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日本映画初だという“全編ヴェネツィアロケ”を振り返り、高橋は「1カ月間撮影させていただき、これほどまでに『岸辺露伴』の世界観に溶け込んだヴェネツィアの迷宮のような風景と、キャスト・スタッフが作り上げた世界観が融合して1つの作品になったこと、とてもうれしく思います」と述べる。渡辺は「『岸辺露伴は動かない』の映像化は毎回“ミッション・インポッシブル”なんですが、今回は特に大きなハードルがありました。(完成した作品は)とにかく皆さんの芝居がすごく濃密で、素晴らしい人間ドラマになっていると思います」と自信を見せた。
原作の最初のエピソードである「懺悔室」を映画化したことについて、高橋は「2020年から実写シリーズをさせてもらっていますが、最初にやっていたらここまで反響を得られなかったと思う。観てくださる方も含めて土壌ができたからこそですし、満を持してこのステージに来たなという感覚です」と伝える。役作りに関しては「やっぱり原作は読みますね。脳内に(マンガの)印象的なコマを入れて、ストックさせておくようにしていました」と明かした。
本作から参加した玉城は、オファー時について「原作で描かれていない部分を担うので、私の想像が(観客の)皆さんと一致しているのか不安でしたが、それ以上に面白そうだなというワクワクがありました」とコメント。実写シリーズを最初から観てきたという大東は「この作品には、実写だからこそできる表現を敬意を持って追求する覚悟と信念がある。現場には心地いい緊張感がありましたし、苦しい役だったけれど気を抜くと『幸せやな』と感じてしまうので、幸せを押し殺す作業が大変でした」と吐露する。井浦は「(原作も実写シリーズも)具合が悪くなるぐらい好き。ファンが聖域に入っていく感覚で、本読みもめちゃくちゃ緊張していたんです」と打ち明け、完成した作品については「『ジョジョ』ファン、『岸辺露伴』ファン、そして荒木先生のファンとしても納得いくものになったと思います」と口にした。
撮影について、飯豊は「みんなで船で移動して、合宿みたいな期間でした。オフの日に街を散策していると撮影に遭遇して、そのまま見学して帰ることも。休憩時間になったら撮影を止めてみんなで食事に行く機会も多くて、ヴェネツィアに来ている実感がありました」と回想する。玉城は「ホテルにキッチンがついていたので、スーパーでお野菜やお魚を買って料理をして、そこにまりえが食べに来てくれたこともありました。暮らすように撮影ができたのはぜいたくだったと思います」と充実感たっぷりに懐かしんだ。撮影に参加したのは半数以上がイタリアのスタッフだったそうで、渡辺は「進行においてはそこが一番不安だったのですが、皆さん本当に心から我々を迎え入れてくれた。あと、すごく笑顔で楽しみながら仕事をされるんですよね。僕は集中していると笑いやユーモアを忘れがちですけど、こういうふうに仕事をするべきだなと気付かされました」と述懐する。
本作のテーマにちなみ、キャスト陣が“懺悔したいこと”を問われる場面も。高橋は「この5年を通してどれだけピアスを落としたか。そのたびにスタイリストの羽石(輝)くんが探し回ってくれて……」と申し訳なさそうにつぶやく。井浦は「戸次(重幸)さんと連名の懺悔なんですけど」と切り出し、「歩いて数分のところに5つ星のレストランがあるという話になって、『2人でこっそり行っちゃいましょう』と。初めての5つ星レストランは本当においしかったのですが、その間も誰かは撮影していて、スタッフの皆さんは汗をかいている……。後ろめたくて気まずかったです」と共演者たちに話した。
「岸辺露伴は動かない 懺悔室」は5月23日に全国で公開。脚本を小林靖子、音楽を菊地成孔 / 新音楽制作工房、人物デザイン監修・衣装デザインを柘植伊佐夫が担当した。
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