ONE N' ONLY「Fiesta」特集| 唯一無二のスタイルでブチ上げる祝祭 新アンセムで踊らせるEP完成

ONE N' ONLYが、10月2日にEP「Fiesta」をリリースした。

ワンエンにとって3枚目となるEPのタイトルを飾るリードトラック「Fiesta」は、昨年リリースされるや瞬く間にワンエンのライブ定番曲となった「EVOL」の流れを汲むような、ラテンの情熱的なサウンドが特徴のアッパーチューン。彼らが提唱する唯一無二の楽曲スタイル、“Jatin Pop”をさらに確立させるようなナンバーに仕上がっている。

「Fiesta」のほかにもリーダーのHAYATOが作詞作曲に参加した新たなEDM「R.U.S.H」やアマピアノを取り入れたナンバー「Too Much」など、多彩な楽曲が詰め込まれた「Fiesta」のリリースを記念し、音楽ナタリーではメンバーのTETTA、REI、EIKU、HAYATO、KENSHINにインタビュー。新作に込めた思いやワンエンの近況について大いに語ってもらった。

取材・文 / 三橋あずみ撮影 / 須田卓馬

ドラムやっててよかった

──まずは今夏のワンエンの活動を振り返りたいと思います。毎年恒例のイベント「EBiDAN THE LIVE」では、皆さんそれぞれに大活躍されていましたね(参照:EBiDANって最高でしょ?62名の個性と絆光った「エビライ」大団円、手に入れたのは思い出という宝)。

HAYATO 「エビライ」は去年から全体の構成が変わって、各グループのメンバーがコラボするシーンが多くなって。ONE N' ONLY単体として披露するのは2曲くらいで、あとはメンバーがそれぞれに活躍している状況でしたね。普段とはちょっと違うみんなの一面が見られたのがよかったですね。

TETTA 中でもやっぱり、EIKUのドラムでしょう!

HAYATO EBiDANバンドの「TRAIN-TRAIN」ね! 盛り上がったねー。

ONE N' ONLY

ONE N' ONLY

TETTA ボーカルのはやてぃー(M!LKの佐野勇斗)にEIKUがTシャツ脱がされて……(笑)。でもEIKU、あの日のために筋肉を鍛え上げたので。

EIKU そういうわけじゃないです! 全然、脱ぐつもりもなくて。

HAYATO いや、ちょっとは脱ぎたかったでしょ?

EIKU そんなことないよ!(笑) でも、最終公演の前に佐野くんから「なんかするかも」みたいなことは言われていたんです。それまでの公演ではTシャツの上にベストを着てたんですけど「ベスト脱いでおいて」って。

REI 絶対ヤバい予告じゃん(笑)。

EIKU 「これは脱がされるやつだな」とは思ってました。そうしたら本番、ドラムセットに来たと思ったらスティックを奪われ、Tシャツを脱がされて……。

TETTA 脱がされたときはどういう気持ちだったの?

EIKU まあ、正直うれしかったっす。

一同 あはははは!

HAYATO 体鍛えてる人はそう思うよな。

EIKU でもリズムはキープしておかなきゃいけないんで、スティック奪われた分キックだけはしっかり踏んで(笑)。

──EIKUさんとキーボードのKEVIN(BUDDiiS)さんが、勇斗さんの大暴れにしっかり合わせにいっているのが伝わってきました。

EIKU はい。佐野くん、めっちゃ自由に歌うので(笑)。

HAYATO ベテランドラマーみたいな対応だね。EIKU、EBiDANのステージでドラム叩くの初めてなのに。

──「エビライ」でドラムを披露する感覚はいかがでしたか?

EIKU 気持ちよかったです。国立代々木競技場第一体育館という1万人規模の会場でドラムを叩くという経験は初めてだったので。ドラムをやっててよかったなという気持ちになりましたし、こういう機会をもらえたことに感謝しました。

EIKU

EIKU

ベテランで固めすぎたLienelシャッフル

──REIさんが後輩グループ・Lienelのシャッフルユニット・Alielに参加して「純情シンドローム」を歌ったのもすごく印象的でした。

REI あれですか。メンバーをベテランで固めすぎたLienelシャッフル。

TETTA 大人の色気がね。

REI 大人どころじゃないよ! もう、めちゃくちゃベテラン勢で(笑)。

──REIさんのほか超特急のリョウガさんとタカシさん、M!LKの塩﨑太智さん、SUPER★DRAGONの松村和哉さん、原因は自分にある。の吉澤要人さんという布陣でした。

HAYATO ボーカル陣がすごいのよ。タカシくんがいて……。

KENSHIN リョウガくんも歌ってね。リョウガくんの歌、ヤバかったっすね!

