ジョージアの山間にある古いゴンドラをめぐる映画が公開、セリフなしで展開

2023年の第36回東京国際映画祭で上映されたドイツ・ジョージア合作映画「ゴンドラ」が、11月1日より東京・新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国にて順次公開される。

「ツバル」「ブラ！ブラ！ブラ！胸いっぱいの愛を」などで知られるファイト・ヘルマーが手がけた本作。ジョージア（旧グルジア）の小さな村を舞台に、山間にまたがった古い2つのゴンドラ（ロープウェイ）と乗務員をめぐる物語が展開される。ゴンドラの乗務員として働くイヴァとニノは、威張ってばかりの駅長を腹立たしく思っていた。そんな2人はすれ違うゴンドラで奇想天外なやり取りをし、やがて地上の住民も巻き込むことになる。キャストにはニニ・ソセリア、マチルド・イルマンが名を連ねた。

セリフなしで構成された同作について、ヘルマーは東京国際映画祭で「セリフがないから生まれる映画的瞬間を見てほしい」とコメントしている。コロナの影響で自由な行動が制限されていた3年前に、小規模のクルーで撮影できる映画はできないかとアイデアを練ってヘルマーは「ゴンドラ」を作り上げた。

日本配給はムヴィオラが担当。