2022年邦画興収はアニメ3作品が100億円超え、洋画興収は前年比で約2倍に

33

175

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 80 72
  • 23 シェア

日本映画製作者連盟(映連)が2022年の全国映画概況を本日1月31日に発表した。

日本映画製作者連盟による記者発表会の様子。

日本映画製作者連盟による記者発表会の様子。

大きなサイズで見る

2022年の年間興行収入は前年比131.6%の2131億1100万円。入場動員数も前年比132.4%の1億5200万5000人と増加し、コロナ禍以前の状況に向けた回復ぶりが結果に表れた。なお2019年は興収2611億8000万円で、過去20年のうち最高の興収を記録したものの、コロナ禍に突入した2020年は一転して過去最低の1432億円、2021年はそれに次ぐ1618億円と落ち込んでいた。

邦画は634本公開されたうち、興収10億円以上の番組は前年の32本から26本に減少。しかし100億円以上の番組が1本のみだった前年に比べ、2022年は197億円の「ONE PIECE FILM RED」、138億円の「劇場版 呪術廻戦 0」、131.5億円の「すずめの戸締まり」と3作品に増え、アニメーションの好調ぶりもうかがえる。

洋画の公開作は509本で、うち興収10億円以上を記録した番組は前年の5本から15本に増加。興収は329億円増の665億円3200万円と大幅に伸び、前年比198.3%の約2倍に。135.7億円の「トップガン マーヴェリック」が圧倒的な好成績を残し、63.2億円の「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」、46億円の「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」が続いた。

2022年の興行収入10億円以上番組は下記の通り。

2022年興行収入10億円以上番組

邦画

1. 「ONE PIECE FILM RED」197.0億円(東映)※
2. 「劇場版 呪術廻戦 0」138.0億円(東宝)
3. 「すずめの戸締まり」131.5億円(東宝)※
4. 「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」97.8億円(東宝)
5. 「キングダム2 遥かなる大地へ」51.6億円(東宝 / SPE)
6. 「シン・ウルトラマン」44.4億円(東宝)
7. 「99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE」30.1億円(松竹)
8. 「余命10年」30.0億円(ワーナー・ブラザース)
8. 「沈黙のパレード」30.0億円(東宝)
10. 「コンフィデンスマンJP 英雄編」28.9億円(東宝)
11. 「映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021」26.9億円(東宝)
12. 「ドラゴンボール超 スーパーヒーロー」25.1億円(東映)
13. 「映画 五等分の花嫁」22.4億円(ポニーキャニオン)
14. 「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」20.4億円(東宝)
15. 「あなたの番です 劇場版」20.0億円(東宝)
16. 「劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ」19.8億円(松竹)※
17. 「映画 おそ松さん」16.7億円(東宝)
18. 「今夜、世界からこの恋が消えても」15.3億円(東宝)
19. 「劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編」15.0億円(バンダイナムコフィルムワークス)※
20. 「カラダ探し」11.8億円(ワーナー・ブラザース)
21. 「劇場版 ソードアート・オンライン -プログレッシブ- 冥き夕闇のスケルツォ」11.6億円(アニプレックス)※
22. 「HiGH&LOW THE WORST X」11.4億円(松竹)
23. 「死刑にいたる病」11.0億円(クロックワークス)
23. 「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」11.0億円(松竹ODS事業室)
25. 「映画 ゆるキャン△」10.8億円(松竹)
26. 「『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編」10.0億円(松竹)※

洋画

1. 「トップガン マーヴェリック」135.7億円(東和ピクチャーズ)※
2. 「ジュラシック・ワールド/新たなる支配者」63.2億円(東宝東和)
3. 「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」46.0億円(ワーナー・ブラザース)
4. 「ミニオンズ フィーバー」44.4億円(東宝東和)
5. 「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」42.5億円(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
6. 「SING/シング:ネクストステージ」33.1億円(東宝東和)
7. 「ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス」21.6億円(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
8. 「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」19.1億円(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
9. 「マトリックス レザレクションズ」14.0億円(ワーナー・ブラザース)
10. 「ソー:ラブ&サンダー」13.5億円(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
11. 「ブレット・トレイン」13.5億円(ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)
12. 「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」12.5億円(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
13. 「バズ・ライトイヤー」12.2億円(ウォルト・ディズニー・スタジオ)
14. 「THE BATMAN-ザ・バットマン-」11.9億円(ワーナー・ブラザース)
15. 「ボス・ベイビー ファミリー・ミッション」10.0億円(東宝東和 / GAGA)

※「※」印は現在上映中

関連する特集・インタビュー

この記事の画像(全1件)

読者の反応

CDB@初書籍発売中! @C4Dbeginner

「映画 五等分の花嫁」、年間13位、22億円の大ヒットだったんだ。まあ僕も特典欲しくて2回見たけど。

13. 「映画 五等分の花嫁」22.4億円(ポニーキャニオン)

2022年邦画興収はアニメ3作品が100億円超え、洋画興収は前年比で約2倍に - 映画ナタリー https://t.co/WUwFvasXDK

コメントを読む(33件)

関連記事

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 ONE PIECE FILM RED / 劇場版 呪術廻戦 0 / すずめの戸締まり / 名探偵コナン ハロウィンの花嫁 / キングダム2 遥かなる大地へ / シン・ウルトラマン / 99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE / 余命10年 / 沈黙のパレード / コンフィデンスマンJP 英雄編 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。