映画「
遠くはない近未来を舞台とした本作では、幼なじみで大親友のユウタとコウを中心に、友情の危うさやアイデンティティの揺れ動きが描かれる。栗原と日高がユウタとコウをそれぞれ演じ、彼らの友人・アタちゃん役で林、トム役でARAZIが出演。コウに影響を与える同級生フミに祷が扮した。
4月30日に韓国で封切られた本作は初日に観客動員数1万人を突破し、大作とともに初登場9位にランクイン。その勢いは止まることなく、公開後1カ月で観客動員数10万人を超えた。これを記念し、開催されたこの日イベントはチケットが即完売。おそろいのTシャツを身につけた6人が登場すると、観客は熱烈な拍手で出迎えた。
空は「韓国でのヒットを受けて日本で再上映できてとても幸せです。久しぶりにみんなと集まれてうれしいです。ありがとうございます」と感謝し、栗原は「日本で公開してからおよそ9カ月、まだまだ多くの方に観てもらえるのがうれしいです」と、日高は「久しぶりの日本での舞台挨拶でうれしいです。楽しみたいと思います」と喜んだ。
今年韓国で公開された実写邦画で、観客動員数第1位となっている本作。空が「Instagramを見ると韓国から来ている人もいるようで、来てる人います?」と問うと、15名ほどの手が挙がる。空は「本当に韓国の熱気にはやられました。インディペンデント映画で、特にこの作品はアート系なのにもかかわらず、これだけ多くの方に刺さったのがうれしい」とコメント。韓国での舞台挨拶に参加した栗原は「お客さんの層が韓国と日本ではまた違うんです。8割くらいが10代20代の女性で、登壇したら『キャー!』ってアイドルなのかというくらいで。鼻の下伸ばしてました(笑)」と明かし、林も「楽しかったですし、こんな愛され方があるんだなと日本との違いを実感しました」と振り返った。
栗原と日高は韓国のSNS上で“じゃがバター“という愛称で呼ばれ、ファンを獲得しているそう。日高は「僕も何故かわからないですが、“じゃがいも”って呼ばれていて、颯人が1回目の韓国遠征時に金髪にしてて、それがバターに見えたらしく。空監督がSNSに僕らの2ショットを載せたところ拡散されて“じゃがバター“と呼ばれることになりました」と説明する。さらに「2回目に韓国に行ったときは、颯人の髪が黒くなっていて、ゆうちゃんもいたから“のり塩じゃがいも”になりました」と明かすと、会場に笑いが起こった。
観客とともに映画を観たという祷は「改めて、すごくいい映画だと思いました」と述べ、「撮影のときは意識してなかったけど、ユウタとコウとフミの三角関係が観れば観るほど浮かび上がってくる」と述懐。また「ARAZIさん演じたトムが私は本当に大好きで、トムがいるからみんなの空気が出来上がってるのがすごく伝わってきました」と口にする。ARAZIは「みんな変わらず仲良しです」と語った。
イベント中には、本作に対する絶賛コメントがサプライズでスクリーンに投影される場面も。「大事な友達のことを思い出した」という言葉を目にし、祷が「これ、空さんが初めの頃にみんなに言ってたことじゃない?」と問う。これに空は「脚本の物語が始まる手前のページに、スタッフとキャストの目標になるよう『この映画は“観終わったら無性に友達に電話したくなる映画”』というふうに書いたんです。それが一番の狙いでした。しばらく距離ができてしまった友人と久しぶりに話してみるのは大事なことでもあるし、今政治的分断がどんどん構築される中、ルーツに立ち戻って話してみるのがいかに大切かっていうのが身に沁みている。だからそう思ってくれてうれしいです」と言及する。
そして最後に空は「愛してるよ~」と笑顔を見せ、「『HAPPYEND』まだまだこれからもよろしくお願いします。ぜひ友達に電話してみてください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「HAPPYEND」の凱旋上映は7月10日まで新宿ピカデリーで行われる。
映画ナタリー @eiga_natalie
栗原颯人、日高由起刀ら「HAPPYEND」凱旋上映に歓喜 空音央は「幸せです」
共演の林裕太、ARAZI、祷キララも登壇!
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