本作は第2次世界大戦下の広島を舞台に、18歳で呉へ嫁ぎ、大切なものを失いながらも前を向いて生きる女性すずを描いた作品。2016年の公開当初は63館という小規模のスタートながら、戦時下に生きる人々の日常と、そこでも紡がれる小さな幸せが感動を呼び、累計484館で拡大公開された。累計動員数210万人、興行収入27億円を記録している。
ビジュアルは、昭和20年8月、すずが運命の瞬間を迎える特別な場面を描いたもの。「すずさん百歳の年に ふたたび全国で。」というコピーも添えられた。
今回の再上映を受けて、のんは「すずさんは、絵を描きます。美味しいご飯を食べます。家の仕事をしたり、家族で出かけたり、デートしたりします。日々を過ごしていく中で、現代の日本との違いが浮かび上がってくる。そして、見ていくうちになんでもない日常の幸せに心が溶けていくような心地になりました。毎日が愛おしくなります。この作品をまだ観たことのない方も観たことのある方もぜひ、劇場のスクリーンで観てみてください」と語っている。
「この世界の片隅に」は東京・テアトル新宿、広島・八丁座ほか全国で期間限定上映。こうの、片渕によるコメントは以下の通り。YouTubeでは予告編が公開中だ。
のん コメント
「この世界の片隅に」で北条すずさんの声を演じました。のんです。
すずさんは、絵を描きます。美味しいご飯を食べます。家の仕事をしたり、家族で出かけたり、デートしたりします。日々を過ごしていく中で、現代の日本との違いが浮かび上がってくる。そして、見ていくうちになんでもない日常の幸せに心が溶けていくような心地になりました。毎日が愛おしくなります。
この作品をまだ観たことのない方も観たことのある方もぜひ、劇場のスクリーンで観てみてください。
こうの史代 コメント
描いた時は、細くとも永く親しんでもらえるといいな、と思っていました。
映画に関わる皆様が強く育て、高く羽ばたかせてくれました。
今はただ頼もしく、誇らしく見守るばかりです。
感謝でいっぱいです!
片渕須直 コメント
戦時中という時代の中に生きた人々を理解したくてこの作品を作りました。あの日々から80年。そこから地続きに連なる世界に私たちも生きています。すずさんも100歳になって、どこかで暮らしつづけているのかもしれません。
この映画が最初に公開されてから9年。世界は戦争から逃れられないでいます。
すずさんがそこで暮らしていたささやかな世界の片隅を、そのかけがえなさの意味を、もう一度感じてみたいと思います。
映画「この世界の片隅に」予告編
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norikichishio @norikichishio
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