薬物依存の壮絶な実態をテーマにした映画「
本作は薬物依存者の苦悩、脱却を描いた社会派ドラマ。自分勝手に生きてきた兄ショウタは、唯一の家族であった祖母の死をきっかけに、薬物依存の更生施設で暮らす弟ユウサクを引き取る。弟を救いたいがため、弟の人生をもとにした映画「命の満ち欠け」の脚本を書き始めるショウタ。一方、新しい生活になじめないユウサクは、次第に薬物の禁断症状に苦しみ出す。
主人公ユウサクに扮したのは、本作で初監督および脚本を担当した
小関は「この作品は薬物のオーバードーズで亡くなった僕の大事な友人に向けた祈りの作品です」と明かし、「作品の中ではありますが、友人と真剣に向き合い、友人の命を僕自身の手で満たしてあげたい、その一心でこの映画を作りました」とコメント。岸は「『壮絶な戦いの記録』を、多くの人たちに体感して欲しいです」と呼びかけた。
YouTubeでは本作の特報映像が公開中。
小関翔太 コメント
この作品は薬物のオーバードーズで亡くなった僕の大事な友人に向けた祈りの作品です。亡くなる直前、僕は何もできずただ傍観した無力な人間でした。そして、その友人が亡くなった原因は、薬物だけでなく僕に対しての失望感からくる孤独な気持ちにあったと思います。15年経った今もその時の最後の電話や、友人の父親から頂いた「友達でいてくれてありがとう」という言葉が胸に突き刺さっています。長い月日を経て、作品の中ではありますが、友人と真剣に向き合い、友人の命を僕自身の手で満たしてあげたい、その一心でこの映画を作りました。そしてこの先、その想いを胸に、今もなお薬物依存に苦しむ人達に向けて、このメッセージを届けたいと考えています。
岸建太朗 コメント
小関くんと初めて会った時、その表情に「この映画を作れたら死んでもいい」というような「狂気」を感じました。その狂気=彼の中で撮らざるを得ない「切実さ」こそが、「命の満ち欠け」の原動力だと思っています。彼は映画作りを通して「友人の弔い・祈り」を望んでおりましたが、私に出来ることは、彼の内奥に潜むエネルギーを引き出し、俳優達に拡散・衝突させながら、その力をストーリーに還元させることでした。では何をもって「弔い」となるのか。撮影が始まった時、その答えは誰にも分かりませんでした。しかし私たちは、それでも全力で「希望」を紡ぎだそうとしました。その「壮絶な戦いの記録」を、多くの人たちに体感して欲しいです。
小関翔太の映画作品
リンク
公益社団法人日本精神保健福祉士協会 @jamhsw
【情報】薬物依存者の苦悩を描いた「命の満ち欠け」公開、監督から友人に向けた“祈りの作品”(コメント / 特報映像あり)(映画ナタリー・05/11)
https://t.co/TCAFtm1e4U