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今村夏子の小説を原作とする本作では、風変わりな少女・あみ子の行動が周囲の人々を変えていくさまが描かれる。オーディションから抜擢された
スケジュールの都合でカメラマンが来られなかった数日間、井浦はスチルカメラマンとして、自身のカメラで制作現場で撮影を実施した。井浦によるスチルカットは、東京・ジュンク堂書店 池袋本店で7月3日から、広島・エディオン蔦屋家電で7月5日から開催されるパネル展で掲出される。
またこのたび
大森立嗣らの現場で助監督を務めてきた
今泉力哉(映画監督)コメント
あみ子は何も悪くないのにな。
とある秘密にまつわるシーン、虫や生き物との戯れ、ちょっとやそっとではなかなか撮れない時間や空気をたくさん取り込んだ愉快で寂しい映画でした。応答せよ! 応答せよ!
尾崎世界観(ミュージシャン)コメント
光みたいなあみ子に向ける自分のまなざしの汚れが酷く気になった。ただただ良いと思う映画と、良いけれど観ていて無性に悔しくなる映画がある。この作品は完全に後者だ。
清川あさみ(アーティスト)コメント
誰にも分からない、あみ子だけの世界がある。“現実”という、冷たい水の水面を真っ直ぐ切り開いて力強く突き進む彼女にも優しい光があたるそんな世の中でありますように。
國松絵梨(詩人)コメント
知りたくて、わかりたくて投げかけた問いに対して、みんなが静かに黙ってしまうのが何故なのか、わからないままでいた。何で忘れてしまっていたんだろう。よく見える、よく聞こえる、確かにそうだった時がある。もう何もかもがわかるようになってしまった私たちに、あの頃と同じ強さの光が降っていること、同じくらいたくさんの音が鳴っていることを、もう一度、思い出させてくれる。
駒井蓮(俳優)コメント
私たちが何処かに置いてきてしまった世界の手触りを、あみ子は全身で掴んでぐしゃぐしゃにしてポイッと投げて、心の向く方へ叫び、好きなように戯れる。
そんなあみ子の姿が、日常で得ようとする共感やズレることへの恐ろしさこそ、見たいものを見えなくしてしまっているのだと言っているようで、胸がずきずきした。
目の前のでこぼこ、お兄ちゃんのハゲ、机の脚の冷たい触感、お母さんの黒子。世界が世界のまま、自分の心に届けばいいと、願う。
長井短(俳優)コメント
「こちらあみ子」を読んだ日から、私の中にはあみ子がいて、きつい眼差しで私を観察し続けている。その眼差しが本当にそのまま画面に写っていて、頭の中がまんま再現されてるはずなのに、いざ相対しても結局あみ子のことは全然わからないまま。それがとにかく嬉しかった。ねぇあみ子、頼むよあみ子と思うけれど、頼まれてくれないところがむしろ頼もしくって、きっと私は、あみ子に憧れているのだ。どこに?って、そりゃ、わたしだけのひみつじゃ。
奈良美智(美術家)コメント
あみ子を、子供たちを、僕は確かに知っていた。映画が終わり、闇の中から歌声が流れ始める時、子供たちの顔が浮かんでは歌の波間に消えていく。そして、大きな世界はゆっくりと開かれていくのだ、彼らのために、かつての僕らのために。
冬野梅子(漫画家)コメント
あみ子はうざい。でもあみ子をうざがることに罪悪感がある。だから遠ざけたくなる。さらに女の子だから、今後は清潔・朗らか・気配りも期待されるかもしれない。仮にそうした教育を徹底したら...社会に馴染めるかもしれないが、それは幸せなんだろうか。ずっと考えてしまう。
山本奈衣瑠(モデル・俳優)コメント
あみ子、あみ子。あみ子と友達だったら一緒にインド人するし、側転のやり方教えてもらう。大好きで何度も原作を読んでいたけどあの本の中のあみ子がちゃんとスクリーンの中にいた。会えた事がとても嬉しかった。あみ子のことを好きと思うことは自分の中のあみ子を肯定したいからかもしれないけど。あみ子。
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yoshitomo nara / 奈良美智 @michinara3
今村夏子さんの太宰治賞作「あたらしい娘」(「こちらあみ子」に改題)の映画化。コメント依頼を受けてとても嬉しかったです! https://t.co/ld4bwGj2bC