映画「
本作は、ある出来事をきっかけに声を発することをやめた青年・蒼と、事故で視力を失い絶望の中でもがく音大生・美夏が静かに思いを紡いでいく物語。山田が蒼、浜辺が美夏に扮した。
作品映像が流れた瞬間から、講堂に大歓声が響き渡った本イベント。興奮の声があちこちから上がる中登場した山田は、学生時代を振り返って「どちらかと言うとやんちゃな学生でした。(本作で共演した)野村周平とは高校の同級生で、授業中に後ろを向いてやり合って先生に怒られていましたね。僕は高校で芸能クラスにいたんですが、このクラスは文化祭にあまり参加できなくて。でも仮面を付けてダンスイベントに出て、バレずに終えられました。楽しかったですね」とコメントする。山田と同じ高校を卒業した浜辺が「私は(学生時代)本当にずっと眠くて……(笑)。勉強は大好きだったんですが、年齢的にどうしても眠たくなってしまって、抗えなかったんです。体育祭でも文化祭でも寝ていました」と言うと、生徒から「許す!」という声が。浜辺は大笑いしながら「優しいですね、この学校の生徒さんは」と返し、「芸能活動をするために上京して高校に通っていたので、とにかく卒業しようとがんばっていました。朝7時に登校して、夜の7時8時まで学校にいて、授業の単位を貯めていましたね。どれだけ眠くても、朝5、6時に起きて学校に行きました」と多忙な日々を回想した。
山田が本作を「世界で一番静かなラブストーリー」と紹介すると、浜辺は「山田さんは声を発することをやめた蒼、私は後天的に目が見えづらくなる美夏という役を演じました。なので手話や話し言葉を使わずに、温もりや指先といったもので会話をしたんです。本当にセリフが少ない映画になっていると思います」と述懐。MCから「なぜ蒼と美夏は惹かれ合ったのか?」と聞かれた山田は「蒼は過去にあることがあって、夢を追いかけるのをやめた青年です。そこで、夢を追いかけ続けたいのに、そうできない美夏と出会う。蒼は『この人の夢だけは叶えてあげたい』という目標を持つんですね。2人には“夢”という共通点があって、蒼はどんどん美夏に惹かれていくんです」と説明する。
後半は、山田たちが生徒の“夢”にまつわる質問や相談に答えていった。「学生時代の夢は?」という問いには山田が「目標や夢はあまり持たないんです。目の前のことに精一杯なので、常に全力でそれをやり続けようと思っていました」、浜辺は「応援し続けてもらえるようなお仕事ができて、順調にいけばいいなと考えていた気がします」と回答。ほかにも「大学受験の勉強にどうしたら集中できる?」「自分に自信が持てなくなったときはどうする?」「モチベーションを保つ秘訣は?」「忙しいときに時間を作り出すには?」といった質問が飛び、2人は質問者の名前を呼びながら優しく考えを伝えていく。
また「将来は看護師になりたいんですが、寝ることが大好きなので、夜勤をこなせるのか心配です。仕事があっても眠くてたまらないときはどうしますか?」と聞かれると、山田は「かわいいね」と思わず笑みをこぼす。浜辺は「私もまだ成長期なのかというくらい眠くて……。18歳のときは、撮影中に寝ちゃうくらいでした。なので私はお仕事がある日の朝は、カフェイン入りの栄養ドリンクを飲んでいます。それまで私も試行錯誤したので、自分のスイッチが入る何かを見つけられると勝ちです! 私が“眠い魔人”なので、気持ちはわかります」と温かいまなざしを送り、山田は「お給料をいただくものですから、“お仕事”という意識が頭に勝手に入ってくると思います。今考えている悩みは、働いてみると意外となくなると思いますよ」と語りかけた。
最後に浜辺は「本日はたくさんの温かい反応と、質問への挙手をしていただいてありがとうございました。忙しい学生さんばかりだと思いますが、息抜きに映画を観に来てくれるとうれしいです」と挨拶。山田は「皆さんの声を聞いて元気をもらいました。僕は『夢は見るものではなく叶えるものだ』という言葉を大事にしています。学生さんたちは、行動力一つで夢を叶えられるか決まっていく時期にいるので、今を大切に生きてほしいです。映画を観たら『行動することで、ここまで人は変われるんだ』と感じてくれると思います」と述べ、イベントの幕を引いた。
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