「インサイド・ヘッド2」新キャラ役の多部未華子、来日ゲストに褒められ「調子に乗りたい」

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ディズニー&ピクサーが贈る映画「インサイド・ヘッド2」の来日イベントが本日7月18日に東京・品川インターシティホールで行われ、監督のケルシー・マンやピクサーCCOのピート・ドクター、日本版声優の大竹しのぶ多部未華子らが登壇した。

映画「インサイド・ヘッド2」来日イベントの様子。左から村山佳子、ピート・ドクター、多部未華子、大竹しのぶ、ケルシー・マン、マーク・ニールセン。

映画「インサイド・ヘッド2」来日イベントの様子。左から村山佳子、ピート・ドクター、多部未華子、大竹しのぶ、ケルシー・マン、マーク・ニールセン。

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「インサイド・ヘッド2」ティザービジュアル

「インサイド・ヘッド2」ティザービジュアル[拡大]

9年ぶりの続編となる本作では、高校入学という人生の転機を控えた少女ライリーの頭の中に、シンパイやハズカシといった“大人の感情たち”が現れる。シンパイたちの暴走によりヨロコビたちは追放され、ライリーは今までと違う自分に戸惑い、自分らしさを見失っていく。世界各国で6月14日に封切られると、アニメ映画史上最速となる19日間で興行収入10億ドルを突破する大ヒットを記録。ピクサー史上最高の成績で推移している。

ケルシー・マン

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「インサイド・ヘッド2」より、高校入学という人生の転機を控えたライリー。

「インサイド・ヘッド2」より、高校入学という人生の転機を控えたライリー。[拡大]

本作に込めたメッセージを聞かれたマンは「この映画の真ん中にあるのは自分を受け入れようという自己受容の話。ライリーのような年齢になると、すごく自意識が強くなって、自分にも厳しくなってくる。自分をほかの人と比べてよくないんじゃないかと思ったり。ライリーはそういった気持ちに対処していきます。でも最終的には自分を愛することを学んでいく。そういう思いを込めました」と語る。

ピート・ドクター

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左からケルシー・マン、マーク・ニールセン。

左からケルシー・マン、マーク・ニールセン。[拡大]

前作の監督でもあるドクターは、9年を経て続編を制作した理由を「1作目のときはその作品だけに集中しているので、続編のことは一切考えていなかったんです。公開後に、いろんな方から『自分にとって意味のある作品』とたくさん聞いて。しばらく経ってから、このキャラクターと世界観の中でまだ皆さんと分かち合えるお話があるんじゃないか?と感じ、ケルシー監督にアイデアを尋ねたところから始まりました」と明かす。プロデューサーを務めたマーク・ニールセンも「ライリーの人生における次のステージ。大人になっていくうえでのドラマにチャレンジするのは、とても楽しい仕事でした」と話した。

村山佳子(右)。彼女はハズカシ(左)とイイナー(右から2番目)のキャラクターデザインを担当した。

村山佳子(右)。彼女はハズカシ(左)とイイナー(右から2番目)のキャラクターデザインを担当した。[拡大]

村山佳子によるハズカシとイイナーのコンセプトアート。

村山佳子によるハズカシとイイナーのコンセプトアート。[拡大]

イベントにはキャラクター・アート・ディレクターを務めた村山佳子も登壇。彼女は新キャラクターであるイイナーとハズカシ、そして成長したライリーのキャラクターデザインを担当した。ハズカシは「体格が大きいのに一番かわいくて、思わずハグをしたくなるような優しい感じ」、ライリーは「大人でも子供でもない、思春期の等身大」を意識したそう。イイナーについては日本のアニメからも影響を受けており、「嫉妬という感情があまりかわいいとは言えないものなので、観ていて好きだな、かわいいなと思ってもらえるように工夫してます。彼女の目にキラキラを入れてるんですが、これを入れると『うらやましい』という感情が少しポジティブになるんですよね。これは意図せず、日本らしい表現が出たものです」と説明した。

左から多部未華子、大竹しのぶ、ケルシー・マン。

左から多部未華子、大竹しのぶ、ケルシー・マン。[拡大]

続いて、子供の頃からライリーを見守るカナシミ役の大竹と、新キャラクターであるシンパイに声を当てた多部が壇上へ。日本版を観たドクターは「ファンタスティック! もしかしたら英語バージョンよりいいかもしれない」と感想を伝え、マンは「お二人は私たちのハートをカナシミとシンパイで埋めてくださいました。とても、いい意味で」と賛辞を贈る。

多部未華子

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これには、多部も「声を録った日から、今日の今日まで、そして公開されてからも、ずっと心配すると思います。でも褒めていただいたので、少しは調子に乗りたいなと思います」と笑みをこぼす。さらに映画の魅力を「心配したり、恥ずかしかったり、誰かをうらやんだり。本当に誰もが経験したことのある感情がグサグサと心に刺さって、共感ばかりでした。でも、どれもが必要な感情で、最終的にはどの感情になった自分も自分らしい。そういうことを鮮やかな映像で教えてもらいました」と伝えた。

多部が日本のファンも喜ぶような制作秘話や裏話を尋ねると、マンは劇中のイースターエッグに言及。1作目に登場した、ライリーの空想の友達であるビンボンがどこかで姿を見せるそうで「前回の映画で非常に愛されたビンボン。今回、よく観たら、どこかにいるかもしれません」と再登場を匂わせた。

誕生日サプライズでカナシミをイメージしたバラの花束と思い出ボールをプレゼントされた大竹しのぶ。

誕生日サプライズでカナシミをイメージしたバラの花束と思い出ボールをプレゼントされた大竹しのぶ。[拡大]

大竹は1作目でライリーに最初に生まれた感情がヨロコビであったことに触れつつ、「人間は最初に喜びを持って生まれてくるのが、とても感動的でした。その喜びを支えるのが悲しみや怒り、そこからさらにいろんな感情が生まれて複雑になります。でも今回わかったのは、頭の中をヨロコビでいっぱいにするために、カナシミやシンパイ、イカリがいること。そのことがとてもよくわかった」と吐露。「1作目よりもライリーが大人になった分、さらに感動が大きい。この夏休み、たくさんの人に観てほしいので、心の底から宣伝したい」と述べつつ「ライリーが成長するとともに作っていってほしい」と、さらなる続編を製作陣にリクエストした。

石川県の伝統工芸品である九谷焼の皿を受け取ったケルシー・マン。

石川県の伝統工芸品である九谷焼の皿を受け取ったケルシー・マン。[拡大]

イベントでは大竹と多部が、石川県の伝統工芸品である九谷焼の皿を来日ゲストにプレゼントする一幕も。「インサイド・ヘッド2」のキャラクターが描かれた特注品で、マンは「いろんな感情がありますね、美しい。宝物として大切にします」と喜ぶ。そして来日ゲストからは、昨日7月17日に67歳の誕生日を迎えた大竹にサプライズのお返しが。カナシミをイメージした青いバラの花束と、マンがアフレコをする大竹の様子を描いた思い出ボールが贈られた。

「インサイド・ヘッド2」は8月1日より全国でロードショー。

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映画「インサイド・ヘッド2」本予告

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manabu @manabu16

イベントでは大竹と多部が、石川県の伝統工芸品である九谷焼の皿を来日ゲストにプレゼントする一幕も。「インサイド・ヘッド2」のキャラクターが描かれた特注品で、マンは「いろんな感情がありますね、美しい。宝物として大切にします」と喜ぶ。 https://t.co/MEK52BRTZl

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