映画「
東野圭吾の小説をもとにした本作。ラスベガスで名を馳せた元マジシャンの神尾武史が、姪の神尾真世とともに、元中学校教師である兄・英一が殺害された事件の真相を追うさまが描かれる。福山が武史、有村が真世を演じた。
福山は「東野先生の原作は面白いので、出演することは非常にラッキーですが、同時にプレッシャーがあります。だからこそ厳しく観たつもりですが……いいところいってるんじゃないかな」とはにかむ。さらに彼は「皆さんに早く観ていただきたい思いが強いです。マジックを題材にした作品はたくさんありますが、どれとも違っていて、けれどマジック映画のよさはすべて入っていますから」と見どころをアピールした。
有村は福山との初共演について「私がこの世界に入る前からご活躍されている大大大先輩です。時代を築き上げてきた方にしか出せないオーラや存在感、引き出しをお芝居の中で見させていただきました」と回想。福山は「(有村は)想像以上に懐が広く、力のある表現をされる方でした。キャストの皆さんの力があってこそ、非現実的な空気をまとった神尾武史という人間の自由度が生まれました」と口にする。田中は「武史と真世は今までの作品にはない関係性なんです。新しい時代に誇れる名バディが誕生しました」と太鼓判を押した。
撮影中のエピソードを尋ねられた成田が「福山さんに『どうしてそんなに美しいんですか?』と質問攻めをしていたら『日焼けをしないこと』と教えてくださって。それから日焼け止めを塗っています」と明かすと、福山は「乾燥肌なんですよ。ダメージに弱い」と照れ臭そうに説明。ディズニー映画「ウィッシュ」で声優として福山と共演した生田は「いつかご実写でもご一緒したいですとお話ししていて。“願い”がこんなに早く叶うとは思わず、うれしかったです」と笑顔を見せた。
テレビアニメ「ドラえもん」のジャイアン役でも知られる木村は「人を殴るシーンがありまして。アニメの中で同級生を殴った経験は数知れませんが、(実写での)殴るお芝居は難しかったです。稽古をして何度もリテイクしましたが、最終的には上手に殴れたのでは」と発言する。そんな木村が演じる柏木と対峙するシーンがあったという岡崎は「本当に恐ろしいんですよ! あのガキ大将が迫ってくると思うと怖かったのですが、なんとか踏ん張りました。(木村の演技が)素晴らしかったです」と称賛した。
初めて映画の舞台挨拶に登壇した秋山は共演者からの“嘘”に翻弄されたという。「台本に『挨拶』とあるのですが、成田さんから『1分半だよ』と言われ、そうなんだと思っていたら、生瀬さんに『3分以内でお願い』と言われ、誰を信じたらいいのか……。始まってみたらみんな一言ずつでびっくりしました!」とぼやく。犬飼は「出演シーンが全部カットされている可能性もあるかもしれないと心配していたのですが、完成した作品を観たら“ちょいカット”でした!」と話し、笑いを誘った。
伊藤は「映画 ビリギャル」以来の共演となった有村について「あの映画では先生と生徒でした。今回は婚約者ということで、ぴったりだなと」と自信をのぞかせ、会場を盛り上げる。有村は「何年経っても、また再会して役を上書きする、新しい思い出を一緒に作れるのが、このお仕事の喜びや醍醐味だなと思いました」とうれしそうに語った。生瀬は武史にマジックを仕掛けられるシーンに言及し「ちょっとからかわれるんですけど、本当に腹が立ちました! そのくらいリアルなんです。なので(マジックに)驚く芝居はしていません」と伝える。
有村は、父役の仲村への気持ちを作るため、スマートフォンの待受画面を仲村の写真に設定していたという。仲村は「架純ちゃんに待受画面を見せてもらったときは、だらしなく喜びがあふれた笑顔をしていたと思います。でもそのとき僕の出演情報は未解禁だったので、ほかの現場で架純ちゃんのスマホを誰かが見たらどうしようと。その人の妄想が暴走して、拡散して、僕がすべてを失うことになったらと心配していました」とジョークを飛ばす。最後に福山は「エンタテインメント要素がちりばめられた作品です。ぜひご覧ください」と呼びかけ、イベントを締めた。
「ブラック・ショーマン」は、9月12日より全国ロードショー。
映画ナタリー @eiga_natalie
【イベントレポ】福山雅治「#ブラック・ショーマン」で初共演の有村架純を称賛「力のある表現をする方」
成田凌、生田絵梨花、木村昴、秋山寛貴(ハナコ)、犬飼貴丈、岡崎紗絵、伊藤淳史、生瀬勝久、仲村トオル、田中亮も登壇✨
▼記事はこちら(写真15枚)
https://t.co/tpuweeuFCh https://t.co/9eXQSgDRl6