「世にも奇妙な物語」の1編で沢村一樹が主演、実家の蔵に“わが様”

「世にも奇妙な物語'22 秋の特別編」内のエピソードの1つ「わが様」で、沢村一樹が主演を務める。

本作の主人公は、家庭を顧みずに働くデザイン会社の社長・友枝秋斗。秋斗は母親の訃報を知り、妻の真美、息子の隼斗とともに帰省する。実家の大きな蔵に入ると、6歳ぐらいの少年・“わが様”の姿が。「わが様の欲しいものをあげることができれば、願いを叶えてもらえる」という母の言葉を思い出した秋斗は、子供が好きそうなものを次々と差し出すのだった。保木本佳子が脚本、河野圭太が演出を手がける。

秋斗を沢村、真美を荻野友里、わが様を佐藤遙灯、隼人を山田暖絆が演じた。21年ぶりに「世にも奇妙な物語」に出演する沢村は「それぞれの立場で、それぞれの人たちが答えを見つける作品になっています。ぜひ、自分に当てはめて見ていただけるとうれしいです！」とコメント。河野は「尖った話が多い『世にも奇妙』、こんな優しい気持ちになれる話が一本あるのも良いのではないでしょうか？」とつづった。

「世にも奇妙な物語'22 秋の特別編」は、11月12日21時からフジテレビ系でオンエア。

土曜プレミアム「世にも奇妙な物語'22 秋の特別編」

フジテレビ系 2022年11月12日（土）21:00～23:10

沢村一樹 コメント

出演が決まったときの感想

作品のテイストとして、怖いというよりは奇妙な感じがすごく強くあったので、ぜひやってみたいと思いました。また、今作は親子の話になるので、若い時とは違う芝居ができるなと思いました。

脚本を読んだときの感想

最初はなんとなくつかみどころのない不思議な話だなと思いましたが、何回も読んでいくうちに、僕自身、結婚して父親になってという過程の中で似たような経験があり、秋斗の気持ちがわかる瞬間がすごくあって自然と感情移入ができました。

演じてみて

キャラクターは全然違うのですが、共感できる瞬間もあったりして演じやすかったです。こういう家族を題材にした作品があっても面白いなと思いました。実際に現場でもやりがいを感じながら芝居に臨むことができました。

視聴者へのメッセージ

僕が演じさせていただいていた時の「世にも奇妙な物語」は怖いものが多かったのですが、最近はハートに刺さる感情に訴えかける作品が多いので、家族で見て有りか無しか議論しながら、みんなで楽しんでいただければと思います。みどころはラストシーンです！ ラストが決まればこの作品は全部成功したと思っています。それぞれの立場で、それぞれの人たちが答えを見つける作品になっています。ぜひ、自分に当てはめて見ていただけるとうれしいです！

河野圭太（演出）コメント

今回の話は、長年キャリアを積み上げ、仕事でも家庭でも、誰も彼には文句が言えない。そんな男が、おかしな神様（？）に振り回され、忘れていた自らの一番大切な事を思い出し、そして家族の一番大事なものを取り戻す話。思わず自分に重ねて考えてしまう。いつの間にか傲慢になってはないだろうか？ そんな、ちょっとクセのある主人公を見事に演じる沢村一樹さん。さすがベテラン。最後はしっかり気持ちを持っていかれました。尖った話が多い「世にも奇妙」、こんな優しい気持ちになれる話が一本あるのも良いのではないでしょうか？