松竹撮影所、東映京都撮影所などの“時代劇の聖域”を取材した書籍「京都撮影所案内」が7月18日に発売される。
同書は普段は見ることができない、時代劇を支える重要スポットを紹介する撮影所ガイドブック。著者の高鳥都が、松竹撮影所と東映京都撮影所に加え、大映通り商店街付近にオフィスを構える嵯峨映画、東和美粧、高津商会、一般公開もされている東映太秦映画村を訪問。各種ステージ、衣裳部屋、小道具倉庫、江戸の町並みを再現したオープンセットなどの様子を記録した。
450枚以上の写真が載った「京都撮影所案内」には、時代劇に携わる各パートの職人や経営陣といった計22名へのインタビューも掲載。さらに巻末の章「日本のハリウッド・京都」では1910年から現在に至るまでの撮影所の変遷をまとめて紹介している。価格は税込3520円。
京都撮影所案内
2025年7月18日(金)発売
税込価格:3520円
発行:立東舎
発売:リットーミュージック
目次
CONTENTS
松竹撮影所
大映通り商店街
東映京都撮影所
東映太秦映画村
日本のハリウッド・京都
INTERVIEW
<松竹撮影所>
石原興(撮影・監督)
中山真里(装飾)
中路豊隆(録音)
豊田紗智子(美術)
藤原誠(効果)
服部大二(監督)
はのひろし(照明)
大角正(松竹撮影所会長)
<東映京都撮影所 / 東映太秦映画村>
小嶋雄嗣(東映京都撮影所所長)
清家一斗(殺陣)
中村彩実(俳優)
古賀博隆(衣裳)
谷慶子(記録)
森洋亮(製作部)
中塚拓也(美術管理)
洲崎哲嘉(東映京都スタジオ)
山口記弘(経営戦略部フェロー)
COMPANY
嵯峨映画 / 古市晶子、宮西孝明
東和美粧 / 大村弘二
高津商会 / 高津博行
※兼崎涼介の崎は立つ崎(たつさき)が正式表記
※高津商会、高津博行の高はしご高が正式表記
高鳥都 コメント
西から東へ、松竹撮影所から大映通り商店街を経て東映京都撮影所へと向かうビジュアルブックが完成しました。きっかけは3年前、「必殺シリーズ秘史 50年目の告白録」の取材で松竹撮影所を訪れたことに始まります。その際オープンセットやステージの写真を撮ったのですが、掲載できるのはごく一部かつモノクロ、いつかカラーでドーンと大きく見せたいと思うようになりました。
その後、続編取材の合間に東映太秦映画村を観光し、勝手気ままにカメラを向けましたが、程なくオープンセットのリニューアルが決定。映画「侍タイムスリッパー」を鑑賞しながら、あの「いつもの江戸の町」がもう存在しないことに感慨を覚えてしまい、「写真メインの撮影所本をつくろう」と思い立ちました。
松竹撮影所と東映京都撮影所をはじめ、時代劇に携わる皆さんの全面協力によって完成した1冊です。写真450枚以上、インタビュー22名、普段は見ることのできない舞台裏たっぷり、ビギナーからマニアまで楽しめる本になっていると思うので、よろしくお願いします。
兼崎涼介の映画作品
リンク
藤田まこと企画 @fujimako_kikaku
普段は見ることができない“時代劇の聖域”を記録、書籍「京都撮影所案内」発売(コメントあり) https://t.co/KOV9qAXyJT