映画「
中條ていによる同名小説をもとにした本作は、ウェディングプランナーとして働く梓のもとに、親友の叶海が命を落としたという知らせが届くことから展開する物語。生前の叶海と交わしていたトーク画面にメッセージを送り続ける梓を黒木、梓の恋人・澄人を中村、叶海を藤間が演じ、中学時代の梓と叶海に近藤と白鳥がそれぞれ扮した。
黒木は演じた梓について「傷付きながら仕事をがんばって、なんとか前に向かって進んでいるけれど、進めなかったり。生きるうえでいろいろと悩みを抱えているキャラクターなので、皆さんのすぐそばにいるような、共感してもらえる役だと思います。演じていても梓の気持ちがすごくわかりました」と語る。また黒木は近藤と白鳥を絶賛。「爽ちゃんとも話していたんですが、お二人の演技が素晴らしすぎる! 2人がみずみずしく中学時代を演じてくださったからこそ、梓と叶海が一緒にいる説得力が生まれていると思います」とたたえる。近藤は「叶海の明るさで梓は自分の笑顔を取り戻していく。友達っていいなと思いながら演じていました」と、白鳥は「叶海は梓を照らす明かりみたいだなと台本を読んだときに思ったんです。そういう子が普段どんな生活をしているのか想像がつかなかったので、現場での笑顔やお礼を意識しながら叶海を作っていきました」と役作りを明かした。
主題歌「夜明けのマイウェイ」を黒木が歌唱していることに話が及ぶと、黒木は「私、覚えていないんです。いつ『歌います』って言ったんだろう?」と首を傾げる。中村が「『カラオケには行ったりするの?』って聞いたり、小出しにして自然に誘導していったとプロデューサーから聞いてます(笑)」と報告すると、黒木は「外堀を埋められてました」と笑った。
イベント中盤にはキャストたちが撮影時のエピソードを語り合う場面も。黒木は「撮影しているときに監督がモニタの前でニヤニヤしているときがあって。よし! 満足しているぞ!と思っていました」と笑みをこぼす。続く藤間は「監督はニヤニヤしているんですけど、まなざしは鋭い。ある日、撮影中にイヤリングが取れちゃって、華さんがそれを付けながら芝居をしていたんです。そしたら監督が『今のいい! 実際にそれを取り入れよう!』って。そういうところを見逃さないんです」と回想。中村は「監督はなかなかカットをかけずに、セリフが終わっても芝居を見るんです。やっている側は続けなければいけないのでアドリブタイムになって。わくわく、ひやひやしながらやっていました」と思い返した。
そんな草野は黒木、安藤玉恵、草笛光子の共演シーンが印象に残っているそう。「草笛さんはレジェンドですし、黒木さん安藤さんは大好きで大ファン。撮っている最中に自分にできるはずない!ってビビっちゃって。逃げ出したくなってしまったんです。それぐらい自分にとってはぜいたくでかけがえのない時間でした」と思い入れたっぷりに振り返った。
最後に草野は「この映画が人のつながりを感じるきっかけになれば」とコメント。黒木は「皆さんに寄り添うような映画になっています。楽しんでください」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「アイミタガイ」は、11月1日より東京・TOHOシネマズ 日比谷ほか全国でロードショー。
映画「アイミタガイ」本予告
黒木華の映画作品
リンク
忍之閻魔帳 @sinobintage
「#アイミタガイ」で主題歌を歌った #黒木華、「外堀を埋められてました(笑)」( https://t.co/AdKPN50jKk )主題歌「#夜明けのマイウェイ」を黒木さんが歌唱しているそうです。予告編でも少し聴けました。( https://t.co/XwJNXJ1Npu )