本作は出版社・灯文舎の中堅編集者・江藤恵を主人公とするヒューマンドラマ。大ヒットミステリー作家・芹澤環が階段から転落し、突然この世を去ってから1年後、新作で担当編集者になるはずだった江藤は芹澤の未発表の原稿があると妻・真理子から聞き、自宅を訪ねる。そこで見つけたのは、芹澤の残した日記だった。芹澤の生前の思いが残る宝を見つけ、後ろめたい思いとともに高揚感を抱く江藤。しかし読んでいくうちに、書かれている内容は本物らしいものの、どこか自分の知る芹澤とは違うような印象を受ける。実は芹澤の死後、彼が自身の悩みを生成AIにだけ打ち明けていたことを知った真理子が、その対話から受け取れる要素を創作として書き足し、江藤に見せていたのだ。欲望が膨らむ江藤は、編集者としての一線を越え、真理子に日記をより魅力的に磨き上げて出版しようと持ちかける。亡き夫の本心に近付きたい真理子はこの提案を受け入れることに。しかし2人の欲望が生んだ過ちは、予想もしなかったカオスを生み出していく。
編集部に残留できるかどうかの瀬戸際に立つ江藤を夏帆、真理子をグラブ、芹澤を板尾が演じ、江藤の上司で編集長の林大輔役で松尾、編集部アシスタント・新木翔役で林がキャスティングされた。音楽を手がけたのは髙位妃楊子。脚本を坂元裕二に師事した上原哲也、演出を平竣輔が担い、2人そろってテレビドラマデビューを果たした。
夏帆は「創作に熱意のある現場で、脚本を読んで感じた不思議な手触りが、どのように映像化されてるのかとても楽しみです。あらすじを一読しても、どんな作品か見当もつかないかもしれませんが、このドラマにしか味わえない体験が詰まっていると思います。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメント。グラブは「撮影中は夏帆さんとAIと、とても濃密な時間を過ごさせていただきました」「みんなで愛情を込めて育てたこの作品が皆様に届くのが楽しみです」と期待を込めた。キャスト、上原、髙位、平のコメント全文は後述している。
「ある小説家の日記」はNHK ONE(新NHKプラス)で同時・見逃し配信予定。
特集ドラマ「ある小説家の日記」番組情報
放送局・放送日時
NHK総合 2026年3月8日(日)23:00~23:50
※NHK ONEで同時・見逃し配信
スタッフ・キャスト情報
作:上原哲也
音楽:髙位妃楊子
出演:夏帆 / シルビア・グラブ / 松尾諭 / 林裕太 / 板尾創路ほか
演出:平竣輔
制作統括:家冨未央
夏帆 コメント
演出の平さんと脚本家の上原さんが温めてきたこの企画が選ばれ、映像化することになりました。おふたりともこのドラマがデビュー戦です。創作に熱意のある現場で、脚本を読んで感じた不思議な手触りが、どのように映像化されてるのかとても楽しみです。
あらすじを一読しても、どんな作品か見当もつかないかもしれませんが、このドラマにしか味わえない体験が詰まっていると思います。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。
シルビア・グラブ コメント
撮影中は夏帆さんとAIと、とても濃密な時間を過ごさせていただきました。
現代にあり得るこのAIとの関係性、まだあまり描かれていないこの世界観、演じながらとても興味深いと思いました。
みんなで愛情を込めて育てたこの作品が皆様に届くのが楽しみです。
板尾創路 コメント
芹澤環を演じました板尾創路です。一年間かけて本作の準備をしたスタッフの皆さんに報えるようにとの思いでドラマに参加させていただきました。このドラマは小説家・芹澤環に登場人物全員が思いを馳せる物語です。しかし芹澤環の場面は冒頭のシーンに集約されていて、存在感を出すにはどうすればいいか悩みました。今も完成を見るまで不安と楽しみでモヤモヤしてます。衣装、メイク、小道具すべてに神経を使って頂き現場の皆様に感謝しております。
視聴者の心に残るドラマになればいいなと思います。
松尾諭 コメント
少し前までは、AIはどこか空想の世界の話のように語られる存在でしたが、今ではすぐそばにある身近なものになっています。かつてSFとして楽しんでいた物語が、現実の延長のように感じられる時代になってきました。
「ある小説家の日記」は、そんな変化をそのまま映し出しているようなドラマです。撮影中に感じた空想と現実の間でふわふわと浮いているような感覚は他ではあまり味わえないものでした。出来上がりをまだ観ていないので、3月8日にテレビで観るのが楽しみです。
林裕太 コメント
新木役を演じさせていただく林裕太です。
描かれたものの中に描いた人の輪郭は存在するのか、そばにいる人のことを僕は理解していると言えるのか、台本を読んで、そんなことを最初に考えました。
人を理解するとは何か、思索しながら新木という役に向き合っていけたらと思います。自分と他者について迫る作品に、素敵なキャストの皆さん、スタッフの皆さんと一緒に挑んでいけるのが楽しみです。
上原哲也 コメント
書きながら、これは言葉に翻弄された者たちの話だと気づきました。
タイトルにある「日記」は、私にとって書くことの原点です。自分が書いたはずの言葉が、読み返すと他人のもののように響く。言葉にはもともと、そういう借り物めいたところがあるように思います。この物語を生きる人たちは、生活に追われながらも何かに間に合おうと、二度と会えない人をたどろうと、言葉に救いを求めます。その切実さの行方をどうか見届けてください。
髙位妃楊子 コメント
AIの怖さに切り込むこの作品を前に、私自身も創作に伴う「怖さ」を抱えながら制作に向き合いました。今や奇妙さもなく人の表現に綺麗に紛れ込み、時には自分でも辿り着けなかった言葉を代弁してしまうAI。自身の楽曲を模倣させる試みも重ねながら、新しい時代における音楽の価値とは何か、そして「共感」や「人間らしいいい曲」とは何なのかを問い続けています。
平竣輔 コメント
「一つの日記をめぐる物語をやりませんか」
上原さんにそう熱く語られたあの日から、気づけば一年半以上が経ちました。
夜な夜な企画について語り合い、好き放題に言葉を投げ、そのすべてを受け止め、形にしてくれた上原さんには感謝しかありません。
そうして生まれた物語は、すばらしいキャスト・スタッフの皆さんとの対話を重ねる中で、二人だけではたどり着けなかった場所まで羽ばたいてくれました。
創作の難しさに何度も立ち止まり、それでも創ることの喜びを感じながら、出来上がったドラマです。誰かの日記を、そっとのぞくような時間を楽しんでもらえたらうれしいです。
Blessed @ModestusBlessed
@eiga_natalie NHKでこんな攻めたテーマやるんだ…夏帆さんの演技が楽しみすぎる〜