました。足音が近づき「Flag」がはじまり、「同じ窓から見てた空」が終わり足音が去っていく流れが好きで高校受験のときも大学受験のときも就活のときも仕事を頑張らないといけない今も聴いていて10年以上、励まし続けてもらっています。これからもコブクロに寄り添ってもらっていたいです。(リョウ)
「人生と一つになっている」
私がコブクロファンになった時の最新アルバムで、一番新鮮な気持ちで聴き込んだ思い出の一枚です。学生の頃にしかない記憶と紐づく景色がたくさんあります。「NOTE」は湿った雪を踏みながら歩いた公園が、「Flag」は受験迫る教室での夕焼けが、「同じ窓から見てた空」は習い事からの帰りの星空が、「桜」はクラスメートと学園祭のカラオケ大会でステージから見た景色が、他にもたくさんの思い出とコブクロの歌が学生時代の一つ一つのピースとなって敷き詰められています。そんな私の人生と一つになっている、大切なアルバムです。(鈴木涼平)
第1位
6thアルバム「5296」(2007年)
「生後間もない次男が入院し、面会に向かう車の中で」
コブクロと出会って、初めて買ったアルバム。生まれて間もない次男が、入院し、面会に(付き添いはできない)向かう車の中でずっと聴いていました。辛い気持ちになることも多々ありましたが、カーステレオから流れるコブクロの歌、リズム、ハーモニーに勇気付けられ、癒されました。次男が退院してからも、車の中で聴き続け、3人のこどもたちは今でもハモって歌えるほどです。次男は今では一緒にライブに“参歌”しています。(まちこ)
「コブクロにこんな曲調の歌があるんだ!」
コブクロを好きになったきっかけが「蒼く 優しく」で、同時に初めて買ったCDがそのシングルとこのアルバム「5296」でした。鏡のような銀色のジャケットがとても印象的なのも好きな理由のひとつです。収録曲の「水面の蝶」は「コブクロにこんな曲調の歌があるんだ!」と驚かされました。中でも心に刺さった「風見鶏」の「弱い自分に勝てるなら 誰に負けたって良いさ」という歌詞は、今でも弱気になった自分に言い聞かせています。(安西オサム)
「自然災害があったとき、落ち込んだとき」
1曲目から最後までどの曲も好き。特に「蕾」は小渕さんの母への歌であったり、「ENVELOP」ツアーで黒田さんが全メロ歌ってくれたり、私情でも思い入れのある曲。他にも、「どんな空でも」は、自然災害などがあった時に2人が歌ってくれたり、私自身も落ち込んだ時に聴いて気持ちを晴らしたりするので本当に救われている。(ことり)
感想コメント
「船乗りとしてすごく心に響いた」
2022年のツアーで聴いた「足跡」の音源化をずっと待っていました。しかし、今一番のお気に入りの曲は間違いなく「RAISE THE ANCHOR」です。というのも、私は船乗りをしていまして、今年のファンサイト限定ライブに行けずにこのアルバムのリリースで初めて聴きました。その時、船乗りとしてすごく心に響きました。今もまだ船に乗っていますが、この曲を聴いて船旅を続けていきます。(マァック)
「父が4年前に他界して」
25周年の集大成を航海に例えるなんて素敵すぎるし自分たちも一緒に乗船しお二人と航海を続けられる喜びと何より誇らしい気持ちになりました。特に好きな曲は「雨」です。父が4年前に他界したのですが会いたいってさみしくなるときもたくさんあって夢でもいいから出てきてくれないかなと思う日々の中、この曲をはじめてライブで聴いたとき、「あなたの声が聴きたいだけ」の歌詞が自分の気持ちそのままで、さみしい気持ちを温かく包みこんでもらえたような感じがして涙が止まらなくなりました。微笑んでくれていたらいいなと…(emi)
「学生時代のアルバムを振り返りました」
「Blame It On The Love Song」高崎初日に初めて聴きました。「なんだこの懐かしい歌謡曲バンドみたいな曲調は!?」と率直に感じ、クセになるような曲調がたまりません。イントロだけでご飯3杯食べれます。曲を聴きながら、自分の学生時代の恋愛を思い出し、久しぶりに学生時代のアルバムを振り返りました。アルバムの最後のページにはその当時、お付き合いしていた彼女の一言「卒業おめでとう! これからもよろしく!」との文字。あんなことやこんなことがあったな~と懐かしむことができました。(ワッショイたろきち)
「コブクロの主戦場はライブ」
コブクロの主戦場はライブだということを感じさせられたアルバムでした。「RAISE THE ANCHOR」、「雨粒と花火」のようなライブで映える曲、定番曲である「Moon Light Party!!」、リアレンジVer.の「ベテルギウス - Over the GLORY DAYS -」、「エンベロープ」のようなバラードもコブクロのライブには欠かせない重要なピースです。僕にとってコブクロは生きる理由のひとつです。またライブに会いに行きます。(サイトウ ユウキ)
「この3曲が生活の糧」
