映画「
福徳による恋愛小説をもとにした本作は、思いがけない出会いから始まる大学生のラブストーリー。萩原が冴えない毎日を送る主人公の小西徹を演じたほか、河合優実が誰とも群れない孤高の存在だった桜田花役、伊東蒼が小西のバイト仲間・さっちゃん役、黒崎煌代が小西の唯一の友人・山根役で出演した。
自身の小説が映画化されたことについて、福徳は「どういうふうに映画になっていくのかな?という期待感もありながら、単純にめちゃくちゃうれしかったですね」とコメント。続けて「テアトル新宿さんの外には大きなパネルがありますよね。あとはトイレにも写真がいっぱいあって、知らずに入ったら小西と山根の姿が!」と楽しそうに報告する。完成した本編を初めて試写で観た際、上映後に萩原にハグをしたことを明かした福徳は「(映画が)最高で! 始まって10分ぐらいで『いい映画やなあ』と思って、3分おきに『めっちゃええやん』を更新し続けて、終わって(萩原に)会ったら誰だってハグするって!」と興奮気味に話し、会場の笑いを誘った。
大九は制作前、福徳に「桜田と小西が2年生になるまで会っていなかったのはなぜですか?」と質問したという。福徳から「それはもう、不思議な偶然としか言えないんですよ」と返されたことで、本作のキーワードでもある“セレンディピティ”が浮かんだ。大九は「これでまた一つ固まったというか。小説ではデートなどで気持ちの積み重ねがあったけど、これを1日の出来事にまとめて、“セレンディピティな1日”を作ろうと思いつきました」と述懐する。また英語字幕の翻訳を担当し、この日MCとして登壇していた
萩原は、小西という人物像を作り上げていくうえで桜田との水族館のシーンが重要だったと語った。「あのシーンで、僕の中での小西という人物の自由度が一段階上がったような感覚がありました。それまで、いろんなものを感じながら自分の定位置を探りつつ調整していたのですが、あの水族館でバチッとはまったし吹っ切れた」と振り返る。原作にはない同シーンについて、福徳は「桜田さんが小西をガン見するんですけど、その逃げ場として(水槽の)クラゲがあったのがすごいよかった」と述べる。福徳は、小西と桜田が何度も「バイバーイ」と言い合うシーンも大好きだと言い「あのニュアンス、めっちゃ難しいと思うんですよ。恋人とか好きな人に対して日常生活でやってるあの感じだと思うんですけど、お芝居となるとなかなかできない」と熱量高く分析。その流れで萩原から“生「バイバーイ」”が飛び出すと、会場からは拍手が湧き起こった。
イベント終盤、この日登壇した3人に「大切にしたい言葉」を問う場面も。萩原は「(バスケットボール選手の)コービー・ブライアントのマンバメンタリティ。噛み砕くと、“明日が今日よりいい状態になるように準備しよう”という意味。どんな仕事にも変換できるなと思い大事にしています」と伝える。福徳は本作の劇中で喫茶店のマスターが発する「いけないねえ」を挙げ「ラジオから聞こえてくるニュースに対しての『いけないねえ』があまりにもシンプルで、的を射ていて『これだ!』と思いました」と回答。このセリフを熟考の末選んだという大九は「めっちゃくちゃうれしい!」と喜び、「それにも通じると思うんですが、私は桜田の『悲しいね』という言葉ですね。悲しんでいるときに励まされるより寄り添ってもらいたいし、寄り添いたいので、このセリフを書きました」と自身の考えに言及した。
「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」は、4月18日よりテアトル新宿、大阪・テアトル梅田で先行ロードショー。4月25日に全国で公開される。
ぽよん @poyopoyoxing
まって4枚目このきすぎ https://t.co/Yl3hfraUro