塚本晋也の「ほかげ」ヴェネツィア国際映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞

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第80回ヴェネツィア国際映画祭のオリゾンティ部門に出品されていた塚本晋也の監督作「ほかげ」がNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞したことが、イタリア現地時間9月8日に発表された。

左からザキール・ホセイン・ラジュ(NETPAC賞審査員長)、塚本晋也。

左からザキール・ホセイン・ラジュ(NETPAC賞審査員長)、塚本晋也。

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左からザキール・ホセイン・ラジュ(NETPAC賞審査員長)、塚本晋也。

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アジア各国の良質な作品や優秀な若き映画製作者を世界に広めるために設立された国際団体・NETPAC(Network for the Promotion of Asian Cinema)の審査員によって選出されるNETPAC賞。世界の60以上の映画祭に設けられている。ヴェネツィア国際映画祭でNETPAC賞が授与されたのは、ジャ・ジャンクーの「プラットホーム」、ババク・パヤミの「1票のラブレター」、ゲラ・バブルアニの「13/ザメッティ」に続き4度目で、日本人監督の受賞は初となる。

塚本晋也

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NETPAC賞の審査員長を務めたザキール・ホセイン・ラジュは「第80回ヴェネツィア国際映画祭にて、一番感動した映画として『ほかげ』を選出いたしました。ただの映画としてではなく、戦後の映画として人と人の関係が変わっていく様子などを映画的に、閉所な空間で衣装やセット、メイクなどで見せていく。あまりこのような映画は観たことがなかった」と称賛。受賞について塚本は「生まれたばかりで、まだどんな反応かわからないこの映画に対して、最初の評価みたいなものをいただけてホッとしました。一番にスタッフに伝えたいです」と喜びのコメントを寄せた。

「ほかげ」ポスタービジュアル

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終戦直後の闇市を舞台とする「ほかげ」では、絶望と闇を抱えて混沌の中で生きる人々の姿が描かれる。焼け残った居酒屋で体を売って生きる女を趣里、片腕が動かない謎の男を森山未來、女と交流を深めていく戦争孤児を塚尾桜雅が演じた。

「ほかげ」は11月25日より東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。

※塚本晋也の塚は旧字体が正式表記

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(c)2023 SHINYA TSUKAMOTO/KAIJYU THEATER

映画「ほかげ」予告編

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tAk @mifu75

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