GRAPEVINEツアー開幕「ストレンジランドへようこそ」

GRAPEVINEの全国ツアー「GRAPEVINE tour 2011」の初日公演が、3月5日に神奈川・横浜BLITZにて行われた。このツアーは1月にリリースされた最新アルバム「真昼のストレンジランド」のレコ発ツアー。初日の会場には超満員のファンが詰めかけ、新作の世界を存分に堪能した。

開演時刻、ステージに登場した田中和将（Vo,G）、西川弘剛（G）、亀井亨（Dr）とサポートメンバーの金戸覚（B）、高野勲（Key）は軽くサウンドチェックを行い「よし！OK！」とオフマイクで合図を出しあう。ツアー初日ながら、リラックスした雰囲気の中でライブがスタートした。

この日のライブでは「真昼のストレンジランド」収録曲を全曲披露。さわやかなサウンドスケープを展開する「真昼の子供たち」、5人の鳴らす音色が独特の浮遊感を漂わせる「Neo Burlesque」、西川の奏でる骨太なギターの音が響き渡った「Sanctuary」と、それぞれの楽曲の世界観をさらに増幅させて提示していった。

MCで田中は「ストレンジランドへようこそ！ 久しぶりだなハマっ子どもよ。『このシュウマイ野郎ども』とはもう言いません、大人なので（笑）」と、会場を笑わせる。さらに「お聴きのとおり、みんなで一緒に盛り上がろうぜ！というバンドなので」と沸かせ、「意識をいろいろなところに飛ばして、1人ひとりがそれぞれの景色を感じてくれればいいかなと思います」と、彼らしい言葉でオーディエンスの期待を煽った。

また、新曲だけではなく近年のアルバム曲や“本日のサービス曲”と銘打った懐かしのシングル曲も多数演奏。アルバムの楽曲に牽引されるようにブラッシュアップしたアレンジでファンを驚かせた。

アンコールを終えた田中は「行ってきます！」と初日を見届けたファンに対して挨拶し、ステージを去っていった。ツアーはこの後、4月23日の東京・新木場STUDIO COASTまで全19公演が予定されている。