本作は来店する客がすべて動物という不思議な百貨店を舞台にしたファンタジー。主人公はそこで働く新人コンシェルジュの秋乃だ。中でも絶滅種である“V.I.A(ベリーインポータントアニマル)”のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ、父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク、恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミなど、秋乃はさまざまな理由で北極百貨店を訪れるお客様の期待に応えるべく、精一杯奮闘していく。
原作は2017年からビッグコミック増刊号で連載され2巻で完結。2022年の第25回文化庁メディア芸術祭のマンガ部門では優秀賞に選出された。アニメ映画の企画はもともと原作の大ファンだったという板津が映像化を切望し、その熱意を受け取ったProduction I.Gのもとで始動。ドラマ「妻、小学生になる。」や「漁港の肉子ちゃん」「水は海に向かって流れる」の大島里美を脚本に迎え、制作がスタートした。アニプレックスが配給する。
板津は「他者と関わることの困難」を描いた本作について「主人公、秋乃が体験するのは多くの人が直面する課題だと思います。困難を象徴する多彩な動物たちを、原作そのままのシンプルな絵作りと繊細なディテール、豊かなアニメーションで描くことを目指して制作しました」とコメント。大島は「楽しくて、不思議で、あたたかくて、考えさせられる。この映画を観て、大切な誰かや自分を想って、笑顔になっていただけたら、とても嬉しいです」と語っている。
板津匡覧 コメント
大好きな西村ツチカ作品を映像化できて光栄に思っております。
「他者と関わることの困難」
主人公、秋乃が体験するのは多くの人が直面する課題だと思います。困難を象徴する多彩な動物たちを、原作そのままのシンプルな絵作りと繊細なディテール、豊かなアニメーションで描くことを目指して制作しました。多くの方に見ていただけると嬉しいです。
日常の困難に向かう大人たち。動物が大好きな子供たちにも。
大島里美 コメント
北極百貨店を訪れるどこか他人には思えない動物のお客様たち。お客様に寄り添い、精一杯もてなそうとする新人コンシェルジュさん。楽しくて、不思議で、あたたかくて、考えさせられる。この映画を観て、大切な誰かや自分を想って、笑顔になっていただけたら、とても嬉しいです。
関連記事
西村ツチカの映画作品
関連商品
しおいち @saltcoh
動物がお客様、西村ツチカのマンガ「北極百貨店のコンシェルジュさん」アニメ映画化 https://t.co/Vwx5Ap1e7b