唐代の中国を舞台とする映画「
本作では、下級官吏の李善徳が楊貴妃の誕生日に合わせ、南方の嶺南から数千km離れた都・長安まで新鮮なライチを運ぶ任務に挑むさまが描かれる。李善徳役の
テレンス・ラウが演じたのは、奴隷として虐げられる青年・林邑奴(りんゆうど)。彼はダーポンから「奴隷というと、多くの人は恐怖や悲惨さを前面に出した姿を想像するが、この役は“ぼんやりしている感じ”でいてほしい」とリクエストを受けたと明かし、「とても面白い方向性だと思いました」「彼は『今日を生き延びる』ことだけで精一杯です。その“ぼんやりした状態”は、観客の想像力に委ねる余白が生まれる」と言及する。やがて林邑奴は自分を初めて人間扱いする李善徳と出会ってから、「この人は自分にとって特別な存在」と感じ、すべてを捧げることを決意する。
テレンス・ラウは、劇中で3回発する「去長安(長安へ行く)」というセリフに惹かれたと回想。たった3文字だが毎回ニュアンスと意味が異なっており、「最初は『長安へ行く』の意味を理解できず、次第に李善徳が道筋を語る中で『本当に新しい場所へ行くのか』と興味を抱く。最後は心から李善徳が長安へたどり着くことを願って口にする。その短い言葉に強い感情と願いが込められていて、非常に印象的でした」と魅力を明かす。また李善徳の「たとえ失敗しても知りたいんだ、成功までどのくらい近付けたか」という言葉が深く胸に残ったことを打ち明けた。
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」とは対照的に、本作では“戦い方を知らないキャラクター”としてアクションを披露しているテレンス・ラウ。「『あまりカンフーの動きに見えないように、ただ力が強い、身体能力が高い人間として動いてほしい』と指導されました。そのため林邑奴の動きは複雑なカンフーではなく、むしろ獣のようなイメージ」「人間として扱われず、自分自身も人だと思っていない存在。普段は卑屈ですが、戦うときは凶暴で圧倒的な力を発揮する。そのギャップがとても面白かったです」と振り返った。
「長安のライチ」は東京・シネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、Stranger(ストレンジャー)ほか全国で順次公開中。
映画「長安のライチ」予告編
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テレンス・ラウ「長安のライチ」の奴隷青年役はギャップが魅力、アクションは“獣のよう”
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