浜辺美波「サイレントラブ」でストイックに役と向き合う、ピアノ演奏では悔しさにじませる

浜辺美波が出演した映画「サイレントラブ」の新たな場面写真が到着した。

本作はある出来事をきっかけに声を発することをやめた青年・蒼と、事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏が静かに思いを紡いでいくラブストーリー。山田涼介（Hey! Say! JUMP）が蒼を演じた。監督は「ミッドナイトスワン」の内田英治が務め、音楽は久石譲が担当した。

場面写真は浜辺扮する美夏の日常を切り取ったもの。難しい役を演じるうえで、撮影前に盲学校へ足を運んだという浜辺は「なんとなく1点を見つめてしまうとカメラの角度によっては（人と）目がちゃんと合って、見えているように思われてしまう。あえて外したりしていました。シーンや角度によって、少しずつ目線の位置は移動しました。後半はかなり慣れてきて、自分の中でだいたいの場所が見つかるとすごく話しやすかったですが、最初は特に苦労しました」と撮影を振り返る。

また浜辺は、ピアノの演奏シーンについて「経験がなかったので、最初は小指が立ってしまったり、扱い方がわからないところから始めて……。両手で違う動きをするのが苦手で、すごく難しかったのと、どれだけ練習しても本番は役柄的に鍵盤を見てはいけないので。見れたらもっとうまく弾けるのになー！って悔しさはありました（笑）」と語り、自身で電子ピアノを購入して練習したことも明かす。美夏という人物に対しては「すごく人間らしいなと思います。精神的に不安定なときに人に厳しかったり、執着心みたいなものがあったり、人間らしくて、そんないびつさが愛されたり共感してもらえたらいいなと思いながら演じていました」と表現した。

内田は、ストイックに役と向き合い続けた浜辺を「明るくていつも笑顔の方ですが、あの明るさの裏側に、僕たちにはわからない真逆の静けさのような一面があるのではないかと、ドキドキさせてくれる。美夏は夢をあきらめるか持ち続けるか、その間を揺れるという難しい役どころでしたが、そんな彼女の性質がぴったりはまったのだと思います」と称賛した。

「サイレントラブ」は1月26日より全国でロードショー。