「Oasisが再結成する」、そんな噂が世界的に流れたのは2024年8月のことだった。ほどなくして2025年にイギリスおよびアイルランドツアーが行われることが正式にアナウンスされた。現時点で北中米と豪ツアーも追加となり、日本では来日ツアーへの期待が高まっている。
今年の夏には不朽の名作として名高いアルバム「Definitely Maybe(邦題:オアシス)」の発売30周年記念盤が発売され、10月18日からは人気絶頂期の1996年に行われた伝説の野外ライブ「オアシス:ライヴ・アット・ネブワース 1996.8.10」のノーカット映像が日本の映画館限定で公開されている。さらに10月30日には日本独自企画となる完全生産限定商品「コンプリート7インチ・シングル・コレクションBOX Vol.1」が発売となり、11月1日から23日にかけて東京・六本木ミュージアムにて「リヴ・フォーエヴァー:Oasis 30周年特別展」と題したOasisのデビュー30周年を記念した展示会が行われる。
Oasisの再結成を記念し、音楽ナタリーではOasis好きの著名人たちによるOasis楽曲のプレイリスト&Oasis愛に満ちたコメントを公開。秋澤和貴(Saucy Dog)、穴見真吾(緑黄色社会)、いしわたり淳治、WEST.(重岡大毅 / 藤井流星)、尾崎世界観(クリープハイプ)、河西ゆりか(羊文学)、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、坂本真綾、嶋佐和也(ニューヨーク)、鈴鹿央士、ツミキ(NOMELON NOLEMON、Aooo)、はっとり(マカロニえんぴつ)、水樹奈々、柳田周作(神はサイコロを振らない)、渡辺大知(黒猫CHELSEA)という豪華15組16名が参加した本特集をぜひ楽しんでほしい。
構成 / 田中和宏
秋澤和貴(Saucy Dog)
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「Oasisの好きなところ&復活に対する喜び」
Oasisの好きな所は人間性と1回聴いたら忘れられない楽曲たちですかね。 自分の学生時代はOasisに支配されてたくらい聴きまくってました。 そして、Oasis復活おめでとうございます。もう解散しないで!
Oasisにまつわる思い出&思い入れのある曲
プレイリストで選んだ曲で特に思い入れのある曲をエピソードと共に紹介していきたいと思います。
・「Hey Now」 Hey Nowは本当に~……いやーー、Oasisの中で一番好きかも……? なんですかね、このうだつが上がらない感じというか…褒め言葉ですよ?! ライブで全然やらないので復活後はやって欲しいです。
・「The Importance of Being Idle」 聴いた瞬間The Kinksか?!と思った「The Importance of Being Idle」。 なんといってもザ・UK感!! 皮肉感溢れるサウンドと歌詞も堪らない曲で大好きです。
あなたにとってOasisとは?
僕にとってのOasisは教科書です!
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穴見真吾(緑黄色社会)
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大学生の時にBOOKOFFで中古CDを買い漁っており、その当時Oasisと出会いました。ファーストアルバムの「Definitely Maybe」を聴き、ハマってしまい、その後他のアルバムもたくさん買いました。聴いたり、歌っていると、何故だかRock 'N' Roll Starってこんな気分なのかな?って思わせてくれるところが1番大好きなところです。丁寧かつ、刺激的なノエルのソングライティング、そこに無限の輝きを与えるリアムの歌声。 そんな宝石のような楽曲とともに過ごす時間は、至高そのものです。
あなたにとってOasisとは?
