本作は42回も留年し、還暦を迎えた現役高校生・椎名を主人公にした青春学園映画。彼が通う星雲学園では、新任教師・野々山健一が乱闘騒ぎや生徒のラブレター代筆などで校内を騒がせていた。「青春」を謳う健一に3年B組の生徒たちは困惑。そんな中、またも大学受験に失敗した椎名に対して、健一は自らが部長を務める弱小サッカー部に入るよう勧める。椎名は「健一が1000本ゴールを止めたらサッカー部に入る」と約束するのだった。
企画の発端は、本作を製作する一般女性・
1980年にドラマ「3年B組金八先生」で俳優デビューし、テレビ、映画、舞台と幅広く活躍したひかる。現在60歳で、近年は子役プロダクションの代表取締役として活動している。映画「胸騒ぎの放課後」以来43年ぶりの主演映画となる「還暦高校生」では、全編学ラン姿で還暦の高校生という異例の主人公を演じた。ひかるとは堀越高校の同級生という縁から、1970年代後半に少年アイドルグループ「ビッグ・マンモス」のリーダーとして活躍した森井信好も出演している。
河崎は「昭和に憧れる若い世代などを見ると、『ビバ! 昭和!』と高らかにうたう映画があってもいいのではないか」「わたしが影響をうけた『飛び出せ!青春』『3年B組金八先生』『スクール☆ウォーズ』などの要素をてんこ盛りにして、どうかしている青春学園ドラマを作ってやろう、と思ったのだ。Z世代にも通じる突き抜けた映画となったと思う。乞うご期待!!」とコメント。
ひかるは「河崎監督の昭和愛が爆発した、これぞ“令和の珍作”。肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!」、森井は「堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノン(森井の愛称)をご存じの方には『おぉ!』と思っていただけると思います」と語っている。
配給はフリック、製作プロダクションはリバートップが担当。企画協力には三越伊勢丹、松竹ブロードキャスティングが名を連ねた。
河崎実 コメント
日本橋三越の新春福袋で、私に映画を撮らせるという酔狂な企画に、一般人である長谷摩美さんが「メグ・ライオン」に続き二回目も引き当てるという奇跡がおきた。そこからスタートした本企画は、長谷さんが大ファンであったひかる一平さんを主演に、というリクエストからはじまった。そこで、青春学園ドラマをやろう、と閃いた。世間は折しも「不適切にもほどがある!」という、1986年にタイムスリップするドラマがうけていた。しかし、我々が育った1960年代から80年代のドラマは、こんなものではなかった。先生は生徒を平気でぶん殴る、男女交際のスタートはラブレター。スマホもなにもないあの時代が、いまはもう懐かしい。昭和に憧れる若い世代などを見ると、「ビバ! 昭和!」と高らかにうたう映画があってもいいのではないか。
ということで、わたしが影響をうけた「飛び出せ!青春」「3年B組金八先生」「スクール☆ウォーズ」などの要素をてんこ盛りにして、どうかしている青春学園ドラマを作ってやろう、と思ったのだ。Z世代にも通じる突き抜けた映画となったと思う。乞うご期待!!
ひかる一平 コメント
まさか自分が還暦になって高校生をやる日が来るとは…
16歳でデビューした頃の僕に教えてあげたい。「お前、60歳になっても制服着てるぞ」って(笑)。
最近はプロダクション代表として裏方がメインだったのに、なぜか今さら主演のお声がけ。
「え、僕!?」と戸惑いながらも、気づけば制服姿でカメラの前に立ってました。
撮影では本当に学生に気持ちだけは戻った気がしました。
河崎監督の昭和愛が爆発した、これぞ“令和の珍作”。
肩の力を抜いて、笑って、ツッコんで、昭和の香りをたっぷり味わってください!
森井信好 コメント
「ジャイアンツのこども野球教室」以来、47年ぶりの映画出演をさせていただきました。
セリフは多くないので楽勝…と思っていたら、覚えられない?!
半世紀のブランクに加え、記憶が危ういお年頃になっていました(笑)
それでも出演者・スタッフの皆さまとの温かい雰囲気の中、楽しく演じさせていただきました。
堀越高校のクラスメイト、ひかる一平さんとも初共演させていただけました。
アドリブは僅かしか入れられませんでしたが、当時のノンノンをご存じの方には「おぉ!」と思っていただけると思います。ありがとうございました。
ひかる一平の映画作品
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けい @Pzav2reVNvYt2sR
まさかひかる一平さん主演作が令和に作られるなんて😳 https://t.co/iCclR7GlMp