アジカン、テナー、Nell、Tizzy Bacが国境越えセッション

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昨日4月21日に東京・東京国際フォーラム ホールAにてライブイベント「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」が開催され、ASIAN KUNG-FU GENERATIONストレイテナー、Nell、Tizzy Bacの4組が競演を果たした。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONとは?

1996年に同じ大学に在籍していたメンバーで結成。渋谷、下北沢を中心にライブ活動を行い、エモーショナルでポップな旋律と重厚なギターサウンドで知名度を獲得する。2003年にはインディーズで発表したミニアルバム「崩壊アンプリファー」を再リリースし、メジャーデビュー。2004年には2ndアルバム「ソルファ」でオリコン週間ランキング初登場1位を獲得し、初の東京·日本武道館ワンマンライブを行った。2010年には映画「ソラニン」の主題歌として書き下ろし曲「ソラニン」を提供し、大きな話題を呼ぶ。2003年から自主企画によるイベント「NANO-MUGEN FES.」を開催。海外アーティストや若手の注目アーティストを招いたり、コンピレーションアルバムを企画したりと、幅広いジャンルの音楽をファンに紹介する試みも積極的に行っている。2015年にヨーロッパツアー、南米ツアーを実施した。2018年3月にベストアルバムを3作同時リリース。2021年に結成25周年を迎え、2022年3月に10thアルバム「プラネットフォークス」を発表した。2023年7月に江ノ電の15駅をモチーフにしたアルバム「サーフ ブンガク カマクラ(完全版)」をリリース。2024年7月にデビュー20周年を記念してシングルコレクションをリリースし、8月に神奈川・横浜BUNTAIでアニバーサリーライブ「ファン感謝祭2024」を行う。

Oasis「Whatever」をセッションする「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」出演者たち。

Oasis「Whatever」をセッションする「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」出演者たち。

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アンコールで一堂に会した「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」出演者たち。

アンコールで一堂に会した「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」出演者たち。

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「EARTH × HEART LIVE」は「国境を越えて音楽でつながる、アジア全体で環境問題を考えていこう」というメッセージを伝えるべく企画されたイベント。各アーティストのパフォーマンスに加え出演者たちによるセッションも行われ、イベントは大盛況となった。

トップバッターを務めた紅一点のチェン・フイ・ティン(Vo, Key)を擁するTizzy Bacは、ダイナミックでメロディアスな楽曲を次々とプレイ。チェン・フイ・ティンは「ここのみんな、また会いましょう。この地球のために一緒にがんばりましょう」と日本語でMCを行い、心のこもったメッセージを観客に伝えた。続く韓国出身の5人組Nellは繊細なバラード「Drifting Apart / モロジダ」からライブを始めるも、楽曲ごとに次々とサウンドを変えていく。キム・ジョンワン(Vo)は「今回3回目の来日になります! 楽しんでくれることを願っています。いろんなバンドの皆さんと一緒にライブすることができてうれしいです。You are so nice!」と目の前の観客の盛り上がりを誉め称えた。真摯なMCの一方でラストナンバーの「Words You Shouldn't Believe / ミドソンアンデンマル」のアウトロではキム・ジョンワンは激しい叫びを響かせ、楽器隊は轟音を会場に刻み付ける。一筋縄ではいかない印象を残してステージを去っていった。

ストレイテナーはミディアムな「SAD AND BEAUTIFUL WORLD」でライブの口火を切り、ホリエアツシ(Vo, G, Key)曰く渾身のバラードという「シンクロ」やライブの定番曲「KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]」などさまざまな曲を盤石のプレイで披露。MCでホリエは「僕はしゃべりが苦手なので……メッセージは曲と歌詞に詰まっています。よろしくお願いします」と挨拶したほか、Nellの「Words You Shouldn't Believe / ミドソンアンデンマル」のアウトロについても触れ「2曲目にやった『ネクサス』のアウトロはストレイテナー史上ベスト3に入る曲なんですが、さっきのは10倍くらいあって負けちゃいました」と観客を笑わせた。

ASIAN KUNG-FU GENERATIONは、カラフルな照明とダンサブルなビートがリンクした「1980」、昨年アジアで展開された「EARTH × HEART LIVE」のツアーでも好評を博した「ソラニン」などでグッと会場の熱気を高める。中盤では最新曲「スタンダード」と「ローリングストーン」を2曲続けたあとに、キラーチューン「リライト」と「君と言う花」を投下するサービスたっぷりの展開を用意。また後藤正文(Vo, G)は「本当に楽しいです。音楽を鳴らすとなんでこんなに幸せなんだろうね、不思議だね。ひさびさに電子楽器を大きい音でならしたので最高だなーと思って。いいバンドだなーとか思って」とメンバーとともにセッションする喜びを明かしたほか、昨年のアジアツアーでの出来事を振り返り「音楽は国境を越えるとかいうけど、言葉わからないでしょ?って最初は思ってたんだけど、シンガポール公演の最前列にムスリムの女の子がいて、宗教や言葉を超えて感じてくれてて……」と音楽を通してコミュニケーションを図ることができたエピソードを披露した。

「今を生きて」で終わったアジカンのライブだが、鳴り止まない拍手に応えてアンコールへ。後藤は「最後、せっかくなのでセッションしたいと思います」と、各バンドのボーカリストを呼び込む。「いろいろ考えたんだけど、どんなことを望んでもオーライという曲をやります」とOasis「Whatever」のイントロにつなげた。アジカンの演奏をバックに、後藤、キム・ジョンワン、チェン・フイ・ティン、ホリエが順番に歌をつなげていく。音楽を通じてつながっていく姿に会場はあたたかな空気で包まれた。最後は出演者が勢ぞろいして、肩を組んだまま観客に一礼。そして4時間におよんだ「EARTH × HEART LIVE 2014」は終幕となった。

なお昨日のライブの模様は、本日4月22日(火)19:00よりTOKYO FMをはじめJFN各局でオンエア。また、台湾、韓国、シンガポール、アメリカなど海外のFM局でも近日放送されるほか、TuneIn Radioと連携してライブの一部を収録した英語版特別プログラムが配信される。

TOKYO FM&JFN38局「TOKYO FM&JFN present EARTH × HEART LIVE 2014」

2014年4月22日(火)19:00~21:00

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読者の反応

吉村尚紀(ノリ/noriStand) @noriStand_

OasisのWhateverのカバー、ストレイテナーのMelodic Stormで泣きかけました。

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