Rock 'N' Roll Star
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いしわたり淳治
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高校生になった頃、グランジ・ロックの後の音楽シーンに颯爽と現れたのがOasisだった。マンチェスター訛りで「サッカー選手かロックスターになる以外、このくそったれな町で成功するなんて無理だ」とインタビューで言い切り、アディダスのジャージを着て、後ろに手を組んだまま、「今夜、俺はロックンロールスターだ」といかにも生意気そうな目で観客を見下ろして、高らかに歌い上げるその姿は、私の心を一発で打ち抜いた。「これだ! これが俺の音楽だ!」と思った。ドがつくほどの青森の田舎町で暮らしていた私も「ロックスターにならなければこのくそったれな町で埋もれてしまう!」と焦り、通信販売でギターとアンプのセットを3万円で買った。それからは朝から晩までOasisを弾いた。あれから30年。私の音楽人生はOasisと共に歩んで来たようなものである。プレイリストはよく晴れた秋の日に気分で選んだ10曲。
いしわたり淳治オフィシャルブログ・KIHON THE BASIC
THE BLACKBAND オフィシャルHP | ソニーミュージックオフィシャルサイト
WEST.(重岡大毅 / 藤井流星)
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重岡大毅
Oasisのプレイリストを、メンバーの藤井と作りました。 「お互いの好きな曲を言い合おう!」と始めたら、アッという間に出来上がりました。この10曲は“王道”で、“テッパン”で、“The Oasis”すぎるから、もう少し考える?ともなりましたが(笑)。でも、やっぱり好きなものは好き!これが僕たちのOasisです。
青春するなら好きな音楽がイイ。 Oasisをずっと待っていました。イェーイ!
藤井流星
2人で作るという事なので交互に好きな曲を出していきました。 この10曲は、ほぼトップチャートみたいな感じになってしまいましたが、本当に大好きな曲ばかりです。 本当はもっと入れたいくらいの気持ちでしたね。 Oasisファンはもちろん、聞いた事ない方にも、このプレイリストを聞いてもらえればどっぷりハマるかなと思います!
あなたにとってOasisとは?
重岡大毅
ロッケンロー!
藤井流星
伝説。
尾崎世界観(クリープハイプ)
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高校生の頃、上野のHMVで「Be Here Now」の輸入盤を買って、このアルバムをくり返し聴いていました。最初は背伸びしていたけれど、だんだん良さがわかってきて、それが嬉しかったのを覚えています。キャッチーなメロディを歌う、そのクチャクチャガムを噛むみたいな声にも惹かれました。
あなたにとってOasisとは?
耳で噛むガム
河西ゆりか(羊文学)
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初めてエレキギターをかき鳴らした時、初めて恋をした時のようなざわつき、なんでもできるような、夢中で何かを探していた時、死ぬまで忘れたくないそういう感覚をOasisは呼び起こしてくれる。 私が音楽を始めた頃にはすでに解散していたOasis。いろんなイベントや映像などでこのバンドを追い求めていましたが、これから生でOasisの音を浴びられると思うと、どこまでも行けそう。人生もまだまだこれからだなと、ワクワクしています。 心の奥で静かに火を灯すような、chillでhotな曲をプレイリストにしました。
あなたにとってOasisとは?
ダイビング
羊文学 Hitsujibungaku (@hitsujibungaku) | Instagram
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)
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Live Foreverを聴かなかったら、僕は音楽を始めていなかったと思います。稲妻に打たれるような体験でした。
やっぱり、10代から20代のはじめの頃に聴いた楽曲を選んでしまいがちですね。アラン・ホワイトのドラムがとても好きでした。 HEAVY STEREOのゲム・アーチャーとRideのアンディ・ベルが加入して、音楽的には向上したんだと思いますけれど、ボーンヘッドに向かって「ありもしないコードを弾いてやがる」的な皮肉をノエルが言っていた時代の、悪態とバンドマジックだけで転がっていたようなOasisに惹かれてしまいます。
2006年のサマーソニックイブの後の打ち上げ(アンディの誕生会)に参加させてもらって、そのときにサインしてもらった「Definitely Maybe」は家宝ですね。 リアムに「お前のロックンロールを鳴らし続けろ」とハグしてもらったことも忘れられない思い出です。「お前らカンフーできるんだろ?」とカンフーの格好で俺たちを茶化してくれたのはノエルで、恐縮しまくる俺たちを和ませてくれました。
基本的にOasisには十分すぎるほどの何かをもらいましたので、この先は、彼らの幸せを祈るばかりです。 永続するのか、また喧嘩して花のように散るのか、それは分かりませんが、結果がどうあれ、存在してくれてありがとうという気持ちでいっぱいです。
あなたにとってOasisとは?
青春の道標