キネコ国際映画祭の上映作品が決定、呉美保「ふつうの子ども」も

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子供のための国際映画祭、第32回キネコ国際映画祭が10月31日から11月4日にかけて東京・二子玉川ライズ スタジオ&ホールほかで開催される。このたび長編コンペティション部門、ドキュメンタリー部門、短編プログラムの上映作品が発表された。

「ランポ~旅するわんこ~」場面写真 ©Canal+ Polska

「ランポ~旅するわんこ~」場面写真 ©Canal+ Polska

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1992年にベルリン国際映画祭の児童映画部門の協力を得てスタートしたキネコ国際映画祭。今年は世界中から集められた約700本の作品群から、長編・短編合わせて67作品が全24プログラムで上映され、多くの作品が日本初上映となる。

「ディプロドクス~恐⻯とボク~」場面写真 ©HUMAN FILM

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「ナウィ~未来の私へ~」場面写真 ©FilmCrew Media GmbH / Klaus Kneist & Renata Mwende

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長編コンペティション部門は、小学生以下を対象とした「チルドレン長編映画部門」と、13歳以上を対象とする「ティーンズ長編映画部門」に分かれており、それぞれ6作品ずつラインナップ。重い心臓病を抱える少女と犬の交流を描く「ランポ~旅するわんこ~」や実写とアニメーションが交錯するファンタジー「ディプロドクス~恐竜とボク~」といったポーランド映画などエンタテインメント性豊かな作品が並ぶ一方、ケニアの児童婚を題材とした「ナウィ~未来の私へ~」、10代の同性愛を繊細に描く韓国作品「夏の日のカメラ」など、社会的なテーマに踏み込む作品も並んだ。日本からは呉美保が子供同士のリアルな人間ドラマを紡いだ「ふつうの子ども」や、世界三⼤⽑織物産地・尾州を背景とした⻄川達郎監督作「BISHU ~世界でいちばん優しい服~」などが出品されている。

「ふつうの⼦ども」場面写真 ©2025 HDY

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長編コンペティション部門の審査は、事前に募集した子供たちによって行われるのも本映画祭の特色。「チルドレン長編映画部門」では9歳から12歳、「ティーンズ長編映画部門」では13歳から18歳の審査員が映画を鑑賞し、心に残った作品を選んでグランプリを授与する。

「GIRLS DON'T CRY」場面写真 ©Schneegans Productions

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ドキュメンタリー部門には、社会性と芸術性を兼ね備えた5作品がそろった。ウクライナ・ドンバスの紛争地域で閉塞した⽇々を過ごす10代の若者たちを捉えた「私たちは終わらない」、世界6カ国の少女たちが直面する虐待、迫害、貧困、10代の妊娠といった問題を扱う「GIRLS DON'T CRY」などを上映。同部門のグランプリは、世界の映画祭関係者からなる国際審査員によって選出される。

「こにぎりくん つながってる?」場面写真 ©Mari Miyazawa / NHK / NEP

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また短編プログラムは「チルドレン短編部門」「ティーンズ短編部門」「ポーランドフォーカス部門」に分けて上映。各プログラムの概要や上映スケジュールは、映画祭公式サイトをチェックしよう。前売りチケットは10月15日10時に公式サイトで発売。

第32回キネコ国際映画祭 概要

開催期間

2025年10月31日(金)~ 11月4日(⽕)

開催場所

作品上映会場

二子玉川ライズ スタジオ&ホール
109シネマズ二子玉川 シアター1
玉川高島屋S.C. 南館6Fホワイトモール
世田谷区民会館 せたがやイーグレットホール
パティスリー シュクレペールカフェ
ふたこビール醸造所

イベント / ワークショップ会場

二子玉川ライズ 中央広場
二子玉川ライズ ガレリア

上映作品

⻑編コンペティション部⾨(チルドレン⻑編映画)

  • ランポ~旅するわんこ~(ポーランド)
  • ディプロドクス~恐⻯とボク~(ポーランド)
  • こびと~新しいはじまり~(ポーランド)
  • ふつうの⼦ども(日本)
  • ちくわっちゃ!(日本)
  • あの川の向こう(中国)

⻑編コンペティション部⾨(ティーンズ⻑編映画)

  • ナウィ~未来の私へ~(ケニア、ドイツ)
  • 秘密のお届け物(チェコ、スロバキア、セルビア)
  • HONEY~わたしの歌~(デンマーク)
  • イーダと動物たちの魔法学園 3(ドイツ)
  • 夏の⽇のカメラ(韓国)
  • BISHU ~世界でいちばん優しい服~(日本)

ドキュメンタリー部⾨(⻑編作品)

  • GIRLS DON'T CRY(ドイツ)
  • 私たちは終わらない(ウクライナ、ポーランド、フランス)
  • つながりミライ(日本)

ドキュメンタリー部⾨(短編作品)

  • おやまのじかん~ゆっくりと、はやく~(台湾)
  • はじめまして、パパ(台湾)

チルドレン短編プログラム

<Aプログラム>
「こにぎりくん つながってる?」など6作品

<Bプログラム>
「アニエホン『ねえねえ あのね』」など6作品

<Cプログラム>
「はだ色ってどんな色?」など6作品

<Dプログラム>
「アマの花」など5作品

<Eプログラム>
「ローラの不思議なピアノ」など4作品

<Fプログラム>
「ユウナとちいさなおべんとう」など5作品

ティーンズ短編プログラム

<T1プログラム>
「リトルマザー」など5作品

<T2プログラム>
「ちあきの変拍子」など5作品

ポーランドフォーカスプログラム

「眠りの精 オーレ・ルゲイェ」など6作品

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