村井理子によるノンフィクションエッセイ「兄の終い」をもとにした本作では、兄の死によって再会した家族が、彼の人生の後始末に奮闘する4日間が描かれる。主人公の理子はある日、何年も会っていなかった兄の訃報を警察から受け、東北へ向かう。兄の元嫁・加奈子、その娘・満里奈と再会した理子は、兄が住んでいたアパートをともに片付けながら、マイペースで自分勝手だった兄の悪口を言い続けていた。そんな彼女に対し、同じように迷惑をかけられたはずの加奈子は「もしかしたら、理子ちゃんには、あの人の知らないところがあるのかな」と言うのだった。
理子を柴咲、ダメな兄をオダギリ、加奈子を満島、満里奈を
柴咲は中野から「理子はがんばり屋さんだから」と言われたことを受け、役作りは“考えるよりも行動で示せたら”と、毎日自分の弁当を作ることから始めたという。柴咲は「理子は家族のためにこうあるべきだという考えを強く持っている人なので、あまり人に頼ったりしないで、なるべく自分でやる人なんだろうなと思い、自分自身もできることは自分でして、人を煩わせずにやってみようと実践していたらすごく心地がよく、こういう体験ができたのも、理子を演じられたからこそだった」と述懐する。中野は「今まで見たこともない柴咲さんを撮りたくて、いっぱい過去の作品を観ました。そういう思いが強すぎて、不躾なことを言ってしまったかもしれないですけど、でも、撮れた気がします!」と自信をにじませた。
「兄を持ち運べるサイズに」は11月28日に東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開される。
村井理子 @Riko_Murai
柴咲コウが小学生のようなオダギリジョーにげんなり「兄を持ち運べるサイズに」特報 https://t.co/UY9UfaAvs5