本作は、恋人を殺した犯人に復讐しようとするうちにループにはまってしまった男を描くサスペンス。主人公・岩森淳は犯人である溝口の殺害を完璧に実行するが、翌朝目覚めるとなぜか周囲の様子は昨日のままで、殺したはずの溝口も生きている。岩森は困惑しながら復讐を繰り返すが、何度殺しても“翌朝”は来ないのだった。若葉が岩森を演じ、「人数の町」の
伊勢谷は犯人・溝口役、山下は岩森の恋人・唯役、「ドライブ・マイ・カー」で知られるジンは謎の男役でキャスティングされている。撮影は5月にクランクアップしており、完成は今秋を予定。このたび伊勢谷らのクランクアップコメントが到着した。伊勢谷は「ループしている撮影中、監督と話した時、不思議な事を言っていました。『一つの状況で多くの出来事が同時に起きている事が大好きなんだ』と。この作品が編集を経て、監督の特殊な世界観の中で、何が生まれているのか、それが楽しみです」と期待を述べる。
山下は「初めて監督にお会いした時、この方の頭の中を覗いてみたい!とすごく思いました。この映画で描かれているのは、監督の頭の中の世界の、ほんのヒトカケラでしょうが、私が感じた人間への興味を満たしてくれるのでは?と思いました」、ジンは「日本の映画に外国人の自分が出演することが邪魔になるのではないかと思い、撮影のない日でも現場で見学させて頂きながら映画に染み込む為にハーモニーを壊さず静かに自分の役割を果たす為に悩み考えました。監督は丁寧に説明して下さり、私が理解できるのを待ってくださいました」と振り返った。
「ペナルティループ」は2024年3月に東京・新宿武蔵野館、池袋シネマ・ロサほか全国で公開。
伊勢谷友介 コメント
僕は芝居が好きなんだろうか?
現場で殺されている時も、分からなかった。でも、その予定調和(ループ)から抜け出し始めた瞬間、監督の絶妙な演出を受け感動し、若葉君のこだわりと素直さとの調和が生まれた時、それは動き始めました。キャラクターの気持ちとシンクロし始めます。役者をやる上でそれは全ての事で、僕が芝居を好きな理由そのものです。
ループしている撮影中、監督と話した時、不思議な事を言っていました。「一つの状況で多くの出来事が同時に起きている事が大好きなんだ」と。この作品が編集を経て、監督の特殊な世界観の中で、何が生まれているのか、それが楽しみです。
山下リオ コメント
初めて監督にお会いした時、この方の頭の中を覗いてみたい!とすごく思いました。
この映画で描かれているのは、監督の頭の中の世界の、ほんのヒトカケラでしょうが、私が感じた人間への興味を満たしてくれるのでは?と思いました。
見えそうで見えない、掴めるようで掴めない、唯という役を噛み砕いていく時間はとても楽しかったです。完成を楽しみにしています。
ジン・デヨン コメント
この映画に参加させて頂いたことに心から感謝しています。日本の映画に外国人の自分が出演することが邪魔になるのではないかと思い、撮影のない日でも現場で見学させて頂きながら映画に染み込む為にハーモニーを壊さず静かに自分の役割を果たす為に悩み考えました。監督は丁寧に説明して下さり、私が理解できるのを待ってくださいました。話を聞いて頂けるだけでも自信を持つことができとても心強く有難かったです。脚本、現場が良ければ良い作品になるのは間違いない! 誰よりもこの映画の公開を待っています!
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