REI ベテランすぎるから、僕らリハなかったんですよ。おかしいなと思って確認しに行ったら「君らリハなくても大丈夫だろ」と言われて。MCにしても「みんなベテランだから大丈夫でしょ」って(笑)。とにかく“おじさんLienel”でしたね。若手の初々しさが全然なくて。

TETTA “オジエル”やだなあ(笑)。でも確かに、「純情シンドローム」が普段よりはるかに歌謡曲に聞こえた。

REI そう。歌謡曲テイストの曲をフレッシュな子ががんばって歌う感じがかわいいのに、歌い上げちゃうから(笑)。かわいげもないし、みんなで笑っていました。ダンスも1回合わせただけなんです、あれ。

KENSHIN それであの完成度? すご!

REI 集まって確認して、それで終わり。トータルで3回くらいしかやってないんじゃないかな。

HAYATO LienelとICExはシャッフル初登場だったのに、すごいなあ。で、TETTAはICExのシャッフルに出たね。

TETTA 実は俺、ICExのシャッフルに出るために5kg減量したんです。なんでかと言うと、衣装が入らなくて。ICExのメンバーはみんなスリムだし、シャッフルで集まったメンバーもみんな細いんですよ。そうしたら、生写真撮影のときにスパドラの(田中)洸希が俺のこと見て「TETTAくんだけちょっと違う」ってウケてるんですよ。実際俺だけ群を抜いて体がデカいから、そのしゅん(M!LKの曽野舜太)とかMORRIE(BUDDiiS)も笑っちゃって。

TETTA

TETTA

HAYATO そこらへんのメンバー、特にスタイリッシュだからね。

TETTA ワンエンの中だったらまだ馴染むんですけどね……なのでちょっと落としたんです。少しシュッとしましたよね?

HAYATO えらいね、シャッフルのために。プロ意識すごいわ。衣装破いたら、それはそれで面白かったと思うけどね(笑)。

あの場に参加しているのが、やっぱり誇らしかった

──そしてKENSHINさんはEBiDANの“4世代”が集う「世代別 ドリームユニット」の最年長・伊勢エビチームに選抜されました。

KENSHIN メンバー、豪華でしたよね。佐野くんと超特急のタクヤくんとスパドラの(志村)玲於くんと4人でチームになって、タクヤくんの隣で歌うというレアな経験をしました。このユニットをきっかけに、タクヤくんとしっかりお話できたんですよ。

TETTA 何? 何話したの?

KENSHIN えっとね、パフォーマンスについても話したし、仕事のこともお話できて、連絡先も交換して。佐野くんともけっこうお話させてもらいました。玲於くんはずっと前から仲いいんですけど、そのお三方としっかり話せたのが思い出深くて。あとスタンドマイクで歌うこともあまりなかったので、それも楽しかったですね。

──HAYATOさんはEBiDANのクリエイティブ選抜・SUPER CREATIVEのメンバーとしてラップを披露されましたね。

HAYATO スパドラのジャン(海渡)くんとBUDDiiSのKEVINくんが「HERO」という曲を作ってくれて。そうやってメンバー同士で作り上げたものをパフォーマンスするというのは、すごく新しい感じがしました。EBiDANの中で楽曲制作も手がけている人たちとコミュニケーションを取れたのがよかったです。

TETTA HAYATO、最初の公演ではキメのタイミングで舌を出してたんですよ。で、2公演目ではサングラスをずらすポーズをしたんですね。俺とNAOYAは裏で映像を観ながらHAYATOのパフォーマンスの実況をしてたんですけど、NAOYA厳しいから、サングラスのタイミングがちょっと早いと思ったのか「今じゃない! ちょっと早い!」って叫んでました(笑)。

