清野菜名「2人に会えたのは奇跡」 岸井ゆきの、生見愛瑠と脚本・岡田惠和の言葉に涙

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新ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」の第1話完成披露試写が4月23日に東京のユナイテッド・シネマ豊洲で行われ、キャストの清野菜名岸井ゆきの生見愛瑠が登壇した。

ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」第1話完成披露試写にて、左から生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの。

ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」第1話完成披露試写にて、左から生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの。

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フォトセッションの様子。

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母の介助とアルバイトをこなすだけの毎日を送るサチ、元不良でタクシー運転手の野田翔子、子供の頃から周囲に避けられがちな樋口若葉が運命的な出会いを果たし、友情を育むさまが描かれる本作。清野がサチ、岸井が翔子、生見が若葉を演じた。岡田惠和がオリジナル脚本を執筆し、新城毅彦らが演出を担当する。

清野菜名

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岸井ゆきの

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生見愛瑠

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上映後、3人はエンディング映像と同じ衣装に身を包んで登場。清野は「とても映像がきれいで、映画を観ているような気分になりました。この3人が出会うまでの、それぞれの人生というのは、台本でしか見ていなかったので、どう撮影されているのかわからなかったんです。こうしてつながったものを観て、それぞれの生き方が確認できて、とても楽しかったです」と述べる。岸井は台本について「『…』が多いんです。セリフが少なくて、でもト書きには『…』がいっぱい。『あ、こういうふうに映像になるんだ』ということがわかって、台本が立体的になるさまを見れてうれしかったです」とコメント。生見は「浴衣を着ているシーンで、アドリブがたくさん使われていてうれしかったです」と旅館でのガールズトークのシーンに言及した。

抽選箱から質問を選ぶ清野菜名。

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左から生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの。

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この日は会場にいる観客やSNSで募集した質問にキャスト3人が回答。「『日曜の夜ぐらいは...』を観るときのお供としての食べ物or飲み物は何がお薦めですか?」という質問に、生見は「緑茶と味噌汁(笑)」、清野は“台本を読むお供”にしたという「赤ワインとサラミチーズ」と答えるが、岸井が「(第1話に出てくる)おやきとアイスじゃないの?」とたしなめる一幕も。そんな岸井は劇中で翔子が飲んでいる缶チューハイをお薦めするが、「アイスとおやきとの食べ合わせはどうなのだろうか?」と3人で苦笑いし、結局「今出た食べ物や飲み物から自由に組み合わせてください」という結論に落ち着いた。

左から生見愛瑠、清野菜名、岸井ゆきの。

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イベントでは、本作の主題歌「ケセラセラ」を書き下ろしたMrs. GREEN APPLEからのVTRメッセージの上映も。「今をがんばって生きる、すべての人へのファンファーレの気持ちを込めて作った『ケセラセラ』が、どのように物語に寄り添えているのかが気になっています」というメッセージに会場からは自然と拍手が沸き起こる。

さらにサプライズで岡田からメッセージが届けられた。生見には「表情すべてに魅力があって芝居することを楽しんでいるのが伝わってくる。ドラマを豊かにしてくれてます」、岸井には「最強の俳優さんだと思っています。どんなパスでも受け止めてくれる人。頼りにしてます」、清野には「清野さんのお芝居にはリアリティがありました。表情や体の動きすべてがサチとして生きてました」と、A4用紙にびっしりとつづられた愛情あふれる言葉をMCが代読。3人とも涙ながらに感謝し、清野は「こうやって2人に会えたことも奇跡だし、この作品に参加できてとても幸せです。ありがとうございます」と伝えた。

椿鬼奴

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飛永翼

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なお第1話の上映をもって、新たな出演者が明らかに。宝くじ売り場の店員役で椿鬼奴、若葉が祖母と働くちくわぶ工場の“2代目バカ社長”野々村役で飛永翼ラバーガール)が出演している。

「日曜の夜ぐらいは...」は4月30日にABCテレビ・テレビ朝日系で放送開始。

岡田から3人へのメッセージ全文は以下に掲載した。

ドラマ「日曜の夜ぐらいは...」

ABCテレビ・テレビ朝日系 2023年4月30日(日)スタート 毎週日曜 22:00~22:54
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岡田惠和 メッセージ全文

ご来場の皆さま、本日はありがとうございます。やっと観ていただける日が来て、幸せです。

一話を観た脚本家からの三人の俳優へのメッセージです。

生見愛瑠さん。企画打ち合わせのときに、めるるさんやってくれませんかね?と提案したとき
清水プロデューサーの目がキラッと光ったのを覚えています。そして本当にお願いしてよかった。
めるるさんの演じた若葉がとても好きです。かなり腐った環境の中でも、下を向かず、凛としている、でもどこか自分を持て余している、そして三人の中で、一番年下なのに一番頼りになる人になっていて、そこもとてもいいです。表情すべてに魅力があって芝居することを楽しんでいるのが伝わってくる。ドラマを豊かにしてくれてます。ありがとう。これからもどんどん俳優のお仕事絶対続けていきましょう。

岸井ゆきのさん。最強の俳優さんだと思っています。どんなパスでも受け止めてくれる人。頼りにしてます。翔子という役は、人との距離の取り方が独特で近すぎて、ちょっと下手で、いっつもやりすぎてうまくいかなくて、なかなか説明しづらい孤独を抱えている。でも人と出会うと嬉しくてまたやらかしてしまう。なんでも思ったこと口にして、そんなに面白くないけど、本人は楽しい。そんなちょっと困った、高度な役です。岸井ゆきのさんじゃないと書けないかもしれない。岸井さんが翔子のもつ、複雑な憎めなさとせつなさを見事に表現していて、とても目が離せない女性になっている。書いてて楽しいです。さすがです。感謝です。

なんだか卒業式みたいになってる気がしますが続けます。

最後に、清野菜名さん。まずは脚本家として出会いに感謝です。ありがとう。サチ、素晴らしかった。清野さんが演じたサチを見て、サチみたいな子はこの世界にたくさんいるんだろうな
と思えました。声を出さないから気づかないけど、たくさんすれ違っているのだろうなと
思えました。それくらい清野さんのお芝居にはリアリティがありました。表情や体の動きすべてがサチとして生きてました。サチの、逃げることも出来ないやりきれなさ。でも負けたくない意地のようなもの、意思の強さ。人と距離を取ることでなんとか気持ちをキープしている感じ。
びしびし伝わってきました。だからこそ、若葉と翔子に出会って、サチが笑うととてもとても幸せな気持ちになって、涙が出ます。きっと観ている方がサチを応援したくなると思います。ありがとう、素晴らしかったです。

以上、脚本・岡田でした。

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(c)ABCテレビ

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