吉岡秀隆と柴咲コウが「Dr.コトー診療所」ロケ地・与那国島へ、20年来の支えに感謝

「Dr.コトー診療所」のプレミア上映会が沖縄・与那国島で11月21日に行われ、キャストの吉岡秀隆、柴咲コウ、監督の中江功が現地を訪れた。

東京から赴任してきた外科医“Dr.コトー”こと五島健助と離島の人々の関わりを通して命の尊さを描く「Dr.コトー診療所」シリーズ。劇場版では、吉岡扮するコトーと柴咲演じる看護師・星野彩佳が夫婦となり、彩佳は妊娠7カ月という設定になっている。与那国島は、物語の舞台である志木那島のロケ地となった。

最初に3人は、テレビドラマ第1期の撮影の際に建てられ、今もなおそこに佇んでいる与那国島・比川集落にある志木那島診療所へ。ドラマ第2期の放送後から16年経った今でも毎年ファンが訪れる聖地であり、与那国島の観光名所となっている診療所前でトークイベントを行った。吉岡は「20年経っても島の人がこの診療所をずっと守っていてくれてたんだなと感じて、とてもうれしいです」と感謝。柴咲は「島の方はもちろんのことファンの方、作品を愛する方々に見守られて、ずっと残ってきたんだと思うと感慨深いですし、今回は集大成ということで、もしかしたらこんなふうに診療所を見ることもないのかなと思うとちょっと寂しいです」としみじみ語った。

その後、映画館のない与那国島で長年撮影に協力してきた島民への感謝の意味を込めて、与那国町離島総合センターに特設スクリーンを設置し凱旋プレミア上映会を実施。会場には約200人の観客が集まった。吉岡は「ただいま！」と挨拶し、「およそ20年間、島の人たちの支えがなかったらこの作品は本当にできていませんでした。20年間の感謝の思いでこの映画が完成しました。何よりも皆さんに一番最初に観ていただきたいとずっと思いながら撮影してきました」と力を込める。柴咲は「皆さんの人生も同じかと思いますが、時が流れると出会いもあれば別れもあり、この作品もそういう人生を一生懸命積み重ねたからこそ素敵だと思えるんじゃないかと思います。皆さんの今までの生活や流れてきた時間を重ね合わせて、観てもらえたらうれしいです」と語りかけた。

ティーチインのコーナーでは、母親とともに来場していた少年から「お父さんが柴咲さんのこと好きで、どうしてそんなにキラキラしてるんですか？」という質問が飛び出す場面も。柴咲は「彩佳という役を通してたくさんの経験をさせてもらっているのでキラキラしているんだと思います」と返答し、終始和やかな雰囲気でイベントは締めくくられた。

「Dr.コトー診療所」は12月16日に全国公開。