「エンベロープ」「Days」「RAISE THE ANCHOR」この3曲が大好きです。なぜならば、あえて硬い言葉で表現すると、自己実現を得ていく時、過去や未来に囚われず今、ここに集中すること、そして、自分に誇りを持って進むこと(自分のいいとこも悪いとこも含めて、ありのままの自分に誇りをもつこと)の大切さ、そして、そのためには、心を大切にする、凹んだ心は内側からしか直せない、傷つきや弱さは、内側からしか癒えないことを教えてくれている気がします。この3曲を、生活の糧としております。(ケー)
「ライブ初披露の曲が収録されるこの瞬間」
時代をみつめてそこに生きる皆の心を想いながら作ってくれた曲や、リアレンジされた曲など、コブクロの今までとこれからがぎゅっと詰まっています。25周年を通過点としてまだまだ進むと伝えてくれてファンとしてこんなに幸せなことはありません。ライブ初披露の曲が収録されるこの瞬間が好きで、とくに2022年ツアーの幕開けを飾った「Mr.GLORY」は、輝きの中にもどこか胸の奥がきゅっとなるようで、あの日々があったから今大切にできているものの存在に気づかされます。二人の歌声を心の道標にこれからも大切にしたいです。(mana)
「コブクロというジャンル」
「雨粒と花火」は聴けば聴くほどハマる。コブクロファンからすれば当たり前のコブクロだけどファン以外にも知ってもらえる楽曲だと思う。「Soul to Soul(布袋寅泰 feat. コブクロ)」もしかり。布袋寅泰さんが昔仰って下さった「コブクロというジャンル」をこれからも自信を持って突き詰めてほしい。(風羽と海月)
「万博が楽しみになります」
特に心に響いた曲は、「足跡」です。小さい子どもと過ごしている今、日常に追われ子どもへの接し方がおろそかになってしまう事もありますが、散歩道や一緒に過ごす全てのことがかけがえのないものだと感じさせてくれました。子どもと過ごすひとつひとつを大切にしようと思いました。最後の曲の「この地球(ほし)の続きを」も、とても好きです。心がワクワクするし、万博が楽しみになりますし、世界中の人が参加する万博の曲に大好きなコブクロが選ばれたことをファンとして誇りに思います。(ばたこ)
公演情報
KOBUKURO 25TH ANNIVERSARY TOUR 2024 "QUARTER CENTURY"
- 2024年8月10日(土)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場
- 2024年8月11日(日・祝)群馬県 高崎芸術劇場 大劇場
- 2024年8月16日(金)広島県 上野学園ホール
- 2024年8月17日(土)広島県 上野学園ホール
- 2024年8月23日(金)東京都 東京ガーデンシアター
- 2024年8月30日(金)愛媛県 松山市民会館(※公演中止)
- 2024年8月31日(土)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)(※公演中止)
- 2024年9月6日(金)宮崎県 宮崎市民文化ホール
- 2024年9月7日(土)宮崎県 宮崎市民文化ホール
- 2024年9月14日(土)石川県 本多の森 北電ホール
- 2024年9月15日(日)福井県 フェニックス・プラザ エルピス 大ホール
- 2024年9月22日(日・祝)福岡県 福岡サンパレス
- 2024年9月23日(月・振休)福岡県 福岡サンパレス
- 2024年9月28日(土)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2024年9月29日(日)愛知県 名古屋国際会議場センチュリーホール
- 2024年10月5日(土)宮城県 仙台サンプラザホール
- 2024年10月6日(日)宮城県 仙台サンプラザホール
- 2024年10月13日(日)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
- 2024年10月14日(月・祝)北海道 札幌文化芸術劇場hitaru
- 2024年10月19日(土)神奈川県 ぴあアリーナMM
- 2024年10月20日(日)神奈川県 ぴあアリーナMM
- 2024年11月9日(土)大阪府 Asueアリーナ大阪
- 2024年11月10日(日)大阪府 Asueアリーナ大阪
プロフィール
コブクロ
1998年、路上ライブをしていた小渕健太郎と黒田俊介が出会い結成。2001年にシングル「YELL~エール~」でメジャーデビュー。2005年に発売したシングル「ここにしか咲かない花」「桜」がロングヒットを記録する。2006年5月には初の東京・日本武道館公演を大成功に収め、2012年9月にリリースしたベストアルバム「ALL SINGLES BEST」は350万枚を超える大ヒットに。その後も数々のヒット曲やコラボ作を発表している。「2025年日本国際博覧会」アンバサダーに就任し、オフィシャルテーマソング「この地球の続きを」を2022年にシングルリリース。2024年9月に11枚目のオリジナルアルバム「QUARTER CENTURY」を発表した。同年8月から11月にかけて、アルバムタイトルを冠した結成25周年ツアーを実施中。