絶版の「エンニオ・モリコーネ映画大全」、“ドル3部作”の公開にあわせ特別編が販売

クリント・イーストウッド、セルジオ・レオーネ、エンニオ・モリコーネが放ったマカロニウエスタン、“ドル3部作”の4K復元版公開にあたって、絶版となっていた書籍「エンニオ・モリコーネ映画大全」の特別編が販売されることがわかった。

マカロニウエスタンはイタリア製西部劇の日本における総称。その代表的な作品に数えられる「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン／地獄の決斗」は“ドル3部作”と呼ばれ、いずれも主演をイーストウッド、監督をレオーネ、音楽をモリコーネが担当した。

「エンニオ・モリコーネ映画大全」は、モリコーネが音楽を手がけた2015年までの428本に及ぶ映画・テレビ作品の解説を試みた400ページを超える書籍。東京エンニオ・モリコーネ研究所の5名が、あらゆる手段を駆使して日本未公開作も含めた全作品を鑑賞し、その内容と“モリコーネ音楽”の聴きどころを紹介している。今回の特別編のため研究者5名とデザイナーが再集結し、そこに関西のモリコーネ研究者2名も加わって新たに制作が行われた。

雑誌形式となる全68ページの特別編は、最新のモリコーネ研究とドル3部作の解説で構成。2020年のモリコーネの死去から現在までの出来事をまとめた「モリコーネの時代を終えて」、彼の次男で作曲家のアンドレア・モリコーネのインタビュー、モリコーネが1960年代に携わった35作品の新聞広告、ドル3部作の端役も含む詳細なキャスト紹介やLP・CDのサウンドトラック、世界各国のポスターなどが掲載されている。

「エンニオ・モリコーネ映画大全 特別編 特集：ドル3部作」の価格は税込1300円。3月22日よりドル3部作の上映劇場やメイジャー通販サイトにて販売される。「荒野の用心棒（4K版）」「夕陽のガンマン（4K版）」「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗（4K版）」は3月22日より東京・新宿ピカデリーほか全国で公開。