東映が、タイのエンタテインメント企業・M Distribution Co., Ltd.(M STUDIO)と戦略的共同製作パートナーシップを締結した。
M STUDIOはタイでの映画製作・配給においてトップクラスのシェアを誇る。親会社であるMajorCineplex Groupはタイ最大の映画館チェーンとして約70%の市場シェアを誇り、タイ、ラオス、カンボジアに約180拠点、約850スクリーンを展開している。M STUDIO は Major Cineplex Groupが直営するコンテンツ制作・配給会社として、映画製作のほか、タイおよび周辺国での配給や海外ライセンスを手がける。同社が2023年に配給したホラー映画「Death Whisperer」は、タイ国内で興行収入5億バーツ(約25億円)のヒット、さらに続編となる「Death Whisperer 2」の興行収入は8億バーツ(約40億円)を超え、2024年同国における年間興収ランキング1位を獲得した。
東映グループは2023年に中長期ビジョン「TOEI NEW WAVE 2033」を発表。その中で重点施策として掲げたコンテンツのグローバル展開へのチャレンジの一環として、グローバルコンテンツの創造発信基盤を確立することで世界で愛される作品作りを加速させる狙いだ。このパートナーシップにより、両社は共同製作パートナーとして、国際市場向けのタイ映画の開発・製作に取り組む。
またクリエイティビティや地域での強みを持つM STUDIOと、企画製作力とマルチユース展開力を強みに国際的なIPの開発と運用を行ってきた東映のコラボレーションを通じて、個別のプロジェクトだけでなく、専門知識の長期的な交流、製作手法の共有、そして新たな国際ルートの確立を目指し、アジアを中心とした国際市場で競争力の高い魅力的なコンテンツを生み出すことを目的としている。東映の代表取締役社長・吉村文雄とM StudioのCEO・スラシェッド・アッサワルアンアヌンのコメントは下記の通り。
吉村文雄(東映株式会社代表取締役社長)コメント
M STUDIOは明確なクリエイティブ・ビジョンを持ち、タイの映画産業において揺るぎない地位を築いておられる企業であり、弊社は今回のパートナーシップを、M STUDIOと共に歩める重要な機会であると捉えております。タイのフィルムメーカーの方々は、独自の感性に裏打ちされた素晴らしいストーリーテリングの才能をお持ちです。私どもはこのパートナーシップにおきまして、IP開発、製作体制、制作技術、そして弊社が長年積み上げてきた海外のネットワークを通じて全面的なサポートを提供したいと考えております。作品の文化的ルーツを大切にしながらも、世界中の観客を魅了し、かつ商業的にも成功を収めることができるような「国際的影響力のある映画」を創り出すことを目標に、共に取り組んでまいります。
スラシェッド・アッサワルアンアヌン(M Studio最高経営責任者)コメント
まず何よりも、世界的なレジェンド・スタジオであり、日本映画界の成功の象徴である東映とパートナーシップを組めることを、M STUDIOとして心より光栄に思い、嬉しく感じております。東映はヒットコンテンツを生み出すだけでなく、長期的なIP育成やアジアのコンテンツを世界市場へ広げる展開力においても卓越しています。このパートナーシップを通じて、私たちは企画の初期段階から密接に連携し、アイデアの開発、ポテンシャルの高いプロジェクトの選定、制作基準の底上げ、そして国際的な配給戦略の構築までを共に行います。私たちは、タイ映画を単なる国内向けのローカルコンテンツから、価値を創造し、競争力を維持し、世界市場において長期的に持続可能性を実現するグローバルなビジネスへ変革することを目指してまいります。
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