「名もなき者」40曲歌ったティモシー・シャラメ、生の歌と演奏にこだわった舞台裏を語る

映画「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」の特別映像がYouTubeで公開。主演のティモシー・シャラメらがパフォーマンス誕生の舞台裏を語る様子が収められた。

1960年代の米ニューヨークの音楽シーンを舞台とする本作。当時は無名ミュージシャンだった19歳のボブ・ディランが、時代の寵児としてスターダムを駆け上がっていくさまが描かれる。ディラン役のシャラメはパフォーマンスシーンで自ら歌唱し、楽器も演奏した。

映像の冒頭には、監督ジェームズ・マンゴールドの「ボブ・ディランの物語は、アーティストの宿命と生きざまを描く。特に重要なのは、俳優と作る演奏シーンだ」という言葉が映し出される。さらにシャラメが「生の歌と演奏にこだわった。できるなら加工は避けたい。挑戦してよかった」と振り返り、エル・ファニングが「鳥肌ものよ」と称賛する一幕が。製作を担ったフレッド・バーガーはシャラメを「40曲も歌った。ギターもハーモニカもすべて生だ。何テイクもね」とたたえた。

加えて、ボイド・ホルブルック演じるジョニー・キャッシュ、モニカ・バルバロ扮するジョーン・バエズの歌唱シーンも。エドワード・ノートンが「生の演者と観客のやり取りから生まれる、活力と化学反応は一味違う」と語る姿も収録されている。

「名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN」は2月28日より全国でロードショー。第97回アカデミー賞では作品賞・監督賞を含む8部門の候補に選ばれ、シャラメが主演男優賞、ノートンが助演男優賞、バルバロが助演女優賞にノミネートされている。

映画「名もなき者／A COMPLETE UNKNOWN」特別映像（Live On Set）