10月28日に23歳の誕生日を迎えた
2016年より毎年各メンバーの誕生日前後にソロライブを行なっているエビ中。中山は16歳の頃から「中山莉子の生誕祭。」という簡潔なタイトルを掲げたソロライブを展開してきた。7度目の開催となった昨年の公演では、「22歳の目標は……2nd写真集を出せるようにがんばります! 出します! 出したいです!」とアピールしていた中山。誕生日前日の10月27日に2nd写真集「中山莉子の2nd写真集。」を発売し、有言実行して23歳の誕生日を迎えた。
「莉子に?」「惚れたっ!」
ステージ背後のスクリーンに映し出されたオープニングムービーに続いて、エビ中のライブでおなじみのSE「ebiture」が場内に響く。真っ白なドレス風の衣装を身にまとった中山は、軽やかな足取りでステージへ。Buono!「初恋サイダー」のカバーで、さわやかにライブをスタートさせると、続けてエビ中のナンバー「ハイタテキ!」をパフォーマンス。「ハイタテキ!」では、自身のセリフパート「惚れたっ!」を、「ほんと?」「莉子に?」「惚れたっ!」とアレンジを付け加えて歌唱し、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)をキュートに煽った。
自身の自己紹介“りこ三三七拍子”をパワフルに披露した中山は、今の自分について「出てきて、歌って、楽しいっていう状態です」と説明。そして次に歌う曲が「未確認中学生X」であることを明かし、この曲では2016年のソロライブでも行なった「ズッキュンドッキュン対決」を行うことを宣言した。「ズッキュンドッキュン対決」とは、会場の上手と下手で2つのチームに分かれた観客が、曲中の「ズッキュン」と「ドッキュン」のフレーズを叫んで声の大きさを競うもの。中山は「未確認中学生X」を歌いながらも、客席のファンの声に耳を傾け、ラストは「『ドッキュンチーム』の勝利ー!」と審判を下した。
「10月27日は何の日でしたか?」とエビ中ファミリーに問いかけた中山は、自身の誕生日前日のこの日に「中山莉子の2nd写真集。」をリリースしたことを改めて報告。そして写真集の魅力を、事前にスタッフが決めたという“NGワード”を使わずにアピールするコーナーへ。このコーナーは彼女がNGワードを使うたびに、「エビ中出席番号の歌 その3」の中山パートが流れる仕様。中山はNGワードの中でも「何か」に苦戦し、何度も「出席番号の歌」を歌いながら写真集を一生懸命にアピールした。
23歳も中山全開で
「この季節に歌った曲や、しっとりした曲をお届けします」という言葉から歌われたのは、昨年まで開催されていた秋の野外コンサート「ちゅうおん」でも披露された小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック」、エビ中のバラード「宇宙は砂時計」。艶やかな歌声を響かせた中山は、毎年恒例となっている質問コーナーを「今年もやっていきます!」とハツラツと手を挙げる。「13歳の頃の自分に一言かけるとしたら?」という質問には、10年前に小林とともにエビ中に加入した当時を振り返り「そんなに震えないで、小鹿ちゃんみたいにならなくていいんだよ」と声をかけ、「中山莉子の取扱説明書を作るなら、1ページ目に何を書きますか?」という問いかけには、「興味があるのかないのかわからないので、そっと見守ってあげましょう」と語った。最後の質問「りったん(中山)推しに一言」では、ラストにぴったりだとはしゃぎながら、「23歳も中山全開で行くのでついてきてください!」と頭を下げた。
「思う存分に楽しんで帰ってください!」と呼びかけたあとの後半戦では、幾田りらの「ロマンスの約束」、Negiccoの「ねぇバーディア」とカバー曲が続く。「ねぇバーディア」では、「もう止まらないエビ」と歌詞をアレンジして歌い、にこやかなパフォーマンスが繰り広げられた。23歳を迎えたソロライブのラストを飾ったのは「23回目のサマーナイト」。この曲では、ステージ後方のスクリーンに、写真集のロケ地・マレーシアでのオフショットなどから構成されたムービーが映し出され、異国情緒あふれる映像が楽曲のムードを高めた。
改めて客席のファンへ向き直った中山は、23歳を迎えての思いを語る。グループに後輩メンバーが加入したことで、“姉メンバー”と“妹メンバー”で2手に分かれたりすることも増えたと切り出した彼女は、その際に自分がそのどちらのチームにも馴染むと言われたことをうれしげに明かす。そして「姉メンらしく大人っぽくも、妹っぽくかわいらしい感じもできるって、それってすごい武器だと思うから、使っていきたいです!」と自身のストロングポイントを生かしていきたいと熱弁。さらにエビ中10人で立てた目標「さいたまスーパーアリーナに再び立つ」に向けて、グループでがんばっていくことを誓った。
「舞台やお芝居もまたやりたいなという気持ちでございます」と意欲を見せた中山は、さらに趣味のカメラで撮り溜めているというメンバーのオフショットを使った写真展を開くことを目標に挙げる。そして「去年の生誕祭でも『写真集絶対出す』って言って夢が叶ったので、この夢も叶えに行きます!」と力強く断言すると、ファンに「写真展遊びに来てくださいね! 約束ですよ!」と呼びかけた。最後は「かわいい衣装を撮っておいてほしい」という思いから用意した“撮影可能タイム”を行い、笑顔でステージをあとにした。
「やっぱ終わりはこうでなくちゃね!」
アンコールを求める拍手に応えて再度ステージに姿を現した中山は、2014年に発表された最初のオリジナルソロ曲「ペコペコリーヌ」でライブを再開させる。この曲で得意のバトントワリングも披露した彼女は、間髪をいれずにエビ中のアッパーチューン「制服“報連相”ファンク」をアグレッシブにパフォーマンス。畳みかけるように「オメカシ・フィーバー」を投下し、オーディエンスを熱狂に導いた。
「やっぱ終わりはこうでなくちゃね! 盛り上がって終わるのが私の生誕祭なので」と、ファンの顔を見渡し満足げな笑顔を浮かべた中山は、「もう23歳……! 1月4日を迎えたら私と歌穂ちゃんは加入10周年。来年はかほりこで一緒に何かできたらいいな」と素直な思いをコメント。「本当に何も決まってないし、わからないからこそ期待しててください」と声を張った。
セットリスト
中山莉子「中山莉子の生誕祭。」2023年10月30日 KT Zepp Yokohama
01. 初恋サイダー(オリジナル:Buono!)
02. ハイタテキ!
03. 未確認中学生X
04. 今夜はブギー・バック(オリジナル:小沢健二 featuring スチャダラパー)
05. 宇宙は砂時計
06. ロマンスの約束(オリジナル:幾田りら)
07. ねぇバーディア(オリジナル:Negicco)
08. 23回目のサマーナイト
<アンコール>
09. ペコペコリーヌ
10. 制服“報連相”ファンク
11. オメカシ・フィーバー
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