展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」が6月29日から9月24日にかけて東京・天王洲の寺田倉庫で開催。開幕に先立ち本日6月28日にマスコミ向けの内覧会が行われた。本展では日本テレビ系の映画番組「金曜ロードショー」の歩みをたどりながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介。鈴木敏夫が開会セレモニーで「これまでと違う参加型。エンタテインメントに徹している」と語った内容をレポートする。
入口では
シアタールームを出ると、「金曜ロードショー」が始まった1985年を起点に、宮崎の新作「君たちはどう生きるか」が封切られる2023年までの歩みを一気にたどるコーナーが展開。「金ローとジブリと日テレ」と題して、13人の証言から作品が放送された時代の記憶と記録を通じて映画の魅力に迫った。流行語、人気の映画やドラマ、マンガ、ゲーム、ベストセラー、ファッションなど、その時々の社会や世相とともに、金ローとジブリの40年近くにわたる蜜月が紹介される。展示には宮崎が日本テレビ開局40周年を記念してキャラクターデザインを手がけたマスコットキャラクターの“なんだろう”も登場。1992年から2012年まで現役だったが、今回の展示で久しぶりの復活を果たしている。
日本テレビの映画部でジブリ作品の放映に関わり、「魔女の宅急便」から製作に参加した奥田誠治は、展示の中で「金曜ロードショー」でジブリ作品を放送する際の“ルールのようなもの”を説明。「
「金ローとジブリと日テレ」を抜けた先の階段を上がると、2階ではジブリ作品のポスターの中に飛び込んで主人公のように撮影できるフォトスポットが展開。「魔女の宅急便」ではキキが佇むグーチョキパン店のディスプレイが再現され、「
1階に戻り進んだ先では、「ジブリの大博覧会」富山展のために制作された「ジブリの幻燈楼」が東京で初お目見え。キャラクターをモチーフにしたガラスに光が照射され、忙しなく走るネコバスや空を飛ぶトトロなどの影が壁面や天井へ映し出された。ジブリ作品のテーマ曲と鮮やかな光に包まれた幻想的な光景が広がっている。部屋の隅には、映写機を回すフライデーおじさんのオブジェも。幻燈楼の光をフライデーおじさんが映写した映像に見立てるような配置になっており、本展ならではの遊び心に満ちたコラボが実現している。グッズコーナーを挟んで最後に展開されるのは、造形作家・竹谷隆之らによる造形物をもとに「風の谷のナウシカ」に登場する“腐海“を表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」。倉庫を生かした巨大な薄暗い空間で、目を光らせた王蟲が中央に鎮座し、来場者を圧倒していた。「王蟲の世界」ではアプリを使った大迫力のAR映像も楽しめる。
「金曜ロードショーとジブリ展」ではフライデーおじさんやなんだろうをモチーフにした多数のオリジナルグッズも購入可能。チケットはローチケ、日テレゼロチケで販売中だ。10月7日から2024年1月28日にかけて富山・富山県美術館で巡回開催される。なお「金曜ロードショー」では7月7日に「風の谷のナウシカ」、7月14日に「コクリコ坂から」、7月21日に「もののけ姫」をオンエア。この夏の放送では、フライデーおじさんが登場するオープニングが復活することも決まっている。
金曜ロードショーとジブリ展
東京展
2023年6月29日(木)~9月24日(日)東京都 寺田倉庫 B&C HALL / E HALL
開館時間 10:00~20:00 ※日時指定予約制。最終入場は19:30
通常チケット:大人 1800円 / 中・高校生 1500円 / 小学生 1100円
特典付きチケット:大人 2700円 / 中・高校生 2400円 / 小学生 2000円
富山展
2023年10月7日(土)~2024年1月28日(日)富山県 富山県美術館
※日時指定予約制
※詳細は後日発表
ジブリまみれ @ghiblimamire
【金曜ロードショーとジブリ展】「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「借りぐらしのアリエッティ」「猫の恩返し」「崖の上のポニョ」のポスター再現撮影を楽しめるhttps://t.co/R37IOUKFi5 https://t.co/O80aGNDUz0