HAYATO あはは。そう。ステージに出てないEBiDANメンバーは裏でモニタを観てて、それも面白いんですよ。

TETTA SUPER CREATIVEは“袖視聴率”が高かったね。あとやっぱりダンスサイファー。裏でも盛り上がってました。

REI HAYATOとEIKUがあの場に参加しているのが、やっぱり誇らしかったよね。2人のダンスはもちろんエグいんですけど、ほかのメンツもハイレベルすぎるから、ホントにすごいなと思って。

REI

REI

──特に3公演目は、完全フリーのサイファーですごく見応えがありました。

EIKU 3公演目、最後のサイファーはガチでフリーでした。

HAYATO その前の2公演は自分が出ていく曲を決めていたんですけど、最後だけは予定調和なしで、誰がどこで出ていくのか探り合いながら。めっちゃ面白かったよね。

EIKU 前2公演とは違うトラックで踊るというルールだけ決めてね。

HAYATO 「この人、この音でこんなに踊れるんだ!?」みたいな驚きの発見もあったりして。楽しかったですね。

HAYATO

HAYATO

──では、NAOYAさんの名場面を皆さんが挙げるなら?

TETTA NAOTAはやっぱり原因は自分にある。のシャッフルじゃない? 普段歌わないNAOYAが「推論的に宇宙人」でめちゃくちゃ歌って……!

REIKENSHIN (曲を口ずさみ)アイフォーリン宇宙中中中♪

TETTA メンバーから見ても新鮮な姿で。がんばってる感じがかわいかったですね。「ニナニナニナニナ」って歌いながら跳んでるときのNAOYAの顔が忘れられないっす。かわいいんだよなあ!

HAYATO ハートが大きく描いてある衣装着ちゃってねえ!

REI なんというか、本人の努力が僕らには伝わるんですよ。

KENSHINTETTA そうそう、伝わる。

TETTA 今までに見たことないくらいめっちゃ歌の練習をしていたし、それを俺らは知ってるから、より一層ね。

HAYATO かわいい。

KENSHIN かわいいし、感動したよね。

「EVOL」はものすごく強い曲

──そんな「エビライ」の中で個人的にすごく印象に残っている場面があるのですが、ワンエンの「EVOL」での客席全体の盛り上がりがめちゃくちゃすごかったじゃないですか。

一同 あー!

KENSHIN そうですね、「EVOL」は盛り上がった。

──全体を通して会場が一番熱く声を出していた瞬間だったと思います。

HAYATO それはうれしいですね。僕らはイヤモニをしていたからハッキリとはわからないんですけど、それでも「Hey!」というみんなの声がイヤモニを飛び越えて聞こえるくらいでした。

TETTA そう。イヤモニ外して聞きたくなるくらいだったよね。

HAYATO 激しめの曲調で声出して参加できる曲ってEBiDANの中ではそう多くないと思うから、僕らとしてはこの曲でお客さんに盛り上がってほしいなという気持ちがあって披露したんです。あと、超特急さんで言う「My Buddy」みたいな、みんなが知っていて踊れる定番曲に「EVOL」もなったらいいなという思いもありました。「Hey!」と言って手を挙げるだけだから初めてでも参加しやすいんだよね、きっと。

KENSHIN 実際公演を重ねるごとに会場が一体化していったような実感があって、最後の公演とかはもう、僕らもめっちゃ盛り上がって煽りも入れまくって……。

KENSHIN

KENSHIN

HAYATO みんなカマしてたよね。

EIKU 「EVOL」はBUDDiiSとのコラボで披露したじゃないですか。僕の隣にいたのがBUDDiiSのYUMAだったんですけど……。

TETTA お、どうしたYUMA?

EIKU YUMA、誰よりも暴れて「Hey!」をやってて。

REI へえー! あのクールなYUMAが!

HAYATO そうそう! BUDDiiSみんなしっかりと踊ってくれていたんですけど、YUMAだけ振りを無視して暴れてて「めっちゃいいやん!」って(笑)。超アガりました。

EIKU それがもう、楽しすぎて。俺は目を合わせて踊りたかったのに、YUMA盛り上がってるから全然合わせてくれない(笑)。

一同 あはははは!

TETTA  YUMAが暴れてくれたのめっちゃうれしいよね。実はYUMAの推し曲なのかも。

REI YUMAだけじゃなく僕らを初めて観るお客さんもすごく楽しそうだったから、ああいう曲があると、自分たちのことを知ってもらえるきっかけになるんだなということを肌で感じました。「EVOL」はものすごく強い曲だなって。