映画「
本作は、
新宿の夜景を背に、目を輝かせながら周囲を見渡す登壇者たち。桜田は「ヘリポートに立つのなんて人生で初めてです!」と声を弾ませる。桜田と同じく茨城で撮影した水沢は「こんなに高いところから夜空を見上げることはなかったので、まずそれに感動しています。茨城では山に近い場所で撮影があり、ホテルから星が見えて感動しました」と述懐。五島での撮影に参加した中野は「夜のロケは本当に真っ暗で。星が手を伸ばせば届きそうなくらい近くに感じられたんです」と懐かしんだ。
コロナ禍の学生たちを描く本作に、キャスト陣は自分自身も重ねたという。ちょうど高校生の時期にコロナ禍に突入した桜田は「周りのみんなが部活で大会を目指していたけれど中止になったのを見ていました。自分も作品作りの途中で自粛期間になってしまって。そのあともフェイスシールド越しにお芝居を交わすのが、なんとも不思議な感覚でした」と振り返る。水沢は「16歳でデビューして、本格的に活動を始めた頃に緊急事態宣言。目の前にある仕事がなくなり、取り残されたような感覚が常にありました。誰かに気持ちを伝えることもできず、自分で抱える一方でした」と吐露し、中野も共感しつつ「自宅で家族と映画を観たり、今思い返せば、自分の興味を育てる時間でもあったように感じます」と前向きに語った。
イベントの後半には、原作に登場する天文部顧問・綿引のモデルとなった茨城県立土浦第三高等学校の教諭・岡村典夫氏が登場。劇中で茨城・東京・長崎五島の学生たちが望遠鏡で星を探すように、登壇者たちも東京を星空で観測した。あいにく空には雲がかかっていたが、岡村氏が「1つだけ星が見えますよ。あれがアークトゥルス」と明るく光る星を指差すと、キャスト陣は「(映画にも)出てきたよね!」と笑顔に。そして望遠鏡を交代でのぞき込み、水沢は「アークトゥルス、初めて見た!」と感激を口にした。
山元は改めて「この作品は、見えないものを見ようとする子供たちの物語です。望遠鏡も肉眼では見えない星を捉えるもの。それと同じように、コロナ禍で先が見えず不安な中、自分自身を見つめ直し前に進もうとする学生たちを描いています。キャラクターを含めて、この物語を愛してもらえたらうれしいです」と語りかける。桜田は「この作品を観て『なんて美しいんだろう』と感じました。リモートで全国の高校生がつながる様子や、一瞬のきらめきを描いたシーンなど、どれも繊細で迫力があります。コロナ禍を学生として過ごした皆さん、そしてそれを見守ってきた大人たちにも響く作品になっていると思います」と呼びかけた。
「この夏の星を見る」は7月4日に全国で公開。
映画「この夏の星を見る」予告編
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山元環/kan yamamoto @kanYAMAGEN
昨日【#この夏の星を見る】のキャストの皆さんと完成報告を兼ねた天体観測イベントなるものを行いました!
新宿バルト9の屋上のヘリポートで見る夜空は格別でした。
#この夏の星を見る
7月4日(金)
全国劇場公開 https://t.co/vt9VD9sBn3