GLAY「Back To The Pops」特集|空気階段はGLAYニューアルバムをこう聴いた

10月9日にリリースされ、各音楽チャートをにぎわせているGLAYの最新作「Back To The Pops」。本作は、TAKURO(G)が持ち込んだ「J-POP / J-ROCKへの回帰」「GLAYとしてのポップス」というテーマのもと制作された、懐かしさと新しさが同居する老若男女に響くようなアルバムだ。

このアルバムを音楽好きの芸人はどう聴くのか? 音楽ナタリーは1987年生まれの鈴木もぐら、1990年生まれの水川かたまりによるコンビ・空気階段に「Back To The Pops」のレビューを依頼。さまざまなミュージシャンから愛され、GLAY世代とも言える2人の視点から、「Back To The Pops」やGLAYへのメッセージをつづってもらった。なお音楽ナタリーではTAKURO、JIRO(B)のソロインタビュー(参照:GLAY特集|TAKURO & JIROソロインタビュー)、TERU(Vo)とHISASHI(G)が参加したBAND-MAIDとの対談(参照:GLAY×BAND-MAID対談)も掲載中なので、併せてご一読を。

構成 / 中野明子

水川かたまり

水川かたまり

ニューアルバム「Back To The Pops」の感想

こんばんは。空気階段の水川かたまりです。
「Back To The Pops」を聴かせていただきました。GLAYの皆さんが肩を組んできて「ま、色々あるけど。行こうぜ、なあ?」と言ってくれているような励ましを受け取りました。
小学生の頃、初めてテレビで「口唇」を聴いたときから、34歳になった今日まで経験してきた色んなことを全部包み込んでくれるように優しくて、それでいて全部笑い飛ばすように身体が勝手に踊り出す音楽たちに、僭越ながらサイコゥ! サイコゥ! サイコゥ!と叫ばせていただきました。

GLAYの中で特に好きな1曲

「BELOVED」は、15年前大学を中退して何もやっていなかった頃、ひたすら河川敷とCoCo壱と図書館とゲオを往復していた僕の退廃期を支えてくれた大大大好きな曲です。この曲を聴いて交差点からまた歩き出すことができました。年に1回くらい自分の葬式でかけたいプレイリストを考えるのですが、確定で流させていただきます。1人カラオケでも毎回歌っていて「BELOVED」と「アララの呪文」が一番高い点数が出るという意味でも大大大大好きです。いつかライブで生で食らいたいです。

GLAYへのメッセージ

初めてお会いした時、「本当にこの人たちがGLAYなのか? なんでこんな近所の兄ちゃんみたいなんだ? 偽GLAYじゃないのか?」と思ってしまうほどフレンドリーな皆さま。ライブでの超クールな姿とのギャップがあり過ぎて毎度嬉しくて困惑してしまいます。
TAKUROさん、何か困ったことがあったらGLAY相談所に駆け込ませてください。
JIROさん、ライブもラジオもいつもありがとうございます。いつかイングランドでアーセナルvsリバプール生観戦したいです。
GLAYがいる世界に生まれてよかったです。

鈴木もぐら

鈴木もぐら

ニューアルバム「Back To The Pops」の感想

「何言ってんだお前!」
と言われる方、おられると思いますが、まさに「青春真っ只中!」な1枚でした。
GLAYを全く知らない方、「Back To The Pops」から聴いて頂いて間違いないです。
この青さ、衝動、疾走感、熱、ファーストアルバムじゃないですか。
この1枚を聴き終えた瞬間、ただひたすらな無音の中で、胸だけがドキドキして、止まらなくて、家を飛び出して、街を飛び出して、何処かへいってしまいたくなる、それが全てです。

「Back To The Pops」の中で特に好きな1曲

「Romance Rose」です。
「Back To The Pops」の1曲目ですが、
函館からいま注目のビジュアル系バンドがやってきました! お聴きください!
と言われているような、とんでもない1曲目でした。
僕が10代だったらバンドを組んで間違いなくカバーしているし、
37才でバンドを組んでいる現在も間違いなくカバーします。

GLAYへのメッセージ

こんな素晴らしい1枚をメンバー全員で作り上げて、「腰が痛い」とか「肩が痛い」とか「数値下がったか?」とか言われてるんですよね?
痺れます。カッコよすぎます。憧れます。大好き。

プロフィール

空気階段(クウキカイダン)

2012年結成、鈴木もぐらと水川かたまりによるお笑いコンビ。2016年に「マイナビ Laughter Night」で優勝。同大会では翌年も優勝し、2連覇を達成した。2021年には「キングオブコント2021」で優勝を果たす。2017年に始まったラジオ番組「空気階段の踊り場」がTBSラジオで毎週月曜深夜に放送中。吉本興業所属。

GLAY(グレイ)

北海道函館市出身の4人組ロックバンド。TAKURO(G)とTERU(Vo)を中心に1988年に活動を開始し、1989年にHISASHI(G)、1992年にJIRO(B)が加入して現在の体制となった。1994年にシングル「RAIN」でメジャーデビュー。1996年にはシングル「グロリアス」「BELOVED」が立て続けにヒットし、1997年に12枚目のシングル「HOWEVER」がミリオンセールスを記録したことでトップバンドの仲間入りを果たす。1999年7月には千葉・幕張メッセ駐車場特設会場にて20万人を動員するライブを開催し、当時有料の単独ライブとしては日本最多観客動員を記録する。2010年4月には自主レーベル「loversoul music & associates」(現:LSG)を設立。メジャーデビュー20周年となる2014年には宮城・ひとめぼれスタジアム宮城にて単独ライブ「GLAY EXPO 2014 TOHOKU」を行った。デビュー25周年を迎えた2019年より「GLAY DEMOCRACY」をテーマに精力的な活動を展開。10月にアルバム「NO DEMOCRACY」を、2020年3月にベストアルバム「REVIEW II -BEST OF GLAY-」をリリースした。コロナ禍の2021年3月から6月にかけて配信ライブ企画「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK」を実施。デビュー30周年を迎える2024年は、周年のテーマとして「GLAY EXPO」を掲げて活動中。5月にシングル「whodunit-GLAY × JAY(ENHYPEN)- / シェア」を発表し、6月に埼玉・ベルーナドームで単独公演「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025」を行い、10月に4年ぶりとなるアルバム「Back To The Pops」をリリース。11月から全国アリーナツアーを開催する。