Netflixで2025年に配信される日本実写作品を紹介するイベント「Next on Netflix 2025」が、本日2月12日に東京ミッドタウン・ホールBで開催。映画「新幹線大爆破」の監督を務めた
本作は、1975年に公開された佐藤純彌の監督作「新幹線大爆破」のリブート作品。同作では新幹線に爆弾を仕掛けた犯人と警察や国鉄の息詰まる駆け引きが展開され、高倉健、千葉真一、丹波哲郎、宇津井健らが出演した。このたび樋口は「日本沈没」でタッグを組んだ
樋口は佐藤の「新幹線大爆破」が小学3年生の頃から好きだと明かし「人生においても3本の指に入ります。ことあるごとに『この映画観てよ』と周りに言っていたら、ありがたいお話をいただけた」と笑顔を見せる。リブートする際に意識したことを聞かれると「身代金を要求するという犯罪自体が、今は世の中からほとんどなくなっているように感じます。だからどういう犯罪にするかを改めて考え直さなければいけなかった」と振り返り「あと決定的に違う部分でいうと、今は新幹線は3分に1本のスパンで、ものすごい本数が通るようになった。なので爆弾が仕掛けられた車両だけでなく、ほかの車両のことも考慮してシステム面からどうなってしまうのかを調べました」と述べた。
また本作では、主人公を犯人から車掌に変更している。樋口は「乗客との接点として、車掌はやらなければならないことが一番多い。昔に比べて車両に乗っている人数も少なくなっていますし、事件と乗客の間で板挟みに遭うという部分を描きたかった」と狙いを明かした。
草なぎについての印象を求められると、樋口は「若い頃に一緒に映画を作り、その後いろいろな作品に出演されて。うれしい反面、彼がいい芝居をすればするほど、自分が撮れない悔しさでヤキモキしていました。やっと自分にチャンスが回ってきたという気分です」と述懐。「今回演じてもらったのは、セリフとして前に出るタイプではなく、誰かのお芝居を受け止めて耐えしのぐ役どころ。彼自身は何も悪くないですが、乗務員としての責任がありますし、感情的になってもいけない。『この顔が見たかった』と思いました」と充実感をのぞかせる。さらに「車両から車両へ飛び移るシーンでは、彼から『監督さ、20年前とは違うんだよ』と。僕自身気付いていなかったんですが、そういえば彼はアラフィフだったんですよね(笑)。無茶ぶりに応えてくれてうれしかったです」とほほえんだ。
本作はJR東日本の特別協力を得て制作され、特別に用意された車両を用いて撮影が行われた。樋口は「東京から青森まで7往復の特別ダイヤを組んでもらったんです。劇中には実際の職員をモデルにしたキャラも登場しますから、彼らの立ち振る舞いをJRの方に監修してもらったんです」と説明する。さらにミニチュアの車両を使用した撮影についても触れ、「6分の1スケールという非常に大きいものを製作しました。走っている状態にするためにレールを組んで、動きに合わせてカメラも追っていきます」と苦労をにじませながら語った。
最後に樋口は「今までの日本映画では企画段階であきらめていたようなことに、本気でぶつかることができた。本当に感謝しています」と挨拶。そして「現実を切り取ったものが組み合わさり、人間の欲望がぶつかり合う密室劇が生まれました。ぜひ今後の情報にも期待してください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「新幹線大爆破」は4月23日より世界配信。
※草なぎ剛のなぎは弓へんに前の旧字体、その下に刀が正式表記
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