「トリツカレ男」佐野晶哉、松竹座でのジュニア時代を回想「大阪には青春が詰まってます」

劇場アニメーション「トリツカレ男」のスペシャル点灯式が大阪・あべのハルカスで10月30日に行われ、声のキャストである佐野晶哉（Aぇ! group）が出席した。

いしいしんじの同名小説をもとにした同作は、何かを好きになると無我夢中になってしまう“トリツカレ男”のジュゼッペが、公園で風船を売っている女の子ペチカに恋をする物語。佐野がジュゼッペを演じ、上白石萌歌がペチカに声を当てた。

ジュゼッペの相棒であるハツカネズミ・シエロのぬいぐるみを手にした佐野は、2024年にAぇ! groupで東京タワーの点灯式に参加したことに触れ「去年は東京を照らし、今年は関西を照らして……いろいろなところを照らすことができて幸せです」とニッコリ。シエロの鼻先で点灯スイッチを押すと、イルミネーションを見渡しつつ「花が偶然にも『トリツカレ男』に出てきそうなカラーで素敵です」と感想を述べた。

あべのハルカスの思い出に話が及ぶと、佐野は「2年前にWEST.さんとAぇ! groupのコラボ動画をここで撮ったときに、景色がすごく綺麗だった思い出があります」と述懐。“大阪の冬”の思い出を問われると、関西ジュニア時代にクリスマスコンサートを行った松竹座を挙げ「毎年冬は1カ月間松竹座に捧げていたので、そのイメージが濃いですね。僕のアイドル人生のスタートです。大阪には僕の青春が詰まってます」と感慨深げに語る。さらに、約1週間後に映画公開が迫った現在の心境を「今年の頭ぐらいに声を吹き込ませていただいて、そこから約1年、公開を今か今かと楽しみにしていたので、やっと観てもらえるワクワクと、ジュゼッペの魅力が全国に伝わるかな？といういろいろな感情でいっぱいです」と吐露。「秋が来て冬が来て、人肌が恋しくなる季節だと思います。映画『トリツカレ男』で暖を取ってください」とアピールした。

なお点灯式に先んじて、TOHOシネマズ なんばでもイベントを実施。佐野は「先ほどのラジオの公開収録でもお母さま方が『佐野ちゃ～ん、ファンクラブ入ったよ～』って。関西の方の熱気はさすがですね」と伝える。さらにアフレコを振り返り、「ジュゼッペがめっちゃいいこと言うんですけど、関西人の僕は『いいこと言ってますよ』というふうに発言してしまう」「“足して足して足してなんぼ”みたいな、関西人のよくない癖が出てしまいましたね（笑）」と苦労を明かす一幕もあった。

髙橋渉の監督作「トリツカレ男」は、11月7日より全国でロードショー。柿澤勇人、山本高広、川田紳司、水樹奈々、森川智之もキャストに名を連ねた。

映画「トリツカレ男」予告編