中国の変化は速い、激動の10年を捉えた「劇場版 再会長江」監督・竹内亮が振り返る

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「劇場版 再会長江」の完成披露試写会が、東京・中華人民共和国駐日本国大使館で4月7日に開催された。

「劇場版 再会長江」完成披露試写会にて、左から監督の竹内亮、駐日中国大使の呉江浩氏、雲南省シャングリラ出身の茨姆氏。

「劇場版 再会長江」完成披露試写会にて、左から監督の竹内亮、駐日中国大使の呉江浩氏、雲南省シャングリラ出身の茨姆氏。

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「劇場版 再会長江」本ビジュアル

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第28回中国ドキュメンタリー長編映画ベストテンに選出された「再会長江」を新たに編集した本作。監督の竹内亮が10年前にNHKの番組で長江を撮影した際、チベット高原にある「長江源流の最初の1滴」を撮影できなかった後悔に端を発して制作された。日本から中国南京市に移住した竹内は、2021年より2年掛けて再び長江を6300kmたどる旅へ。道中で10年前に撮影した友人たちと再会しながら、中国の変化を見つめ、“最初の1滴”を記録すべく源流を目指す。

左から竹内亮、茨姆氏。

左から竹内亮、茨姆氏。[拡大]

完成披露試写会では竹内の司会進行のもと、駐日中国大使・呉江浩(ゴコウコウ)氏と、チベット民族の衣装を着た雲南省シャングリラ出身の茨姆(ツームー)氏が登壇し、本作にまつわるトークを繰り広げた。茨姆氏にとって、この来日が初めての海外。「日本の新幹線はちょっと怖かったです」と感想を伝えるが、シャングリラにも2023年に新幹線が開通した。

「劇場版 再会長江」場面写真

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竹内は「僕が行ったときは飛行機を何回も乗り継いでようやくシャングリラだったのに……」と驚きを隠せない。そして「中国の変化はすごく速い。1年いないと置いていかれます。映画で観た10年の変化はすごく大きいと思いますが、ダイナミックに変わる中国の変化が僕はすごく好き。これをなんとか記録したいと思いました」と制作のきっかけを説明。「それを1本の川を通して記録できたら、より多面的かなと。中国は1カ所だけでは語れません。上海だけを見て『中国ってこうだよね』とは言えない。チベットのほうから内陸まで、沿岸部全部を見ないと。それを実現できる場として長江を選びました」と振り返った。

「劇場版 再会長江」場面写真

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茨姆氏は2021年のコロナ禍の中で民宿をオープン。当初は客入りが悪かったが、本作のもとになった「再会長江」のオンライン版が公開されると状況が一変したそう。「中国で先にオンライン版が公開されて、ものすごくバズったんです。そこから一気にお客さんが増えているそうです!」と茨姆氏のコメントを竹内が通訳。「映画を観たら民宿に行きたくなるでしょ? 誰でも行けます。すごく人気なので、早めに彼女に連絡してください」と呼びかけ、「中国はどこにでも新幹線があるので、以前よりだいぶ楽に行けると思います」とアピールした。

劇場版 再会長江」は、4月12日より東京・角川シネマ有楽町ほかで順次公開。日本で先行上映されたのち、5月下旬より中国の1万1000館の映画館にて公開される。

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(c)2024『劇場版 再会長江』/ワノユメ

「劇場版 再会長江」予告編

読者の反応

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これ @Ritalin_203

>日本で先行上映されたのち、5月下旬より中国の1万1000館の映画館にて公開される。

規模凄い。ロキシーでも上映予定なんですよね。観に行こうかな。

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