監督・入江悠×主演・河合優実「あんのこと」公開、原案は少女の人生つづった新聞記事

「映画 ネメシス 黄金螺旋の謎」の入江悠が監督、「少女は卒業しない」の河合優実が主演を務める映画「あんのこと」が、2024年6月7日に東京・新宿武蔵野館ほか全国で公開される。

本作は2020年6月に新聞に掲載された、ある少女の壮絶な人生をつづった記事に着想を得て制作される人間ドラマ。機能不全の家庭に生まれドラッグに溺れた少女が、型破りな刑事や更生施設を取材する週刊誌記者をはじめとする人々に出会い、生きる希望を見出していく。しかし、かすかな希望をつかみかけた矢先、どうしようもない現実が彼女を襲うのだった。主人公・杏を河合が演じ、映画「PLAN 75」のスタッフが集結する。

河合は「この映画を作ること、杏のことを演じるということで、何ができるのか、何をすべきなのか、何がしたいのか。繰り返し問いながら、でも彼女と心の中でしっかりと手を繋いで、絶対に離さずに、毎朝、今日もよろしく、いってきますとお祈りして撮影に向かっていました」、入江は「時代の移り変わりがどんどん早くなり、多くのことを忘れていってしまうから、この映画を作って刻みつけておきたいと思いました」とコメントした。

河合優実 コメント

この映画を作ること、杏のことを演じるということで、何ができるのか、何をすべきなのか、何がしたいのか。繰り返し問いながら、でも彼女と心の中でしっかりと手を繋いで、絶対に離さずに、毎朝、今日もよろしく、いってきますとお祈りして撮影に向かっていました。強く信じながら作った映画です。よろしくお願いいたします。

入江悠 コメント

2020年、コロナ禍で大切な人を亡くしました。
すこしだけ注意を向ければその人の苦しみに気づけたかもしれないのに、自分のことばかりで精一杯でした。
時代の移り変わりがどんどん早くなり、多くのことを忘れていってしまうから、この映画を作って刻みつけておきたいと思いました。
旅立った人へ向けて映画を作るという行為が正しいのか今もわからないのですが、鎮魂の気持ちをこめて作りました。