この日、LIFE IS GROOVEの面々は、フィーチャリングアーティストとして金子マリ(Vo)、DAG FORCE(MC)を、そしてサポートメンバーとしてTAKU(G / 韻シスト)、TAROW-ONE(Dr / 韻シスト)、KenT(Sax)、タブゾンビ(Tp / SOIL & "PIMP" SESSIONS)、タケウチカズタケ(Key)を迎えたバンドセットでライブを披露。彼らとともに1列に並び、それぞれが列車のように両手を前のメンバーの肩に手を置く“グレイシートレイン”のようなスタイルで、客席フロアを縫ってステージに上がるや、歓声の中「PARTY ON」で、文字通りこの日のパーティをスタートさせた。
その後彼らは、自身が御年76歳のかまやつと15歳の山岸という年齢差60歳の2人のギタリストを擁するバンドであることと山岸の中学卒業と高校入学をお祝いしつつ、その山岸が己のテクニックで魅せる「SPEED」と「TODAY'S SONG」という2曲のスピードファンクチューンを連射。さらにその直後にはKenKenがヒートアップするブルーノートをクールダウンさせるかのように優げな口調でオーディエンスに語りかける硬軟自在のステージングを見せつける。
15年前、ブルーノートでタジ・マハールを観て「こんな映画みたいなハコがあるんだ」「オレはここで最高の仲間を連れて最高のファンクミュージックをやるんだ」と感激したことを振り返ったKenKenは、それがこの夜実現したことを祝うために作った「GLAD TO MEET YOU」をバンドとともにドロップ。さらにこの曲でメロウなフロウで魅せたDAG FORCEが「KenKenの姿からメッチャもらっているメッセージ」をつづったという楽曲「ALL EYES ON YOU」をセルフカバーしたところで“LIFE IS GROOVEタイム”はいったん終了。彼らはBASI(MC)、サッコン(MC)、SHYOU(B)という韻シストの面々を迎え入れ、ステージをあとにした。
この日の“韻シストタイム”のセットリストはBASIとサッコン曰く「厳選された4曲」。「こちらアクション くれよリアクション」と煽る「Move It」で客席の大きなリアクションを集めた彼らは「一丁あがり」ではそのフロアと「一丁あがり」「You Got It」とコール&レスポンス。「みんなが歌ってるような曲やねんけど、そのすきまをオレらも歌ってるみたいな曲」だと語った「Neighborhood」では、その言葉の通り、オーディエンスの「One Time」「Two Time」「Three Time」の声を縫うようにスムーズなフロウを見せつけた。
韻シストが「哀愁のチューン」をパフォーマンスするとLIFE IS GROOVEがステージに舞い戻る。TAKU、TAROW-ONEと再合流し、BASI、サッコン、SHYOUを送り出したKenKenは「この人がいなければLIFE IS GROOVEなかった」として実母・金子マリを招き入れると、バンドとともに忌野清志郎「彼女の笑顔」と、実父ジョニー吉長の楽曲「ありがとう」をプレイ。そして「そろそろムッシュにも歌ってもらわないとね」と、ヘヴィなファンクにリアレンジした「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」でかまやつ、金子、山岸とボーカルを回しあって、2度目の“LIFE IS GROOVEタイム”とライブ本編を締めくくった。
直後に巻き起こった熱烈なアンコールを受け、この日の全出演者とともに再び客席を縫ってステージに復帰したKenKenは「僕も『初めまして』なのでお呼びしていいのかよくわからないんですけど……」と恐縮しながらも「次の曲ご存じだと思うんですよ」とライブを観覧していた
LIFE IS GROOVE × 韻シスト feat. 金子マリ&DAG FORCE
2015年3月29日 ブルーノート東京 セットリスト
2015年3月29日 ブルーノート東京 セットリスト
01. PARTY ON
02. SPEED
03. TODAY'S SONG
04. GLAD TO MEET YOU
05. ALL EYES ON YOU
06. 韻シストTime(Move It~一丁あがり~Neighborhood~哀愁のチューン)
07. 彼女の笑顔
08. ありがとう
09. ゴロワーズを吸ったことがあるかい
<アンコール>
10. バン・バン・バン
リンク
- LIFE IS GROOVE|ARTISTS|BLUE NOTE TOKYO
- //KenKen Official Web Site//--ケンケン、金子賢輔--
- ムッシュかまやつ
- 山岸 竜之介の日記 パート3
- KANEKO MARI official website
- 韻シスト OFFICIAL WEB SITE/HOME
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BASI @BASIC_MUSIC_
音楽ナタリーさんの記事です。素晴らしいレビューです。最後まで読めば「あの人」がステージに立ったの!?ってなります。http://t.co/Y1NTQBbyyB