ザ・クロマニヨンズの2年ぶりツアーがスタート、最高のアルバムを爆音で届けるため羽田から全国へ

ザ・クロマニヨンズの約2年ぶりの全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー SIX KICKS ROCK&ROLL」が昨日1月24日に東京・Zepp Haneda（TOKYO）で幕を開けた。

2006年の“出現”以来、毎年ニューアルバムを発売するとともに全国ツアーを行ってきたクロマニヨンズだが、2019年にスタートした全国ツアー「ザ・クロマニヨンズ ツアー PUNCH 2019-2020」は新型コロナウイルス感染拡大の影響により12公演を残して中止に。2020年は14枚目のアルバム「MUD SHAKES」が発売されるも、アルバムを携えたツアーが行われることはなかった。

コロナ禍により思うように活動できない状況が続く中、クロマニヨンズは2021年8月に「SIX KICKS ROCK&ROLL」と題した一大プロジェクトを始動させる。これは6カ月連続でシングルをリリースし、そのシングルで構成されたアルバムを半年かけて完成させるというバンド史上初の試みで、ライブが開催できない期間もファンを楽しませたいというメンバーの思いから企画された。

そして、このプロジェクトにより15枚目のオリジナルアルバム「SIX KICKS ROCK&ROLL」を完成させたクロマニヨンズが、満を持してスタートさせたのが今回のツアーだ。グッズを身に付けたファンの前に姿を見せた4人は、甲本ヒロト（Vo）が放つ「オーライ、ロックンロール！」のかけ声を合図にニューアルバムの収録曲を次々に披露。ストレートかつパワフルなロックンロールで満員の会場を揺らす彼らの姿をシンプルな照明が引き立てる。

いつも通りの光景とも言えるが、メンバーにとってもファンにとっても待望の瞬間であり、いつも以上の感動がそこにはあった。その強い思いを乗せた拍手を受けて、甲本は「時々みんなの心の声が聞こえるよ」と語りかける。新曲の数々を心底楽しそうに歌う甲本は「最高のアルバムができました！ ありがとう！」と感謝しつつ「初めてやる曲がいっぱいあってドキドキした」と笑ったが、今回のアルバムは全曲がシングルリリースされているため、ファンは例年のツアー以上に各楽曲に愛着を持ってライブに臨めたはず。どの曲に対しても「待ってました！」と言わんばかりに拳を振り上げて盛り上がっていた。

また今回クロマニヨンズはニューアルバムの楽曲に加えて、リリースツアーを行うことができなかった前作「MUD SHAKES」の収録曲もいくつか披露。もちろんバンドの代表曲と言える過去のシングル曲の数々も怒涛の勢いで連発し、約90分、全23曲のセットリストでファンを思う存分楽しませた。このツアーは4月15日の北海道公演まで全26公演が予定されている。異例のプロジェクトにより完成したアルバム「SIX KICKS ROCK&ROLL」の楽曲をぜひライブで体感しよう。