本作は、76カ国で最高峰・最高地点の登頂を成功させた登山家・田部井淳子の実話をもとにした物語。田部井は“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀(とうはん)クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長としてエベレストの女性初登頂に成功した。本作では田部井をモデルにした主人公・多部純子を吉永が演じる。
純子とともに山に登る献身的な夫・多部正明役で佐藤が出演。佐藤と吉永の共演は「北の桜守」以来7年ぶりとなる。純子の山仲間で頼りになる編集者・北山悦子を天海が演じた。佐藤は「ここ一番という時には映画の神様が雲海を晴らしてくれました」と登山シーンに挑んだ富士山ロケを振り返り、天海は「吉永さんが両手を広げて受け止めてくださる方なので、私は本当に好きにやらせていただきました。こんなに慕う役でご一緒させていただけて嬉しかったです」と語っている。
「てっぺんの向こうにあなたがいる」は2025年秋に公開。
佐藤浩市 コメント
田部井淳子さんと政伸さんのリアルな関係性とは違うかもしれないけど、自分を隣に置きながら、淳子さんの大きさみたいなものをどうやったら一番愛せるか、その想いが観る方々に伝えられるか、というのを考えることがリアルの政伸さんと近い部分であったのかなと思います。また、まさか自分がこの世界に入るときに吉永小百合さんのお相手(夫役)をするなんてことは考えてもいませんでした。お話を頂いたときは、夫婦として自然に見てもらえるだろうか、伝わってくれるだろうかと感じましたが、撮影を終えた今、先入観がない方でしたら本当に自然に観ていただけるような、そういう夫婦にはなれたかなという気がするので、本当に吉永さんに感謝です。4、5日間、富士の五合目・七合目で撮影をさせて頂いたのは凄い経験だったなと思います。シーンとしてのラストの撮影では、いい感じの夫婦の姿が撮れましたし、ここ一番って時には映画の神様があの雲海を晴らしてくれました。
天海祐希 コメント
(実在の田部井さんと北村さんをモデルとした)二人にしか分からない心が通じ合っているもの。他の、ご主人とは違う、お子さんとは違う、そして仲間たちともまたちょっと違う、純子さんと悦子さんにしかなかったような何かがあったんじゃないかな。ちょっとそんなものも滲み出るといいなと思いました。吉永さんが両手を広げて全て受け止めてくださる方なので、私はもう本当に好きにやらせて頂きました。悦子さんが純子さんを慕っていた気持ちの形っていうのかな? それはなにか、私が小百合さんを想う気持ちの形にとても似ている気がして…ちょっとなんか分かるかな、なんて。でもやっぱり極限の場所に行って極限の経験をして生死をも分け合うような経験を実際にされている二人ですから、そこまでは深く理解出来なかったかな、とは思いますけど。でもかっこいい、軽く言えない女の友情という感じでした。なにより阪本監督とお仕事させて頂ける、小百合さんとご一緒させて頂ける事というのはとても有難いことですから。幸せなことですし、声かけて頂けるって。(それだけでも有難いのに)こんなに慕う役を頂けてとても嬉しかったです。
吉永小百合 コメント
浩市さんとは二度目、天海さんとは三度目の共演です。いつか又と願っていたことが実現するなんて本当に幸せなことです。
一本調子になってしまいそうな私の演技をビシッと支えて下さいました。感謝の思いでいっぱいです。
お父さん、悦ちゃん、ありがとう!ありがとう!
BROOK @brook0316
日和田山で撮影しているのかが気になる。
吉永小百合「てっぺんの向こうにあなたがいる」で佐藤浩市が夫役、天海祐希は親友に(コメントあり / 動画あり) https://t.co/Gz0SVqoKN3