香港映画「
1984年に香港で公開された本作は、取り壊される前の九龍城砦で実際にロケを行ったアクション映画。中国から密入国した元軍人たちによる凶悪犯罪が多発している1983年の香港で、トン率いる5人のグループは、尖沙咀の貴金属店強盗を計画するが、別グループに先を越され計画の変更を余儀なくされる。滞在費を稼ぐため、盗品の買取り先である香港マフィア・タイの依頼を受けある殺人を実行するトン。しかし彼らが殺害した相手は刑事だった。警察の執拗な追跡をかわしながら、トンたちは強盗に成功するがタイは保身のため情報を警察に漏らすことに。盗品と現金を交換する場所には武装した警官が待ち構えており、トンたちは銃で応戦しながら九龍城砦に逃げ込む。
「省港旗兵」とは香港で犯罪を行う元人民解放軍兵士の意味で、本作は1980年代に香港を震撼させた実際の強盗事件をもとにしている。第4回香港電影金像獎でシャム・ウェイが最優秀助演男優賞を受賞したほか、第21回金馬奨ではジョニー・マックが最優秀監督賞を獲得。さらに香港電影金像奨協会「中国語映画ベスト100」で第6位となり、香港電影資料館「見逃せない香港映画100本」にも選ばれた。なおシリーズ2作目「省港旗兵2・バイオレンス・ポリス/九龍の獅子」もJAIHOで6月に配信予定だ。
香港映画「省港旗兵/九龍の獅子 ― クーロン・ソルジャー ―」予告
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Takeman @takeman75
え!マジか!日本で長らく観ることが困難だった『九龍の獅子 ― クーロン・ソルジャー』がJAIHOで配信! https://t.co/CsutUfU7EN